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沢木耕太郎『チェーン・スモーキング』

2014年08月11日 01時54分04秒 | 文学
沢木耕太郎『チェーン・スモーキング』(新潮文庫)読了。
そんなに、ものすごく好きと思ってはいないのだが、沢木耕太郎の本を立て続けに読んでいる。これは、怪しい。もしかしたらすでにファンなのかもしれない。
ひとつ前の『貧乏だけど贅沢』はハワイ、高倉健、井上陽水、というのに惹かれて読んだ。
今回はパラパラめくった時にロマン・ロランの文字が目に入って読んでみた。いまちょっとロマン・ロランに興味があるので。
沢木耕太郎は、私にとっては意外なことに、読書好きな人のようで、本や作家の話がエッセイに多く登場する。今回も、柴田錬三郎や小林秀雄や円地文子や向田邦子やヘミングウェイなどの名前が登場する。阿佐田哲也はよく登場する。阿佐田哲也の名前が出るたびに『麻雀放浪記』を再読したい気分になる。
そういうのが私にとっていいのだろう。
ああ、これ読みたいな、まあいいか、みたいなのを行ったり来たりして結局読まないというウィンドウショッピングのようなことをするのがいま沢木耕太郎を読んでいる目的のような気がする。
読んだ直後の今は、しばらく沢木耕太郎の本はいいかな、と思っているのだが、またすぐに読んでしまうかもしれない。
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