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猪瀬直樹『マガジン青春譜 川端康成と大宅壮一』

2012年11月06日 22時47分17秒 | 文学
猪瀬直樹『マガジン青春譜 川端康成と大宅壮一』(小学館)を読んだ。
とてもおもしろかった。川端康成の気色悪さがよくわかる。
もともと川端康成に興味があり読み始めて、川端康成の小説のブックガイドのようなものを期待していたのだが、川端康成の小説については初期のものしか登場しなかった。昭和に入ったところでこの小説は終わる。
映画の、『ドライビング Miss デイジー』でも『ベンジャミン・バトン』でもいいのだが、主人公の死ぬまでを描く長い映画を見ると、「死ぬまでやるなよ、長いよ」とよく思うものなのだが、この小説は川端康成の死ぬまでを描いてほしかった。
そのくらいおもしろかった。

芥川龍之介の自殺についても明確な理由付けがされていて、確かに僕らは文学者の自殺についてあまりに文学的でロマンティックなものを感じすぎているのかもしれないと思った。

島田清次郎(略して島清)というベストセラー作家がいたことを知った。とんでもないひとがいたんだなと思った。
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