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「仕事学のすすめ」大久保恒夫

2011年11月24日 23時33分07秒 | テレビ
NHKの番組「100分 de 名著」で取り上げられた本がアランの『幸福論』だったので今月は見ていたのだが、ついでにそのあとの番組「仕事学のすすめ」もおもしろくてすべて見てしまった。こちらのほうがおもしろかった。大久保恒夫というセブン&アイ・フードシステムズの社長に話を聞く番組だったが、こんな上司はいいなと思った。
どこがいいって、怒らないのがいい。
このように周りから見ると良いと思える社長のいる会社の社員は、実際のところ、社長のことをどのように思っているのかが気になった。
テレビには映っていないが怒っているのかもしれないし、きちんとした考えがあるのでめんどくさいのかもしれない。「挨拶が大事」と言い続けるらしいし。
いまのところ会社を変わる気はないのでセブン&アイには行けないのだが、だれか社内の評判を教えてくれないかしらと思う。

内田百の『御馳走帖』(中公文庫)を会社の往き帰りで読んでいる。
家では児童文学を読み、会社では老人文学を読んでいる。
内田百の食事に関するエッセイをまとめた本のようだが、なかなかおもしろい。会社の往復はこういう、「ふむふむ」言いながら読める、難しくない本が良い。内田百は美味しいものではなくていつも同じものを求める。蕎麦も酒もいつも同じものを食べる。
老人というのは偏屈でなければならぬ、と思う。

図書館で本を借りて読むことも多いのだが、この間ふと思い立って、今後は図書館で本を借りまいと思った。
図書館で借りて読んだ本というのは大体において記憶に残ってやしないのではないかという気がした。
やはり、自分で働いてお金を稼いで本屋さんに行って選んで財布からお金を出して本を買ってお釣りをもらう、という行為が実はとても大切なことなのではないかという気がした。
そして自分の財布で買える程度と量の本を読んで、思想を育てるということも大切な気がする。図書館で借りると手を広げ過ぎてよくない。本も思想も借りものはいけない。
なにごとも身銭を切らないと身につかないという仮説を一度信じてみる。
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