みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

町の騒ぎをあざ笑い

2011年11月26日 | ヨブ記
ヨブ記39章1-12節


 数日前、「渋谷区神宮前で二頭のたぬきを捕獲」というニュースが報じられていました。「埼玉の畑にたぬきを発見」では記事になりませんが、渋谷でとなると別です。
 いちばん驚いていたのは、二頭のたぬきではなかったでしょうか。

 ヨブへの神の圧倒的な語りかけが続きます。
 神はヨブの目を地上に転じさせます。この章では、野やぎ、雌鹿、野ろば、野牛、だちょう、馬、たか、わしなどの生き物を登場させ、「あなたはできるのか」「あなたは知っているのか」と畳みかけています。
 
 ヨブが、神の「質問攻め」をどのように聞いていたのかと想像してみました。
 「…できるのか」「…知っているのか」と問われて、行き詰まってさらに悩みが深くなったということではもちろんないでしょう。彼は、このように神が、ご自分の圧倒的な創造と支配の力を、ご自分のことばで語ってくださっているということだけで、これまでのあれこれが小さなものになっていくのを感じていたのではないか、と。

 悩み、嘆き、悲しみ、怒りは、私たちの毎日につきまといます。
 それらの問題と自分とのあいだを行ったり来たりしても、徒労に終わるような場合も多いのです。そんなときは、神の語りかけに耳を傾けることなのですね。神の創造のみわざ、その不思議さにしばし目を留めること、そして特別な語りかけである聖書を信じて読むことが、解決への近道なのです。

 神がお造りになった生き物たちは、町の騒ぎ(私たちのあれこれの心配や不安…)を、もしかしたらあざ笑っているのかも知れません。
 「だいじょうぶなのにねぇ」「神さまがおられるのにねぇ」と…。



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