センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

熱中症かかりやすさに差、遺伝子変異で悪化、

2011-08-12 00:00:45 | 感覚
東京医大、予防に可能性、2011年7月29日 提供:共同通信社
暑さで体温の調節機能が働かなくなり、意識障害などを起こし死亡することもある熱中症の悪化に、特定の酵素を作る遺伝子の変異が関わっているとの研究結果を東京医大と徳島大のグループがまとめたことが29日、分かった。
グループの行岡哲男(ゆきおか・てつお)東京医大教授(救急医学)は「熱中症は環境の影響で起こるとされていたが、体質として悪化しやすい傾向を持つ人がいることが分かった」と話している。
今後、対象となる症例数を増やすなどさらに検証が必要だが、熱中症の予防や重症化防止、治療に役立つ可能性があり、8月発行の日本救急医学会雑誌に発表する。グループは、細胞の中で脂肪をエネルギーに変換する補助をする酵素「CPTII」に着目。CPTIIを作る遺伝子に特定の変異があると、CPTIIの量が減少するほか、平熱では問題ないが、40度以上の体温が数時間続くとCPTIIの機能が失われたり低下したりしやすくなる。
この結果、脂肪がエネルギーに変換されにくくなるため、特に血管の細胞でエネルギーが不足し、意識障害やけいれんを起こし、悪化につながる可能性がある。
グループは健康な男女79人と、熱中症が重症化した患者11人のDNAを比較。健康な人で約14%、熱中症の患者では約45%の割合でCPTIIの遺伝子に変異が見つかったことから、重症化には「この遺伝子の変異が関与していると考えられる」としている。
CPTIIの遺伝子変異は、インフルエンザ脳症の重症患者にも多く見られることを徳島大の木戸博(きど・ひろし)教授(生化学)のチームが明らかにしていた。
木戸教授は「酵素の量を増やせれば熱中症の治療に役立つ可能性がある。症例数を増やし、研究を進めたい」と話した。
※熱中症 
高い温度や湿度の影響で、体の体温調節機能が働かなくなり起こる健康障害の総称。けいれんや目眩、吐き気、失神などが起き、重症の場合、意識障害や多臓器不全で死亡することもある。予防や治療には、水分や塩分を適切に補給したり体を冷やしたりするほか、高温多湿の環境下で長時間の作業をしないことなどが重要。屋内でも発症する。体温調節機能が十分発達していない乳幼児や、調節機能が低下する高齢者ではリスクが高くなる。
今週、9日火曜日から12日の金曜日に掛けて、都心でも最高気温が34度を超える猛暑日となり、都心でも熱中症に疾患する人が急増した。
また、今年は節電ということもあり、冷房を弱めにかけたり、中には扇風機だけとか、扇風機も無い高齢者の一人暮らしなどは注意を促している。
都心の中でも特に練馬区は東京の最高気温を記録している場所でもあり、地元の公民館などや施設では、高齢者の一人暮らしなどの人たちを集めてエアコンをかけて、熱中症予防に取り組んでいる。
高齢者だけでなく、子供たちが夏休みということもあり、野球などの野外でのスポーツは本来、32度以上の気温では基本的に禁止になっているのですが、それでもこの炎天下に練習をさせるのです。
本日も、練馬区の中学校で野球の練習中に生徒が熱中症で倒れ、救急車で運ばれたのです。
ですから、私はこのようなときにどうしても練習をしなければならない場合、早朝練習を推進している。
朝の7時頃から10時頃までなら、30度以下が多く、34度以上になることは無いのです。ですから、練習日と時間をずらして学校の先生やコーチたちは指導して欲しいものです。
同様に体育館(室内)でも同様に、まめな水分補給と生徒の健康管理、以前に女子校でバーレボールの練習中に、女生徒が熱中症でフラフラになっているのに、根性が足りないとか、だらだらするなと檄を飛ばし、その生徒はネットに上半身をぶつけ、反動で転倒し、後頭部を強打して死亡したのである。これらは熱中症が直接の原因であり、監督不行届、健康管理不足が招いた事故です。
このように熱中症は、高齢者だけでなく、幼い子供たち、学生と幅広い年齢で危険である。野外活動や作業時にはまめな水分補給と休憩を入れて行って欲しいものです。そして、管理する方も油断大敵だということを自覚して欲しいと思います。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、


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