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エピクテトス『人生談義(上)』

2021年06月26日 22時59分41秒 | 文学
エピクテトス『人生談義(上)』(岩波文庫)を読んだ。
ちょっと、人生について、というか、善について、とかそういうことについて考えたいと思って、メモを取りながら読んでいくことにした。
意外だったのが、自殺するということについて何度か語られていたことだった。
《待つのだ、そして軽率にこの世から去ることがあってはならないのだ》(68頁)
こんなに昔でも自殺する人がいたのだと思うと不思議に思った。

意志に関わることにだけを気にしろ、意志に関わりのないことはどうしようもないので気にするな、というような話が何度も出ててきて、基本的にはこの一つのことだけが語られるように思えた。

上巻では「第二巻 第十八章 いかにして心像と戦うべきか」が特に印象に残った。
習慣が人間を作ること、悪い習慣が人間をダメにさせる、一度の悪い行為は一度の失敗というわけではなくその人のダメさを増進させたと考えるべきであること、など、もういちいちごもっともという話だった。
ことあるごとに読んでいきたい文章だった。
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