みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

設計どおりに

2020年05月07日 | 列王記第一

列王記第一 6章14−38節

第十一年のブルの月、すなわち第八の月に、神殿のすべての部分が設計どおりに完成した。七年かけて建てたのである。」 列王記第一 6章38節

 当地では段階的に行動制限が解除されつつあり、もうすぐ博物館や美術館が開くので…とのメールが届きました。日本では大型連休も明けましたね。今年はこれまでにない連休だったのでは…と想像しています。

 6章後半には、神殿内堂の内装をどのようにしたのかが書かれています。神殿は寸分の狂いもなく切り出された石が積まれて建てられましたが、内装はまず木材が貼られました。もみ板と杉板が場所に応じて使い分けられ、その上に金が覆われました。昨日書きましたが、神殿の大きさは、現存する多くの建造物とは比べるべくもありませんが、もしも金で覆われた神殿内に立つことができたなら、息をのむほどだったでしょう。

 後にヒゼキヤ王がアッシリアの強い圧力に一度は屈して、神殿の扉と柱に貼り付けた金を剥(は)ぎ取ってアッシリア王に渡したということが列王記第二18章16節に書かれています。

 本章の終りのことば、「神殿のすべての部分が設計どおりに完成した」ということばを心に留めました。誰がこの神殿を設計したのか、それはかつて、エジプトを出て荒野を旅する民とともに神が進んで行かれることのしるしとして幕屋が造られたとき、神はモーセにその細部に至るまでどのように造るのかについて指示を出しておられたことを考えるならば明らかです。

 歴代誌第一28章9節以降を読みますと、ダビデがソロモンに勇気を出して神殿建築を行うよう励ましていることが分かります。その中に、「設計図は、すべて御霊によって彼に示された」と12節にあり、19節には「これらすべては、私に臨んだ主の手によって書き物になっていて、仕事の全貌が理解できるはずだ」とのダビデのことばもあります。

 これらのことから、「堅い基礎の上に建てられた都を待ち望んでいたからです。その都の設計者、また建設者は神です」とのヘブル人への手紙11章10節のことばをおぼえました。


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