センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

電子化進む危うさ(自動車編)!

2010-03-25 00:00:28 | 感覚、五感
自動車の電子化、最新の高級車はコンピュータが100個程度搭載されている。制御するプログラムは多い物で1千万行程度と、10年前の10~15倍で航空機並の「走るコンピュータ」(車工学に詳しい永井正夫、東京農大工学教授)と
いわれる。
例えばトヨタ自動車の高級車レクサスには、運転席に座ると、3人までの運転手のポジションを記憶しており、ドアミラーの位置、ハンドルの位置の高さ、座席の位置までも記憶(メモリー)している。それだけでなく、オートエアコンとは呼ばないらしいが、快適な空調システム、以前にはセンチュリーという日本最高車種の後席にはマッサジー機能まで付いていた。本当に自動車にこのような機能や装置が必要なのか、日本の高級車には小型のモーターが50個以上使用されているから驚きであり、それだけでなく、バッテリーも大型の物を使用し、それも2年は持たないというから何と贅沢でエコでない。
つまり、電子化が進み、ハイテクな技術に頼るあまり消費電力や仕組みが複雑化しているのである。だからもしこれらのシステム障害、コンピュータなどに不都合(バグる)と私たち素人ではどうにもならないし、エンジンルームを開けても、エンジンにカバーで下が見えないほどである。
昔なら、私が免許を取り立ての頃の車なら私でも直せたのである。そのくらいシンプルだった。だから大きなトラブルにならなかったのである。
現在の高級車がもし何かのトラブルになれば専門業者にレッカーして貰うことしかないのである。どこからしら私たち日本人は、日本の車は安全で故障が少なく、安心であると思い続けてきたのではないか。そして今回のトヨタ自動車の大リコール問題、以前(数年前)に私が大手自動車会社に開発や研究には、人の五感を刺激し、五感に訴えるクルマ、心がときめく車でないと乗っていても楽しくない。電子制御され、全て電子化されると危ういと指摘した。
もし、コンピュータやシステム、ソフトに不都合が生じると直接危険でなくても、以前に何度か体験しているが、オートウインドーが運転席のガラスが途中で閉まらなくなり、半開きで高速道路を走行したことや、また、友人が7年間乗っている日本の最高車種の車がドアミラーが作動せず、手で調整し、工場に持って行ったら小型のモーターの寿命ということで新品に交換というような状態なら良いが、スタート前にハンドルがロックされエンジンが掛からなかったなど細かな安全対策が実は日本車は疎かにされている。これらは最近起こり始めているトラブルの一例なのだ。我々素人はこんな物だろうと納得するが実は、リコールに繋がるものだったのです。
私が以前から大手自動車会社にも提案した。耐久テストとかドアの開閉テストも室内(研究所)の限られた条件や路上試乗テストもヨーロッパなどの好条件で行われることが多かった。ドアの開閉テストは機械的に10万回テストなど繰り返し行われているが、これらで果たして耐久テストと言われるのか、これらの実験やテストでデータや安全対策に応用出来るのかと思ってしまうのである。
私はその自動車会社に企業のプロドライバーから意見を聞くべきだと指摘したことがある。プロのドライバーこそ、毎日のようにその車を運転し、良いところも欠点も理解しているから、その人達からの意見を尊重し、次の車開発、研究に応用し、熟成させたクルマ作りと安全対策に活用して貰えば良い車だけでなく、リコールの少ないクルマ作りが出来るのではないかと考えている。
つまり、ハイテク技術や電子化に頼り切る。依存する考えた方は危険であると私は警鐘を鳴らしながら日本の自動車メーカーに提唱している。
人の五感で感じ、五感を総動員してクルマ作りをするべきだということである。いくらハイテクな時代になっても乗りこなすのは人であり、機械でもロボットでもない。生身の人間なのだから、人の五感を刺激し、人の五感に訴える。車でなければ楽しくない、ぞくぞくしない、心がときめかないのである。
ましてや電子化やハイテク化だけでは安全対策には繋がらないということである。私共は人の五感研究から、人の五感の重要性を提唱しており、五感ビジネスを提唱しておりますが、現在において車の開発、研究は全て電子化する危うさを少しでも日本に限らず海外の自動車メーカー、家電メーカーなど機械や電化製品など開発、研究している企業は今一度、人の五感に注目して欲しいし、今後の企業の発展には「人の五感がキーポイント」ビジネスパーソンになることをご理解頂ければ幸いです。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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