ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

沢木耕太郎『ポーカー・フェース』

2014年07月20日 00時06分27秒 | 文学
沢木耕太郎『ポーカー・フェース』(新潮文庫)読了。
どのエッセイもきちんと練られて書かれてとてもおもしろかった。
これ以上何を望むのだと言われそうだが、やはりどうしてもこの作家のものを続けて読もうというところまでの気持ちにはならない。
以前『檀』を読んだときと同じ気持ちなのだろう。
だいたいにおいて興味を持った作家はそのすべて、とは言わないまでも代表作くらいは読んでおきたい気持ちになるものだが、沢木耕太郎については「まあいいか」というくらいの気持ちに収まる。『深夜特急』すら読もうという気にいまはならない。読んでもいいが、誰かに薦められて本を手渡されるくらいじゃないと読まないかな。
文章が完成されているからかなあ。いつのものを読んでも同じだろうと思ってしまうせいかもしれない。
いまはもっと誠実で真摯な生き方を私に強いるものを求めているような気がしているからかもしれない。
沢木耕太郎さん、またいつか。

いろいろな本が登場したが、読みたくなったのはシーナ・アイエンガーの『選択の科学』。しかも調べてみると今月文庫化。新潮文庫と文春文庫の連携プレーに驚く。
コメント