”朝吼夕嘆・晴走雨読”

「美ら島沖縄大使」「WeeklyBook&Reviews」「マラソン挑戦」

「法政大沖縄文化研究所公開講座に出席して」

2007年04月22日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 07年4月21日(土)、法政大学市ヶ谷キャンパス内の新装落成した外堀校舎で開催された稲福恵子・早稲田大学「琉球・沖縄研究所」所長による第118回沖縄文化研究所公開講座に出席。演題は「沖縄女性学の可能性」~ジェンダーとエスニシティの交差するところ~。
 沖縄学に関心を抱く中高年者中心100名近い出席。講演内容はいまや勝方女性学お馴染みテーマ伊波普猷「沖縄女性史」、金城芳子、「執心鐘入」と「道成寺」、バジルホール「琉球の貴婦人」に加えて一転、昭和戦後の映画「ひめゆりの塔」「八月十五夜の茶屋」からNHK「ちゅらさん」に飛ぶ。こうなると学術的・深奥なテーマが否が応でも眠気を飛ばす興味津々!最後は人類学者スーザン・セレデの「聖なる森の女たち」(1999年)の沖縄女性研究方法への批判と例の久志芙沙子論。スライド映像等を表示しながらの1時間半の講演後、会場中からは網野善彦を引合に出す等30分近いQ&Aに興味尽きなかった。
 それにしてもいつも思うことだが、得てしてモノトーンになりがちな大学講義と異なり、勝方所長の語り口は抑揚つけた歯切れのいいパフォーマンス。

 講演後研究所内を案内され、中野好夫沖縄センター関係資料や伊波普猷の肉筆原稿等を目の当たりにし、真に“名にし負う法大沖縄研”その資料収集保存状況、所内廊下壁一面満載の沖縄関係記事等の公開性、それ以上にスッタフ一同のオープンなhospitabilityが深く印象に残り、再訪の思いを強くした。この法政文化研の呼掛けで近く沖縄関係研究団体の連絡会発足の動きがあるという。
 講演後の懇親会、多くの研究者の前で乾杯の挨拶を指名されたのには忸怩恐縮。ご案内頂いた屋嘉教授、山城さん有り難う御座いました。


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