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メルヴィル『白鯨(下)』

2014年07月05日 00時19分37秒 | 文学
メルヴィル『白鯨』(岩波文庫)を読んだ。
最初から最後までおもしろくない本というのは珍しいのだが、本当に最初のほうの捕鯨船に乗り込む前あたりは少しだけ興味を惹かれたのだが、それ以降はぜんぜんおもしろくなかった。
読んで良かったのはもう『白鯨』を読まなくてよいということくらいかもしれない。
何でもよいのだけれど、白鯨というのは僕にとって英語かもしれない、とかクラシック音楽かもしれないとか、求めながらもなかなか得られない、ついには死ぬまで得ることができないかもしれないものを、そのように表現することができる。
『白鯨』という小説そのものが僕にとって白鯨なのかもしれない。最後まで捕まえることができなかった。
もうたぶん、読むことはないだろう。さようなら。

NHKの「ミュージック・ポートレイト」で、木村カエラが自身の最大のヒット曲である「Butterfly」について、それまでの曲と違い素直に気持ちを表現した(してしまった)曲が売れたことについての戸惑いをわりと素直に語っていた。
これは村上春樹における『ノルウェイの森』と同じことなのだなと思った。
村上春樹も『ノルウェイの森』についての複雑な気持ちを語っていたことがあった。
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