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太宰治についての講演ふたつ

2012年11月19日 20時08分19秒 | 文学
図書館で、太宰治についての講演CDを二つ借りてきて聞く。
猪瀬直樹の「今解き明かされる文豪たちの謎 第十一巻 太宰治」と井上ひさしの「井上ひさし講演 名優 太宰治」。
どちらもおもしろかった。
太宰治には味の素信仰があり、睡眠薬にも味の素をかけて呑んだという井上ひさしの話が印象に残った。
猪瀬直樹の話では、プロレタリア文学は労働者の運動というよりもハードボイルド小説で、横光利一の影響があり、芥川龍之介が死んだあとにモデルを失った太宰治がプロレタリア文学に乗り換えた、というのがおもしろかった。芥川龍之介の小説は理知的だけれどもたいしたことは書いていないというのも印象に残った。
猪瀬直樹は文学を崇め奉らないのが良いと思う。
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