結構前にテレビでこのマンガのドラマを一度だけ見て少し気になったのだが、今回映画が公開されるということで、久保ミツロウの『モテキ』を読んでみた。
突然モテ期がやってきていろいろな女の子に主人公がモテモテになるという話なのかと思っていたら、そうでもなくて、うじうじした男の子の話だった。こういうのを読むと、もう結婚して恋愛なんかしなくていいのは楽だなと思う。
小野坂オム先生という漫画家が登場するのだが、この漫画家が出てきてからおもしろくなった。そしてこの漫画家が登場しなくなっておもしろくなくなった。
作者は久保ミツロウという男性のような名前だけれど女性で、確かに男だったらこうは描かないだろうなということが多かった。高校生のころに男友達が誰と付き合ったとかそういうことを30歳になるまで引きずっているということは考えにくいなあ。主人公が途中で太るということも主人公に自分をどうしても重ねてしまうだろう男性作家では難しいかなと思う。
これまで読んだ漫画で似ていると言えば『ハチミツとクローバー』に全体の印象は似ている。