センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

味覚を育てる!

2010-03-19 00:00:42 | 感覚、五感
私は現在、人の五感研究から現代人の味覚の衰え、低下を危惧している。
それは、私共とテレビ局の調査で全国の小学生の半数が「味覚障害」が疑われている。
また、人の味覚の重要性から、食と味覚、味覚と脳の関わりなどマスコミ等での取材、テレビ出演も多くなってきている。
人の味覚は食事の味を感じるだけでなく「美味しい」と快感を感じ、また食べたいなどの食欲にもつながります。
正しい食べ方、好きな物だけ食べる偏食や箸を使って上手く食事のできない子供たちも増えている。
私は朝食、それもしっかりとゆっくり咀嚼して食べることを推進している。それは、咀嚼することで口内の唾液の分泌を促し、口内の雑菌などを減らす役割を担っている。また、三叉神経の刺激によって脳に刺激を送ることで脳の血流がよくなり、脳の栄養素ともに脳活動によい影響を与えるのです。
何度も朝食や人の味覚の重要性を私は指摘し、警鐘を鳴らしながら提唱している。人の脳は人体の中でも燃費の悪い臓器であり、酸素の40%を必要とし、栄養素も20%を必要とする臓器です。
現在の子供たちの食事の仕方にも異変が生じているのです。それは「ばっかり食べ」という食べ方です。私が武蔵野市のある小学校で子供たちと一緒に給食を食べることになり、私は仕事柄子供たちの食べ方を注目していた。多くの子供たちが、最初にご飯だけ食べ、食べ終わったら次におかずだけ食べる食べ方です。
これらの食べ方ですと、少し酸っぱい物、苦みのある食材、辛い食材などを食べられないのです。
普通、私たちはこれら刺激のある食材はご飯と一緒に食べて、口の中で中和して食べます。これらを「口内調味」と呼びますが、これらが正しい食べ方なのです。正しく食事ができないと味覚の未発達だけでなく、ご飯を美味しく食べられない、嫌いな食材が多くなり、極端な偏食傾向になると微栄養素の不足など身体の健康にも影響を与えるのです。それだけではありません。
出された料理を美味しいと感じられないため、味覚は勿論、お腹を満腹にさせるための食べ方、食事になることが危惧されるのです。
私たちが美味しい料理を食べると、満足した、美味しかったと脳が快感します。現在の子供たちや若者たちでは、この「美味しかったという快感ができない」人たちが増えているのです。
このような状態では、味覚だけでなく、他の感覚も鍛錬できず、脳の働きも低下することがわかっております。
脳の働きの低下は、記憶力の低下、集中力の低下、及び脳の抑制能力の低下につながるのです。つまり、理性の働きが悪くなり、興奮した脳は自分でコントロールできず、周りに八つ当たりや暴力的になるのが最も怖いのです。
これらが、食事と脳の健康ということなのです。身体的な健康面は勿論のこと、精神面の健康にも食と味覚は関わっているということを是非、皆様にご理解頂けたらと思います。
私共研究所はこれらの関係から「食育は箸育と題して」皆様に食と味覚の重要性を提唱し、指導して参ります。私共の使命と思い、今後とも正しい食事、味覚の重要性を提唱し続けて参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、

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