この度、野入直美・琉球大学教授(人文社会学専攻博士)が大学からの助成金を得て「沖縄ー奄美の境界変動と人の移動」~“重田辰弥の生活史”(みずき書林)を出版されました。300ページを超すハードカバーの本書は私を調査対象にした日本の近代史?に翻弄、兆戦した南西諸島民の一例ともいえます。
野入さんに会ったのは2008年に開催されたブラジル・サンパウロの「沖縄ブラジル移民100周年記念大会」でした。以来、10年以上に亘りBLOG、閲歴レビュー、東京、奄美大島、沖縄、佐世保を訪ね元社員、中学後輩、親戚等々へのインタビュー、戦後奄美、沖縄史等々の資料追跡調査、記述には驚嘆です。
最も忘れられないのは2016年、私が患者代表パネラーとして参加した東京板橋の帝京大学で開催された杏林、駒沢、東京女子医の4大学連帯の「癌プロフショナル養成シンポウジム」に野入さんが沖縄から日帰りで参加された行動パワーです。この日の私の発表を全て録音し、本書に記載されいてます。
私の故郷奄美大島・加計呂麻・須子茂の漁業船・満宝丸や近代日本史のキーワードとも言える両親の拘わった満鉄、近江絹糸等々の歴史調査にも溜息!我と我が身の知らないルーツに覚醒され、余名いくばくもない傘寿にこうした出会いに感謝です。
著者が必ずしも意図した視点では無くも本書の後半論考から気付かされることは基地建設の被害犠牲の一方、繁栄と言わずとも人口増加の沖縄と沖縄より20年前に”日本復帰”平和獲得と驚喜しながら、その後、人口減少、高齢化、生活補助率向上の奄美はどう対処するか考えさせられます。
京都出身の野入さんは琉球大学での講義一方、宜野湾の「アメラジオンスクール」理事としてボランティア活動、さらに東北で医者をされているご主人との間を東西奔走とその行動パワーこそ多角的視点のユニークな本書記述になったのでは!
本者はネットでも購入できますが、私は記述、出版へのお礼を兼ねて数100冊購入しています。購入ご希望の方はshigeta.tatsuya@jcom.home.ne.jpにご連絡頂ければ御送り致します。
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