みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

大船に乗ったような…

2011年11月12日 | ローマ人への手紙
ローマ人への手紙8章1-17節


 月に一度おじゃましている特養ホーム。何となくみなさんの髪の毛がさっぱりしているようなので聞いてみると、二日前に床屋さんが来てくれたとのこと。「そろそろ私も髪の毛を切ってもらわないと…」と言うと、Aさんは「いやいや、素敵ですよ。だいじょうぶ、だいじょうぶ」とおっしゃいます。
 「素敵ですよ」と言われると悪い気はしません。
 そのやりとりを見ていた施設長さんが「ここには、ほめ上手の方がたくさんおられるのですよ」とニコニコしておられました。いつもいっしょにいて話を聞いてくれたり慰めほめ、ときには叱ってくれる人がいるのは幸せなのですね。特養ホームで育ててもらっています。
 冷たい雨の11年11月11日でしたが、心温かく過ごすことができました。Aさん、ありがとうございます。

 素手で罪と戦えば「私は、ほんとうにみじめな人間です」とうなだれなければなりません。ところが、キリスト・イエスにある者、イエスさまを救い主だと信じている者には、強力な味方がいてくださるというのが、きょうの箇所から教えられることです。しかもそれは、何と神であられる御霊。
 この箇所には、「御霊」「神の御霊」「キリストの御霊」ということばが14回も使われています。御霊なる神が、私たちの生活のすべての領域に生き生きと働いておられることがわかります。
 
 確かに、キリスト者には戦いがあり、葛藤があります。けれども、大切なのは「ああ、そうなのだ。わたしのうちには御霊がお住まいになっておられる」という事実なのです。「大船に乗ったような…」という言い回しがありますが、キリスト者の生活とは、聖霊なる神が共に、うちにおられることのゆえに、どっしりと安定したものなのですね。

 私が住む辺りは街路樹が色づいてきました。晩秋を楽しみたいです。
 
 
 


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