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鮎川哲也『リラ荘殺人事件』

2017年07月02日 01時51分20秒 | 文学
鮎川哲也『リラ荘殺人事件』(角川文庫)を図書館で借りて読む。
なんだかたくさんの人が集まって、次から次に殺されて、最後に探偵が名推理をする話が急に読みたくなった。
最後まで犯人が誰だかわからなかったし、最後まで興味を失わずに読むことが出来た。こんなことはめずらしい。

ぜんぜん殺人事件とは関係のないところ、男はパンを焼くことも出来ない、珈琲を淹れることも出来ない、もしも珈琲を淹れることが出来たら言い訳をしなければならない、たとえ容疑者でも女だったら朝食を作らなければならない、というようなところで時代を感じ感心した。
このように性の役割がきっちりと分かれていた時代であれば、結婚しなければ生きて行くことができなかったのであろうし、そこには先人の智慧がいきていたのかもしれない。
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