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三島由紀夫『金閣寺』

2019年10月07日 21時03分03秒 | 文学
三島由紀夫『金閣寺』(新潮文庫)を読んだ。
ほんとうに久しぶりに、三十年ぶりくらいに読んだが、やはりおもしろくなかった。この小説の良いところがわからない。
三島由紀夫は日記を読んでも思ったのだが、理屈をこねだすと何を言っているのかよく分からない。僕には彼の理屈がとても分かりにくい。
何を言いたいのかわからないので、理屈を言い出すと適当に読んでしまう。
学生の頃は、それでも有名作家が書いてあるのだから分からないのは自分が悪いのだと思っていたものだが、もう三島由紀夫の死んだ年齢にも近づいてくると、そんなふうにも思えなくなってしまう。

読み始める前はプルースト的な、美しいと思っていて憧れて、実際に見てみると失望するというようなことを書いたのかと思って読んでみたのだが、そんなふうなことはなかった。
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