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庄司薫『さよなら快傑黒頭巾』感想

2012年06月18日 00時31分06秒 | 文学
庄司薫『さよなら快傑黒頭巾』(新潮文庫)を読んだ。
これまで『赤頭巾ちゃん気をつけて』と『白鳥の歌なんか聞えない』を読んできて、何を言っているのかよくわからないということはなかったのだが、今回はよくわからなかった。
男の子が大人になるには、それまでの総括を行わなければならないときがある、というようなことを言っているような気がするが、自分の経験として重ね合わせることができないのであまり理解できない。学生運動をしていたひとが、教授の紹介で結婚したりきちんと就職することに対してまわりの同意を得るとか得られないとかいうことが、当時はあったのだろうけれど、これは僕らで言うところの何なのだろうか。
ちょっと想像しにくくて理解が及ばなかった。
登場人物がやたらと「まいったまいった」と言うのだが、これは流行語か何かだろうか。村上春樹の「やれやれ」みたいなものだろうか。それと「猛烈○○」というのも独特な言い回しだ。「猛烈に○○」ではなく「猛烈○○」。
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