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吉村昭『戦艦武蔵』感想

2011年10月02日 12時16分30秒 | 文学
吉村昭『戦艦武蔵』(新潮文庫)読了。
「武蔵」を隠すために棕櫚の木を大量に使ったことと、図面がなくなってたいへんなことになったこと(ほんとうに大変なことになった。特高の刑事は怖い)が印象に残った。
ものすごく苦労して作った「武蔵」だが、燃料がなくてあまり動けず、そのあと攻撃されて沈没してしまう。
戦艦が出来上がってからの話は、僕には難しい話だった。いろいろな人が登場し、誰が誰だかよくわからなくなってしまう。司馬遼太郎の小説でもそうだが、船の戦闘シーンになると読むのがつらくなってしまう。

艤装(ぎそう)という言葉が何度も登場し、知らなかったのだが、船を作ったあとに海に浮かべて(進水)、船の内部の工事をすることを「艤装」と言うらしい。

いまは吉村昭の『戦艦武蔵ノート』を読んでいる。
こちらのほうがおもしろい、かもしれない。
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