余分な体重によって癌のリスクが増大
提供:Medscape 太りすぎが癌の筆頭原因であることがパネル調査で判明、リスクを減らすための10か条を公表 。
【10月31日】太りすぎでなくても、余分な体重は余分な癌のリスクを意味する。
この知見は、肥満、栄養、癌、公衆衛生、疫学分野の専門家からなるパネルによって実施された非常に大規模な国際研究から得られたものである。この研究の資金は、非営利組織であるWorld Cancer Research Fundから提供された。
パネルは537ページに及ぶ詳細な報告「Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer」を発表したが、これはたった1文に要約することができるとパネルメンバーで、ロンドンに拠点を置くInternational Obesity Task Forceの責任者であるW. Philip T. James, MD, DrScは述べる。
「ひとつのメッセージとは、肥満が癌のリスクにいかに多くの影響を及ぼすかということである」とJames博士はWebMDに語る。「このメッセージは非常に明確である:癌と肥満の関係は非常に強く、米国においては近い将来、喫煙問題に近い位置づけになるだろう」
高めの正常体重でもリスクはある
癌のリスクを高めるためには肥満である必要はない、という悪いニュースがある。
「リスクは、ほぼ正常体重範囲にない場合に最も低い。実際に、やせぎみや、やせであるほうが好ましい」とJames博士は述べる。「このことは科学的に証明されている。体重が高めの正常範囲で幸運だと思っていても、身体活動をしていなければ癌のリスクがある」
James博士は、パネルはその知見が完全に科学的根拠に基づいていることを保証するため、どんな苦労も惜しまなかったと述べる。この目的を達成するために、本プロジェクトに関わった研究者らは体重と癌に関して公表されているあらゆる研究を調査した。調査した研究は7,000件に及び、これらがパネルの結論と勧告の根拠となっている。
「同じようなことを以前に聞いたことがある、と言う人がいるかもしれない。しかし、7,000件の研究の数学的解析によって裏付けられたこの種の声明は今までになかった」とJames博士は述べる。「これは、独自のバイアスをもつ、ある特定の集団から得られた報告ではない。できる限り厳格で、最新で、徹底的に解析されたことを確認するために、3階層のシステムで実施された調査である」
パネルの活動は癌リスクの解析だけにとどまらなかった。
リスクを減らすための10の勧告も発表した。
癌のリスクを減らすための10か条
「リスクは宿命ではない。リスクを変られることはエビデンスによってはっきりと証明されている」とパネルメンバーで、ハーバード大学医学部教授であるWalter J. Willett, MD, PhDはニュースリリースにおいて述べる。
この目的のため、パネルは癌のリスクを減らすための以下の10の勧告に至った:
1.正常体重範囲内で可能な限りやせた状態を保つこと。すべての人がやせられるとは限らないが、体重増加にストップをかけることはできる。「ウエストの1インチ、体重の1ポンドたりとも増やしてはならない」とJames博士は述べる。
2.日常生活の一部として体を動かすこと。少なくとも30分間の適度な運動(早歩き等)を毎日行うこと。テレビを見るといったカウチポテト行動は控えめにすること。
3.高エネルギー食品(energy-dense food)の摂取を減らすこと。甘味飲料は避けること。ファーストフードは控えめにし、できれば避けること。
4.植物性の食品を多くとること。色々な非でんぷん質の野菜と果物を毎日5皿分(14ポンド(約397g))以上とること。全粒粉および/または豆類を毎食とること。精製でんぷん性食品は制限すること。
5.レッドミート(牛肉、ラム肉、豚肉)の摂取は1週間あたり18オンス(約510g)に制限すること。燻製肉、加工肉、塩漬け肉は避けること。
6.アルコール飲料は制限すること。癌の予防にはノンアルコールが最適である。ただし、適量なアルコールは心臓に良い効果があるため、摂取は1日2杯(男性)および1日1杯(女性)以内に制限すること。
7.ナトリウムの摂取量を1日2.4gに制限すること。塩辛い食品を避けること。輸入食品はカビの生えた穀物から製造されている可能性があるため、注意すること。カビの生えた食品には発癌性のあるアフラトキシンが含まれている。
8.癌の予防には食事サプリメントは推奨されない。「この問題は特に詳細に検討した」とJames博士は述べる。「現在、サプリメントの使用によって癌の発症率が低下するという明確なエビデンスは存在しない」
9.母乳育児は母親と子の両方を癌から守る。生後6ヵ月までは母乳のみで育てることを目標とし、6ヶ月以降は母乳にベビーフードを追加すること。
10.癌を克服した人は、資格を有する専門家の栄養管理を受けるべきである。癌を克服した人にとって、食事、健康体重、身体活動に関する勧告は特に重要である。
上記の癌のリスクを減らすための10か条は、癌のリスク予防だけでなく、他の病気予防にも繋がるものである。
太り過ぎでなくても、余分な体重は癌以外にも、心臓に負担を与え、心筋梗塞、不整脈などになりやすく、リスク負担も大きくなるのである。
現に、アメリカでは死因のトップが心臓系の病気である。ニューヨーク州などではダイエットなどの取り組みに可成りな税金を投入し、改善に取り組んでいる。
他に、高血圧症や総コレステロール値、中性脂肪などの数値が標準より高い人達で標準体重より15kg以上オーバーだと病気に対するリスク度が1.5倍以上になり、これに血管年齢を加えると、実年齢より10歳以上も上だと病気に疾患するリスクは2倍ではなく、3倍に跳ね上がるのである。
現に私の母親は65歳の時に「クモ膜出血」で倒れた。主治医に宣告されたのは血管年齢が15歳も上で、体重も平均体重より18kgもオーバーしており、何より高血圧症で高い数値で150 mmHg近く上がっていたのである。また、私が注視していたのが中性脂肪値である。母親は180 mg/dlと高いので脳卒中に疾患したのである。
私も不摂生をしていて、体重もオーパしていると脳卒中に疾患する可能性も80%以上になると予想されるのである。これらが遺伝による病気の疾患予想なのである。
すべては脳の健康と身体の健康維持が目的である。
五感プロデュース研究所、主席研究員、荒木行彦
提供:Medscape 太りすぎが癌の筆頭原因であることがパネル調査で判明、リスクを減らすための10か条を公表 。
【10月31日】太りすぎでなくても、余分な体重は余分な癌のリスクを意味する。
この知見は、肥満、栄養、癌、公衆衛生、疫学分野の専門家からなるパネルによって実施された非常に大規模な国際研究から得られたものである。この研究の資金は、非営利組織であるWorld Cancer Research Fundから提供された。
パネルは537ページに及ぶ詳細な報告「Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer」を発表したが、これはたった1文に要約することができるとパネルメンバーで、ロンドンに拠点を置くInternational Obesity Task Forceの責任者であるW. Philip T. James, MD, DrScは述べる。
「ひとつのメッセージとは、肥満が癌のリスクにいかに多くの影響を及ぼすかということである」とJames博士はWebMDに語る。「このメッセージは非常に明確である:癌と肥満の関係は非常に強く、米国においては近い将来、喫煙問題に近い位置づけになるだろう」
高めの正常体重でもリスクはある
癌のリスクを高めるためには肥満である必要はない、という悪いニュースがある。
「リスクは、ほぼ正常体重範囲にない場合に最も低い。実際に、やせぎみや、やせであるほうが好ましい」とJames博士は述べる。「このことは科学的に証明されている。体重が高めの正常範囲で幸運だと思っていても、身体活動をしていなければ癌のリスクがある」
James博士は、パネルはその知見が完全に科学的根拠に基づいていることを保証するため、どんな苦労も惜しまなかったと述べる。この目的を達成するために、本プロジェクトに関わった研究者らは体重と癌に関して公表されているあらゆる研究を調査した。調査した研究は7,000件に及び、これらがパネルの結論と勧告の根拠となっている。
「同じようなことを以前に聞いたことがある、と言う人がいるかもしれない。しかし、7,000件の研究の数学的解析によって裏付けられたこの種の声明は今までになかった」とJames博士は述べる。「これは、独自のバイアスをもつ、ある特定の集団から得られた報告ではない。できる限り厳格で、最新で、徹底的に解析されたことを確認するために、3階層のシステムで実施された調査である」
パネルの活動は癌リスクの解析だけにとどまらなかった。
リスクを減らすための10の勧告も発表した。
癌のリスクを減らすための10か条
「リスクは宿命ではない。リスクを変られることはエビデンスによってはっきりと証明されている」とパネルメンバーで、ハーバード大学医学部教授であるWalter J. Willett, MD, PhDはニュースリリースにおいて述べる。
この目的のため、パネルは癌のリスクを減らすための以下の10の勧告に至った:
1.正常体重範囲内で可能な限りやせた状態を保つこと。すべての人がやせられるとは限らないが、体重増加にストップをかけることはできる。「ウエストの1インチ、体重の1ポンドたりとも増やしてはならない」とJames博士は述べる。
2.日常生活の一部として体を動かすこと。少なくとも30分間の適度な運動(早歩き等)を毎日行うこと。テレビを見るといったカウチポテト行動は控えめにすること。
3.高エネルギー食品(energy-dense food)の摂取を減らすこと。甘味飲料は避けること。ファーストフードは控えめにし、できれば避けること。
4.植物性の食品を多くとること。色々な非でんぷん質の野菜と果物を毎日5皿分(14ポンド(約397g))以上とること。全粒粉および/または豆類を毎食とること。精製でんぷん性食品は制限すること。
5.レッドミート(牛肉、ラム肉、豚肉)の摂取は1週間あたり18オンス(約510g)に制限すること。燻製肉、加工肉、塩漬け肉は避けること。
6.アルコール飲料は制限すること。癌の予防にはノンアルコールが最適である。ただし、適量なアルコールは心臓に良い効果があるため、摂取は1日2杯(男性)および1日1杯(女性)以内に制限すること。
7.ナトリウムの摂取量を1日2.4gに制限すること。塩辛い食品を避けること。輸入食品はカビの生えた穀物から製造されている可能性があるため、注意すること。カビの生えた食品には発癌性のあるアフラトキシンが含まれている。
8.癌の予防には食事サプリメントは推奨されない。「この問題は特に詳細に検討した」とJames博士は述べる。「現在、サプリメントの使用によって癌の発症率が低下するという明確なエビデンスは存在しない」
9.母乳育児は母親と子の両方を癌から守る。生後6ヵ月までは母乳のみで育てることを目標とし、6ヶ月以降は母乳にベビーフードを追加すること。
10.癌を克服した人は、資格を有する専門家の栄養管理を受けるべきである。癌を克服した人にとって、食事、健康体重、身体活動に関する勧告は特に重要である。
上記の癌のリスクを減らすための10か条は、癌のリスク予防だけでなく、他の病気予防にも繋がるものである。
太り過ぎでなくても、余分な体重は癌以外にも、心臓に負担を与え、心筋梗塞、不整脈などになりやすく、リスク負担も大きくなるのである。
現に、アメリカでは死因のトップが心臓系の病気である。ニューヨーク州などではダイエットなどの取り組みに可成りな税金を投入し、改善に取り組んでいる。
他に、高血圧症や総コレステロール値、中性脂肪などの数値が標準より高い人達で標準体重より15kg以上オーバーだと病気に対するリスク度が1.5倍以上になり、これに血管年齢を加えると、実年齢より10歳以上も上だと病気に疾患するリスクは2倍ではなく、3倍に跳ね上がるのである。
現に私の母親は65歳の時に「クモ膜出血」で倒れた。主治医に宣告されたのは血管年齢が15歳も上で、体重も平均体重より18kgもオーバーしており、何より高血圧症で高い数値で150 mmHg近く上がっていたのである。また、私が注視していたのが中性脂肪値である。母親は180 mg/dlと高いので脳卒中に疾患したのである。
私も不摂生をしていて、体重もオーパしていると脳卒中に疾患する可能性も80%以上になると予想されるのである。これらが遺伝による病気の疾患予想なのである。
すべては脳の健康と身体の健康維持が目的である。
五感プロデュース研究所、主席研究員、荒木行彦