みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

どんでん返し

2011年11月03日 | ローマ人への手紙
ローマ人への手紙3章21-31節


 「どんでん返し」というのは、舞台の大道具を次の場面にぐるりとひっくり返すことを言っていますが、物事が一気に正反対に変わるという意味でも使われています。
 放射能による汚染にも「どんでん返し」のようなことがあったらよいのにと願いますが、コツコツ時間をかけて回復を目指すことしか道はないようです。
 直接間接に原発の影響を被っている方々が、希望を捨てないようにと祈ります。

 「しかし」ということばには「どんでん返し」の力があります。
 「私たちを罪の暗闇から神による救いの恵みという光へみちびくことば」だと、「みことばの光」にあります。

 人間はすべて、それ自身では救いようがない罪人。しかし、神はこの人間を救おうとされた…。どのようにして?
 
 この箇所では「すべて」ということばに目が留まります。
 「信じるすべての人に与えられ、…」「すべての人は、罪を犯した…」
 罪を犯して神からの栄誉を受ける道をまったく閉ざされてしまったすべての人を、神は義とみとめようというとてつもないご計画を実行に移されたというのです。

 ことばが違うからだめ、収入が足りないからだめ、男だから女だからだめ、障害があるからだめ、背が低いから高いからだめ、目の色が違うからだめ、子どもだから年寄りだからだめ、…人間が設けそうないっさいの「だめ」「例外」を排除して、イエス・キリストを信じるすべての人を、神は義と認めてくださるのです。

 これが「福音」でなくて何でしょう。





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