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郡司勝義『小林秀雄の思ひ出』

2014年07月14日 00時09分28秒 | 文学
郡司勝義『小林秀雄の思ひ出』(文春学藝ライブラリー)を読んだ。
非常におもしろかったが、どこがおもしろかったのかよくわからない。
ただたんに小林秀雄に興味があるので彼の知られざるエピソードが明かされるというところがおもしろかったのかもしれない。
小林秀雄は天皇についてあまり語っていないのだが、天皇に対してかなり親近感を抱いていたことがわかる。
大岡昇平との齟齬についても知れた。
かなり面倒くさい人であったのだろうということもよくわかる。実力もあるし、文壇で力を持っていたし、そして自分の力に自信も持ちはっきりとものをいう人であったので、複雑な気持ちを持っている人もいただろうと思う。丸谷才一が何かと言うと小林秀雄の悪口を言うのも、単に表現がわかりにくいから、というだけではないのではないかと思う。個人的な怨恨があったのではないかと思う。実際に会ったことがあるのかは知らないけれど。
だからこの本は、小林秀雄礼讃のように見せかけて、というか実際にそういう本なのだけれど、その裏の、作者の複雑な思いが垣間見えて、そこがものすごく見えてしまう、そういうおもしろい本だった。
小林秀雄の書いたものだけ、小林秀雄的に言えば、作者が見せようとしたものだけを見ていてもわからないことが見える。印象が変わる。それが良いことかどうかはわからない。
小林秀雄の「モオツァルト」「私の人生観」「信ずることと知ること」を読もうと思った。
エッカーマンの『ゲーテとの対話』も似たような本だと思うので、そちらも読みたくなった。

テニスラケットのグリップのテープがぼろぼろになっていたので、買ってきて自分で巻いた。簡単だった。
店にやってもらおうかとも思ったのだが、なんでも自分で行うべきだと思った。ラケットへの愛着がわく。

テレビで放送していたのを録画して、2歳の娘に『となりのトトロ』を見せた。
最初から食いついた。
まっくろくろすけすら登場しない、引っ越しの車の荷台に乗って姉妹がキャラメルを食べるシーンですでに夢中だった。
宮崎駿はすごいと思った。
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