センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

痛いの飛んでいけは理に適っている!

2017-10-19 00:00:30 | 感覚心理
「ぶつけたところを触ると治る」は脳の悪戯!
どこかに足などをぶつけた時には「痛い」と反射的にぶつけた足を触ってなでるだろう。
小さい頃なら母親が優しく「痛いの痛いの飛んでいけ」と幹部を優しく摩ってくれたことによって、痛みが和らぐ気がしたものだ。
ところがこの行為はただの「おまじない」ではなく、脳の働きに大きく関係していることをご存じだろうか?
足をぶつけと当然、痛みが走り、脳では「足が痛い」という信号が脳に送られる。その時、足を触るとことでぶつけた時とは別に「足を触った」という二つの信号が脳に送られることになる。
この時。脳は二つの信号を同時に処理しなくてはならなくなり、その対応に追われることになるため、痛みは分散されて緩和するという仕組みになるのだ!
私たちはこれらを理屈ではなく経験として知っているので、反射的に幹部を触ってしまうという訳です。
人の脳は一度に多くの情報や刺激が脳に送られると処理が出来なくなる特徴があります。つまり、認識出来なくなるのです。
例えば、足をぶつけたて痛いところを自分で摩るより、愛する人が「大丈夫」と心配して触ってくれたら「嬉しい感情が痛みを上回り」ます。

その時には何秒後かには、脳内で「ベータエンドルフィン」という鎮痛作用のある物質が分泌されます。このベータエンドルフィンは、麻薬の6倍もの鎮痛作用があるので、痛めた幹部を触ると緩和されたように感じるのです。
但し、この鎮痛作用も一瞬なので、骨折などの怪我では、痛みがぶり返します。
人の脳は生命に関わるような場合は痛みを堪えることが出来ません。ですから、極度の痛みに関しては「意識を失う」ことによって痛みを緩和するものです。
人の感覚の中でも「痛み」は敏感に感じるのは、生命維持のために必要な感覚だからです。
人が痛みと感じるのは怪我や火傷など「痛み」として感じるのは、全身にあります「痛点」という痛みを感じるところがあります。
この痛点で痛みの刺激を受けると、脳が「痛い」と感じて、痛みの度合いまでも判断できるものです。脳は生命を維持するために、極度に痛みに対して、耐えられるか、耐えられないかを判断し、耐えられないと判断すると意識を失くして、失神してしまうものです。

人の痛みは、怪我や火傷だけではなく、内臓感覚、胃痛や筋肉痛なども身体内部の痛みです。
これらの痛みでは、薬を飲んだり、痛み止めの薬などを服用することになります。
他にも、人の痛みとして「精神的な痛み」もあります。心の痛みでもあります。これらは怪我や身体内部の痛みなどと違い、異質な痛みなので厄介です。
精神的な痛みは時に、ストレスとなり、ストレス障害から慢性的な下痢や胃痛に悩まされることになります。
また、精神障害に疾患すると「うつ病やパニック障害」などはこれら「精神的痛み」に繋がるものです。
人が耐えられないことの一つに「痛み」があります。
これら痛みに対しては、一人では悩まず、酷い場合は病院で検査や治療を受け、軽いものなら、支えてくれる人の存在が大きいものです。
愛する人から「大丈夫と痛んだところを触って」くれるだけで「癒されて、緩和」します。
これら「自己癒治力」を愛する人が触ってくれることにより、引き出されるから回復も早く、癒治するということです。
「病は気から」という諺はこれらから来ているということです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする