センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

笑い声が脳をくすぐる

2006-12-27 08:47:21 | 感覚、五感
笑いの感覚の有無は関係なし ユーモアのセンスは誰の脳にもある。
【12月12日】笑い声があなたを微笑ませたり笑わせたりする可能性があると、英国の研究者らが報告している。
「『笑えば人は共に笑う(laugh and the whole world laughs with you)』という諺は間違いなく本当のようである」と、Sophie Scott, PhDはニュースリリースで述べている。Scott博士はロンドン大学ユニバーシティー・カレッジの認知神経科学研究所の教授である。
Scott博士らは、人間が笑い声を聞くと、微笑や笑いをコントロールする脳領域が活性化する、と述べている。
研究者らは、良好な聴力を有する20名の健康な人々(平均年齢:32歳)にヘッドホンを通して笑い声を聞かせた。
笑い声を聞いている間、被験者は機能的磁気共鳴画像(fMRI)を用いた脳スキャンを受けた。
脳スキャンによって、微笑んだり笑ったりするときに使う顔面筋をコントロールする脳領域の活性を調べた。
簡単に言うと、笑い声が脳を刺激し、笑ったり微笑んだりする準備をさせた。
被験者の脳スキャンは、人々が歓声を上げているテープを聞いたときには同様の活性を示したが、恐怖または嫌悪による叫び声を聞いた後はそうではなかった。
これらの知見から、他者の好ましい感情を脳がどのように反映するかを説明できるだろう。
「我々が通常、笑い声や歓声のような好ましい感情に遭遇するのは、家族とコメディ番組を見ている時や友人とフットボールを見ている時のように、集団の中である」と、Scott博士は述べる。
「脳において自動的に我々に微笑んだり笑ったりする準備をさせるこの反応が、他者の行動を反映する方法となり、我々が社会的に相互に影響し合う手助けをする」と、同博士は述べている。
「そのことが、集団内の個人同士の強い結びつきを築く際に重要な役割を果たす可能性がある」と、Scott博士は付け加えた。
本研究は『Journal of Neuroscience』12月13日号で発表されることになっている。日経アメリカ健康最前線ニュースより引用、
ヒトの笑いは「快感」と深い関わりがある。不快は逆にストレスになり、脳には嫌な行為で嫌いである
ヒトの脳の特徴の一つに「快感、楽しい、楽だ」が好きで、「辛い、不快、楽しくない」が嫌いなのだ。
つまり、快感がヒトの脳を刺激し、活性化させるのだ。以前に私が漫才や落語が脳を活性化させると指摘したが、声に出して笑ったりすることは「幸福感、達成感」など快感に繋がっている。
現に、認知症に疾患すると笑顔が消え、益々、認識障害が現れるのです。
笑いが脳に与える影響は、自律神経の働きを活発にし、「免疫力」病気と闘う細胞を活発らさせる働きを促すのである。
私の仮説では、ヒトの多くの病気の原因も大抵「脳の働きが関わっていると考えている」つまり、ストレスによって、自律神経の働き低下、免疫力の低下に繋がると考えている。
「病は気から」という諺があるように免疫学の重要性をと説いている諺だが、病気と闘う前向きな心が大切であるのだ。
笑いはこれらストレスの緩和、改善の一番の薬でもあるのです。
笑いに関する諺は沢山ある。私の好きな諺は「笑う角に福来たる」である。
現在はストレス社会であり、ストレスから逃げ出すことは無理に近い、だからストレスと上手く付き合う、処理することが重要である。
趣味に夢中になるとか好き事をして過ごす等も良いだろう。
日本人はストレスに弱い民族でもある。また、特殊な遺伝子(ストレス遺伝子)とも言われる遺伝子を持っている。
専門的には「S遺伝子」を日本人の何と98.3%もの人達が持っている。だから神経質で傷つきやすい「ハートを持っている」と言えるのだ。
だから、人口比での自殺率が世界でNO1なのです。
8年連続3万人を超えている。その傾向は益々増加しているのだ。
いじめでの自殺もそうである。これらの人格形成は丁度「ガラスの塔のように脆いのである」。
私が提唱しているのは、「笑顔」、心から笑うことで「嫌なことや不快なこと」などに対して免疫をつけることが大切であると提言している。
子供達にとって「いじめは極度のストレスなのだ」日本人は先ほどからストレスに弱い民族だと提言しているが、脳を鍛錬することでストレスに強く、免疫をつけることが可能になるのだ。
日本の子供達に私は「五感体験の希薄」、「実体験の不足」に警告を発している。
学びも遊びもデジタル化し、脳の認知も視覚優位で画面など平面的な感覚で認知する環境にある。この平面的感覚はバーチャルな世界であり、立体視していない。
だから、心から笑ったり、怒ったり、泣いたりする自己表現なども不足している。
これらは五感情報の偏りにより、脳の思考までも異変が生じている。また、感覚にも異変が起こっている。
日本の学校に「五感教育」「五感の授業」の大切さ、重要性を私は説いている。心から素直に笑わない、笑えない子供達が急増している。
だから、脳の興奮状態が長く続き、理性の働きが鈍いので、すぐに切れやすい、暴力的、落ち着きがない等の行動も脳の正常化、思考の正常化に繋がらないのだ。
やはり、ヒトの脳には「笑いは脳の一番のご褒美なのである」。
私達大人や高齢者の方々も一人きりになったり、一人家に篭もってしまうと笑顔や笑い声が出ない、聞こえなくなるのは脳の極端な衰えに繋がるのです。
現に元気なおばさん達を見習って欲しい。電車の中でも町中でも仲間が集まると大声で笑っている。これこそが元気のもと、脳の元気のもとなのです。
今年も残り少なくなりましたが、テレビの特番や漫才などでも結構です。家族団らんでも良いですから、辛いことも嫌なことも忘れて笑いましょう。微笑んでも良いのです。
これらの行為が「自己の脳を活性化させているのです」。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



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