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☆フランス文学について少々

2008年02月09日 00時09分02秒 | 文学
今日はプルーストはお休み。
テレビ番組「中居正広の金曜日のスマたちへ」で山口美江を見る。
テレビを見すぎるのはよくないなあ、とあらためて思った。テレビを見続けているとテレビのように考え、テレビのように行動するようになる。テレビでどのように評価されているかが一番の関心事になる。
まあ、本の読みすぎも同じなんですけど。

インターネットをしていたらたまたま「ジェイン・オースティンの読書会」が映画化されるのを知る。映画にはあまり期待していないが、これを機に小説が白水Uブックスに入るのを期待する。
最近、白水Uブックスに期待することが多い。
白水社といえば、モンテーニュの「エセー」の新訳(宮下志朗訳)をひそかに期待してずっと待っているのに一年に一冊しか刊行されない。やっと三冊目が出るようなのだが、あと四年も待たないといけないの? 単行本が七冊発売されて、それが白水Uブックスになってからおもむろに読みだそうと思っていたのに、こんなことでは何年かかるか分かったものではない。
最近アランのせいでフランスのモラリストに大変興味があるので、読みたいのだけれど。もう読みはじめようかなあ。
モンテーニュといえば僕にとって彼の印象は極めて悪い。
モンテーニュを研究していた人が大学にいて、その方が大変不愉快な方だったから。だいたいそのようにして見知らぬ作家の印象は形作られてしまう。
しかし今思えば、モラリストを研究していて不愉快な人物になってしまうとはどういうことなんだろうか。さっぱりわからない。
プルーストを読んで、そのあとモンテーニュを読んで、さらにヴァレリーを読めば”フランス三大ひきこもり作家”(そんなものないですが)を制覇したことになる。

フランス社交界について考えた。
社交界ということで私に最大限想像できるのは、三島由紀夫が張りのある声でカントの美学とドストエフスキーについて語り、その話を聞いて美輪明宏が高笑いし、横でデヴィ夫人が仔犬を膝に乗せて淋しそうに座っていて、前田知洋のテーブルマジックに退屈した叶恭子が分厚い唇を尖らせて、どこかに行ってしまった妹の美香さんをきょろきょろと探している、そんな風景なのだが、そんなことでいいのだろうか。
ぜんぜん楽しくなさそうだし、憧れもしないし、絶対に仲間入りしたくないが、スノビズムといえばまさにスノビズムではある。
ヴィスコンティの映画を見てもっと社交界の雰囲気を理解すべきではないだろうか。
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