みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

すばる座と烏の子

2011年11月25日 | ヨブ記
ヨブ記38章22-41節


 先週土曜日の少年野球大会がまたまた雨で中止になったことを書きましたが、ほんとうにあの日だけだったのです、雨降りは。
 水曜日も午後になって雨が降るとの予想でしたが、素敵な「結婚式日和」でした。
 改めて思うと、私たちの生活、気分はずいぶんと天候に左右されているのですね。

 主のヨブへの「質問攻め」が続いています。
 この箇所には、雪、雹(ひょう)、東風、大水、いなびかり、雨、氷、霜(しも)、すばる座、オリオン座、牡牛座、雲、いなずま、雨雲、天…と自然現象が次々と登場しています。
 子どもの頃いなびかりが大嫌いで、家にいるときはかならず押し入れの中に隠れていました。

 自然を力づくで従えて、人間に都合の良いように利用していこうという企ても、一部は成功したかのように見えますが、そうではありません。宇宙飛行士の古川聡さんが、日本人最長の167日という宇宙連続滞在期間を達成して帰還したと報じられました。すごい! と思います。けれども、滞在しておられた国際宇宙ステーションも、地球のちょっと上に浮かんでいるぐらいだというのですから(もちろんそれはすごいことですが)、すばる座やオリオン座を云々と言われたら、現代の人間も到底歯が立ちません。

 神の偉大さに息も止まるほどです。

 それとともに、私はこの章の39-41節のことばに目が留まりました。
 「烏の子が神に向かって泣き叫び、食物がなくてさまようとき、烏にえさを備えるのはだれか。」
 そうなのか。烏が「カァー、カァー」と鳴いているときに、「うるさいぞ、烏め!」などと口走ってはいけないんだ、あれはもしかしたら神さまへのSOSなのかもと思うと、町のごみを荒らす烏たちにも、ちょっとの間ですがやさしくなれそうです。

 そして、ここからイエス・キリストのことばを思います。
 「あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。」
                     マタイの福音書6章26節





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