列王記第一 13章1−10節
「この人は主の命令によって祭壇に向かい、これに呼びかけて言った。」列王記第一 13章2節
久しぶりに6日から開館している美術館を訪ねました。写真はレンブラントの「ダビデの竪琴を聞くサウル王」という作品。きのうは二時間ほどで退館。年間パスゆえに、一度ですべてを…としなくともよいのは、ありがたいです。
この箇所には、ユダからやって来た「神の人」によるベテルの祭壇への預言と不思議が書かれています。2節によると「この人は主の命令によって」祭壇に呼びかけたのです。
この時、ヤロブアムは香を焚くために祭壇のそばにいました。香を焚くのはレビ部族の祭司の務め、しかしここでは王が香を焚こうとしていました。人々の気持ちを繋ぐために自分で考え出した礼拝、自分で作った祭壇と金の子牛、そして自分流の礼拝儀式、それはエルサレムの神殿の祭儀を模倣したものだったでしょうが、それを神が許さないということが、神の人のことばと不思議とによって明らかになります。
ソロモンの罪ゆえに、神は政治的にはイスラエルを南北に分けるようにしましたが、神への礼拝においては一つであることを望んでおられたと考えることもできます。
この時、ヤロブアムは神から罪を悔い改める機会を与えられていました。しかし彼は、しなびた手を元どおりにした「神の人」に贈り物をしようというように心が動いてしまったのです。
神からの機会を逃してしまうヤロブアムの姿は、何を教えるているのでしょう。