アフタースクール(2008年 映画)

2021-09-15 00:00:22 | 映画・演劇・Video
主演が大泉洋、監督兼脚本が内田けんじ。探偵が登場するとなると大泉洋が活躍する「探偵はBARにいる」を連想するが、本作では探偵に使われる役になる。

アフタースクールとは中学校の同級生4人が20数年経って様々な人生をたどって、母校の教師になったりサラリーマンになったり、ヤクザの愛人になったり、探偵になったりする。

実は、そのうち一人は偽物の同級生。

妻が妊娠中に浮気をする夫という、食えないストーリーかと思わせるのだが、それでは米国の50年前の映画のマネじゃないかと思っていると、ヤクザやブラック企業が登場して、姿を隠した夫を追いかけ始める。ニセ同級生の探偵は、追いかけていながら、自分は逃げようとするし、それらの大きな構造は、さらに大きな罠の中に組み込まれている。

しかし、個人的にはその大きな構造が見えないまま、なんとなく解釈してしまうのだが、あとで「ネタバレ感想文」を読んで、ああそうか、と思いながら、そんな複雑なストーリーはとても頭には入らないな。と書きながら、冒頭にあった「新しい靴を買った」話はどこにつながるのだろうかと、「ネタバレ感想文」をもう一回読み込まないといけない。

米国に住む王女

2021-09-14 00:00:17 | 市民A
御成婚間近だというのに、石つぶてを投げ続ける輩が多いのだが、何を考えているのだろう。そのために披露宴もなしだろう。もっとも新郎新婦ともキリスト教の大学OBなので、神式の結婚式を行うのはおかしなものだ。

さらに、結婚後のNYでの生活について、新郎のサラリーを推測し、NYの高い生活費から困窮生活が予想されるなどと平然とTVでしゃべる人たちがいるが、本当の困窮に苦しんで四畳半に住んでいる国民だっているのだから、なんと無神経なのだろう。

そして、決定的におかしいのは、家庭の収入の全部を男が稼ぎ、女は自宅で幽閉生活すべきだという生活スタイルを前提に家庭の経済が推計されていること。それってタリバン生活のわけだ。

視点を変えて新婦の立場を考えれば、王政のない米国の国民の中には王女がいないわけだ。彼女がただ一人の米国在住の王女になるのかな、と調べてみたが、スウェーデンのマデレーン王女もNYに在住している。夫は米国人だ。また王位継承順位を持っている。

いずれにしても大変に貴重な身分のわけだ。30年間の公務の退職金にあたる一時金を受け取らないということは、自分で稼げばいいだけで、自動車、腕時計、宝飾品、バッグなどの何種類かのブランドの広告塔になれば、軽く1本になるだろう。もっと堅く稼ぐなら、今でも博物館の学芸員なのだし、NYは世界屈指の博物館や美術館がキラ星のように存在する。さらに、最後の手段は「日本皇室の内幕」シリーズを出版すること。

一時金を今受け取ると、後々も皇室行事に参加しなければならず、そのために日頃の行動まで制約されるのは困ると思われたのではないだろうか。

新郎は、法律事務所に勤めるよりも、妻のマネージャーになり法律問題相談先として法律事務所を使った方がいいのかもしれない。

各候補者、見えない経済政策

2021-09-13 00:00:03 | 市民A
奇妙な制度で自民党総裁を選ぶ総裁選挙戦が始まっている。総裁と幹事長とセットで立候補した方がいいのではないかと思うが、不安なのは経済政策。政治的案件は、そもそもなるようにしかならないことが多い。外交にしても貧乏になった日本に発言権は小さい。

原発だって、妥当な代替電源がなければやめるにやめられない。国際的には×がついているのは、石炭、石油、ガス。どれ一つマイナスは難しい。

ただし、通貨量とか金利とか税制とか規制とか貿易協定とか、国内の経済問題は失敗するともっと貧乏国となり、他国から侵略される前に自滅する。

新自由主義からの脱却といっている候補者がいるが、日本のどこが新自由主義なのかよくわからない。消費不振、生産地の海外移転、雇用の流動化。何が原因で何が結果なのかよくわからないが、国内で自己完結している会社は小企業だけ。中規模以上の会社は海外で生産し海外で販売し、海外子会社との連結決算で利益を見せて配当しているが、本当は海外市場や海外の生産者に還元したいと思っている。

訴える政策は口当たりのいいコトバを羅列するが、首相になった時に、チーフエコノミストを誰にするかを、明確にしてほしい。学者はそれぞれ違うことを言うのだから、違う系統の学説を両論実行はできない。矛盾だらけの政策になり、効果は相殺されてしまう。

もっとも、普通の学者なら「ハンコ」とか「キャッシュレス」とか枝葉末節には目もくれないだろうと思うが。

気軽に所得倍増計画を打ち出した候補者がいるが10年間でGDP(あるいは一人当たりGDP)を2倍にするためには年率7.5%成長が必要だ。もしかしたら100年後のことなのだろうか?


それと、それぞれの野党もお抱え経済学者を明らかにしてもらいたい。投票の選択肢に加えられないではないか。

青べか物語(山本周五郎著)

2021-09-12 00:00:36 | 書評
昭和36年(1961年)に出版された短編小説集。31の短編からなる。その中のある一篇を読みたいので購入(山本周五郎作品を読んだことはなかった)。後で調べたら青空文庫で無料で読めるので、知っていたら文庫本13ページ分だけ読んでいたかもしれない。



主人公の「私」は、売れない新進作家で東京に住むのに飽き、根戸川下流の浦粕という漁業と石灰工場の町に逃げ出している。貧しく素朴であり、また狡猾でもある地元の人たちとの交流を、溶け込んだり、傍観者的だったり、被害者的だったり、さまざまな立場になり書き綴っていく。題名の「青べか」は引っ越し直後に無理やり売りつけられたボロい川舟の俗称で、要するに現代で言えば20年落ちの原付バイクのようなものだ。主人公の私は、遠くへ行くときはこの舟を出して、釣りをしたり読書をしたり離れた場所から貧乏な町を観察したりする。

実際、新活字で文字が大きくなり、350ページ程度なのだが、読み進むのにかなり時間が必要だった。戦前の貧しい町の話って、要するに貧乏で不公平という社会だったわけで、それを書く「私」も売れなくて東京脱出した作家という貧乏人。悲しい話がたくさん続くので、元気がモリモリ湧いてきたりはできないわけだ。

そして、「私」は1年ほど我慢したが、何もかもそのまま置き去りにして、歩いて町を去るのだが、歩いて駅に向かったのだろうかとか色々と推測したのだが、後で調べるとわかったが、「私」が潜んでいた浦粕は実際には浦安だそうだ。ディズニーランドの北側にある東西線の浦安駅周辺だ。江戸川をはさんで東京都だ。もちろん当時は東西線も京葉線も存在しない。川岸を上って橋を渡ったのだろう。


本作は小説なので、作家の私小説ではないものの、かなりは実話をもとにしているそうだ。実際に住んでいたのは1928年、作者25歳の時だそうで、そのあと作家として苦心惨憺(直木賞を辞退したのがいけなかったのかもしれないが)。売れ出したのは50代になって。「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」で一流作家として認められた後、31年前の経験をメモや記憶を頼りに本作が書かれている。

新潮文庫には作家の作品が50冊ほど揃っているのだが、代表作をいくつか読んでみようかとも思うが、今年はやめておく。

将棋八段と、・・・・・

2021-09-11 00:00:06 | しょうぎ
コロナ解説者群の一員に定着した感の北村義浩教授だが、将棋アマ八段ということだそうで、かなり驚いた。どれぐらい強いのか知る由はないのだが、普段の話し方を思い起こすと、質問に対して回答するときに、毎回5秒程度考慮しているように見えるのは、対局でいえば、頭に浮かんだ手を指す前に数秒は確認するということと同じだったのだろう。

八段免状をどのように獲得するのかは人それぞれだろうが、日本将棋連盟のHP に2017年の七段と八段の合計6名の昇段者の授与式の画像があった。6名の代表でのスピーチも氏が代表されたようだ。



また、将棋の普及を担当するアマチュアのために「日本将棋連盟 普及指導員」という資格がある。試験があり、将棋連盟の看板で将棋講師ができるわけで、モグリで教えている元奨励会員と一線が引かれている。同姓同名の方がいらっしゃることが確認できた。これ以上の情報はご迷惑になるので書かないが、少し前に資格を取得された時には、現在の事態は想像だにされなかったはず。といってもテレビで大失言をしてしまって現職を失っても、将棋講師として減収を埋め合わせできるなどとは決して思わない方がいいと助言したい。(将棋の助言はご法度で過去に殺人事件まで起きているのだが、これは大丈夫だろう。)


さて、8月28日出題作の解答。







広い意味では「玉は下段に追え」だ。

今週の出題。



解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見を頂ければ正誤判定します。

旅行の時期

2021-09-10 00:00:21 | 市民A
旅行情報比較検索サイト運営(他の事業も好調だが)のatta(アッタ)社が9月1日から2日に行った『自由に国内旅行に出かけられると思う時期』のアンケート調査が9月7日に発表された。アンケート数は1054で、特徴的なのは対象者は20歳から59歳。60歳以上は対象外。ボケが始まっているからかな。



解答には年齢や男女の特徴的な差はないそうだ。大きく二つの山があるようだ。
一番多い時期は、なんと「2024年以降」。22%だ。もう一つの山は2022年7~9月をピークにした山。おおむね1年後といったところだ。

ただ、この設問は、言い換えれば『いつコロナが終息するか』ということなのだろうが、かなり先とみている人が多い。

確かに、『曲がりなりにも終息した』と考えている人は日本に一人しかいないが、60歳以上だからカウントされない。あるいは日本語を使いこなせていないだけだろうか。

おそらく、既に報じられている、ワクチンの抗体値の減少(=ブースター接種)、新たな変異株の出現を織り込んでいるのだろう。

アトミック・ブロンド(2017年 映画)

2021-09-09 00:00:35 | 映画・演劇・Video
女性諜報員ロレーン・ブロートン(演:シャーリーズ・セロン)が半分以上の時間、スクリーンに現れて、その半分以上の時間を格闘やカーチェースや水中に潜ったり、アクションに費やす。

つまり、シャーリーズ・セロンのための映画に他ならない。ジェームズ・ボンドと違うのは女と男の差は別にすると、007は、どの映画でも一旦ピンチに陥る。縛られたりレーザー光線やワニの池とか・・セロンはあまり危機には陥らない。そして必要以上に銃器を使ってむやみに人を殺す。

舞台は1989年のベルリン。ベルリンの壁が崩壊する直前だ。ブロートンは英国諜報部(MI6)に属するが、ベルリンでMI6の男が殺される。しかもソ連(2年後に崩壊するが)諜報部(KGB)が追いかけているのが殺された男が持っていたスパイリスト。ところがKGBのスパイが機密をソ連ではなく闇ルートで高く売りぬこうとしていた。つまり、もうすぐ体制が変わる前に、各国とも諜報活動を消しゴムで消したいわけだ。

そして、CIAも含めて謀略や二重スパイ、三重スパイといった複雑な構造になっていき、ボンドガールのようなフランスの諜報部員が登場し、ブロートンとベッドで秘密の関係になる。しかも少しあとで殺される。

実は、スパイ映画では主人公は殺されそうになっても不死身なのだが、それなりにハラハラするが、本作では、そういった心配をしなくてもいい。冒頭で、ベルリンでの殺人ファイトの後の審問会であることが明かされていて、その中の回想としてストーリーが進んでいく。

しかし、審問会が終了して幕が下りるわけではなく、彼女とKGBとの銃撃戦が始まるわけだ。結果はKGBの殲滅。そしてCIAの職員と一緒にアメリカに向かうわけだ。

一体、何者?

現在、『アトミック・ブロンド2』が制作中のようだ。そこで、彼女の出自が明らかになるらしい。

レガシィ(唯一)

2021-09-08 00:00:15 | スポーツ
五輪が完全に終わり、レガシィといえば屋根のない国立競技場だろうか。金メダルは各選手のレガシィなのだが、名古屋市長の歯形のついた(はずの)金メダルは新品と交換されたのだから歯形のついた(はずの)金メダルは1個余っているはず。将来、どこかにできるだろう五輪ミュージアムに展示するのに相応しいだろう。何しろ単なるメダルではなくストーリー付きだ。

そして、観客として五輪を応援しようとしていた人々にとっては、何一つ心に残らず本来の観戦日が通り過ぎていってしまったのだが、『余計なお世話感』も感じるが、『記念チケット』の話が沸き上がった。と書くと地面から温泉が噴き出したみたいな表現だが、何ら熱い感動もなく道路のマンホールから漏れ出した水道水のような話だ。

手に入れることになっていた印刷用のPDF入場券がダウンロードできる。有観客の場合もPDFから印刷する予定だったかどうかは今となってはわからないが、とりあえず机の上に置いてみたが、残念ながら、何の感動も沸き上がらない。実際の競技の生写真プレゼントとか手を加え始めると、逆に感情のどつぼにはまりそうだ。



個人的にはこれが唯一のレガシィとなった。

マクロ的には無観客によるチケット収入赤字問題(950億円?)は残るが、全く使い切れていないGoTo予算はあと2兆円ほど残っているので、その1/20を回せばいいだけだろう。

そして、五輪公式記録映画は河瀬直美監督により『みたことのない映画』になるらしい。本来は、さまざまな『復興』を映像を通して表現する予定だったようだが、どういうことになるのだろう。カンヌ映画祭に合わせて公開するようだが、主題である五輪が泥まみれなのだから、無論のこと金メダルでなくていいと思う。

秋が始まる

2021-09-07 00:00:46 | 市民A
連日30度超えの東京オリパラが終わったら、あてつけのように気温が下がり、秋になった。

9月になり、購読している複数の季刊誌の秋号が送られてきた。気温が快適になり毎日睡眠事故寸前。

官邸には秋風が吹き荒れているようだが、株式市場は復活してきた。

コロナ感染者数は首都圏は縮小してきたが、原因は不明。デルタ株は、感染後すぐに症状が出るらしく、従来のように2週間前の行動が問題というのではなく1週間前が問題なのだろうから、さらにわからない。

理由はわからないが、新たな変異ウイルスが感染を拡大する直前に既存ウイルスが下火になるという経験的法則があるようだ。そうではないことを祈りたい。

siba


7月中旬に暑いところに立っていたため体調を崩していて、庭の芝生の芝刈りがまったくできていなく生え放題になっていたのだが、雨の間隔を縫って電動草刈り機で刈り取る。藪蚊一万匹という感じだ。草の中にセミの抜け殻がたくさん転がっていた。草刈り機ではどうしてもムラが出る。

ワクチン接種後のマスク

2021-09-06 00:00:45 | 市民A
近くの商業施設(いわゆるスーパー)の入口に大きな看板が出ている。
遠くから写したので画像が粗いのだが、



ワクチン接種後
マスク着用でのご来店を
お願いいたします。

私の知人でも、2か月ほど前に「2回接種したら、マスクも要らないし、友達と飲み屋に行って、やっと焼き鳥が食べられる」と思っていた人がいて、自分でとどめを刺したくないので、「どうかなあ」と言っておいたのだが、落胆しているに違いない。

2か月前に私が考えていたのは、ワクチンを2回打ったかどうかは、外観ではわからないので、ワクチンパスポートでもできないと店側が対応できないのだから、マスク着用がなくなるわけもないだろうと思っていた。

政府が「マスク解禁」を強く否定しなかったのは、否定するとワクチン接種のペースが落ちるからだったのだろうが、2か月の間にどうなったかというと、1つはワクチンパスポートの検討が始まったこと。もともとは不公平感のある話だったので検討しにくかったのだろう。

一方、マイナス方向の話としては、デルタ株の出没。ワクチン二度打っても感染するがマスクをするとリスクが減るということ。しかも罹患したら他人に感染させるリスクはワクチンをしない人と同じ。

もう一つ、ネガティブな事実は、ワクチンの効果は6~8か月で薄れてしまうので3回目の接種(ブースター接種)が必要ということ。つまり日本では5月頃から接種が始まったので、11月の終わりから順次、抗体量が足りなくなった人が現れること。

そうなると、11月末までに多くの人が接種しても、その頃には抗体が下がった人が次々に現れて感染しはじめることになり、さらに8か月位、その状態が続くこと。

まだまったくわからないが、来年の夏以降、4回目の接種が必要ともなれば、1年中そういうことが続いてしまうことだ。

そうなるとワクチンパスポートは期限が6~8か月間有効というように記載されるのだろうか。

議員続行かどうか

2021-09-05 00:00:29 | 市民A
総理大臣の退陣は、あたかも横浜市民のせい、のように言われていて、市民の一人として当惑してしまう。確かに期日前投票に行ったときに感じたのは、投票所に来る人のほとんどが、怒りが燃え上がったような表情をしていたのだが、やはりカジノとコロナの問題だと思える。ただ、怒りの矛先は現市長に向けられたもので、立候補者はいずれも無関係なわけだ。

カジノ問題は、極論すれば「カジノはギャンブルだからノー」という意見と「金が儲かるならいいではないか」という対極があって、その中に「パチンコと同じだ」とか「本当は儲からないのではないか」という慎重論があるわけだが、今回の選挙の争点は「白紙と言って当選した市長が、当選したらすぐに誘致を始めた」という「ウソツキ」問題のわけだ。このため、自民党候補が「カジノをやらない」と言っても信じてもらえなかった。

コロナについては、ワクチン接種の予約が横浜市の奇妙な申し込みシステムのために、いつまでたっても接続できなかったり、電話が話中だったり、結局あきらめる日々が続いたことに不満が溜まっていた。また不可解な接種の、優先順もある。

つまり投票用紙には現市長の蘭に「×」を書いて出したいわけだ。

では、神奈川2区(西区、中区、港南区)選出の菅議員の2区内の得票率を調べてみると、初選出が1996年で32.3%、2000年は42.3%、2003年49.8%、2005年58.4%、2009年46.5%、2012年57.9%、2014年67.7%、2017年57.1%。

完全に安全とは言いにくい。特に立民党と共産党の統一候補になると、かなり危ない。

市長選の8人の候補を、自民党系(小此木、林、福田)、立民+共産系(山中、太田)、中間系(田中、松沢、坪倉)の3グループに分け、西区・中区・港南区でのシェアを見ると、
41.35%、34.58%、24.11%となる。中間系の1/3が自民党を支持するとほぼイーブンになる。

ところで、小泉議員は隣の横須賀市選出なのだが、不出馬説得による退陣劇の主役級として登場。重要任務としては初出場のようなものだが、総理を退陣説得の上、イスから引きずり落とした後、立候補をするようなことになれば、令和の明智光秀となるわけだ。

総裁選挙だが、党員票と議員票が半々になって合計数で多数決で決めるのだが、そもそも、党員票だけで決めるのが正しいような気がする。

名誉会長、退陣

2021-09-04 00:00:11 | しょうぎ
かなり長い肩書だが日本将棋連盟神奈川県支部連合会名誉会長の人物が、本職に専念するために本職を続けないという理由で退陣するようだ。親しい新聞社に皇室の慶事をリークして矛先をかわそうとしたらしいが失敗したようだ。慶事なのに皇室退職金にあたる一時金は辞退ということになった。自分の退職金はどうするのだろう。

この人物、地元組織の多数に名前を置いていて、リストを見たことがあるが、議員退職後はどこかの組織の常勤顧問になるのではないかと心配になる。

ところで、「退陣」という言葉、将棋に負けていて駒が引き下がっていくイメージで、あまりよくない。もっとも「投了」とか「詰み」とかでは残念過ぎるだろうか。


さて、8月21日出題作の解答。








なお、4手目△1一玉では、以下



で同手数だが駒余りで詰む。


さて、今週の問題。



わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。

七つの会議(2019年2月・映画)

2021-09-03 00:00:44 | 市民A
池井戸潤原作の映画化。監督は数多くの池井戸作を手掛けている福澤克雄。原作は2011年に発表されている。

中堅電機メーカーの内部で起きた品質偽装事件だが、本作が書かれた以降、多くの日本企業が不正を行っていたことが判明し、最近でもエアコンスペックアウト不正が発覚した会社がある。

類型化すると、
1. 品質、設計に問題があったケース。悪意はなかったものの品質不良で巨額補償になったエアバッグのような事例。
2. 品質の不正というよりも検査の手抜きを行ったケース。
3. 意図的にコストダウンのため、品質の悪い製品を作った
ということだろうか。最もいけないのが、3だろう。

本作は、この3に該当する。

社長自ら、不正を考え出し、巧妙に責任を部下に追わせていたわけだ。一本のねじの強度を偽装して、航空機や電車のイスに使っていたり。発覚した場合は2000億円の損害と思われていた。

社内のぐーたら社員(演:野村萬斎)が、その秘密を知ることになり、調査を進めることになる。もちろん過去の出演作のように陰陽道を使えば、事件の真相を明らかにするのは簡単だが、本映画では陰陽道、忍術などの技は使わない。

映画は次々に新展開を続け、最後に大爆発する。

イカフライおかか御飯

2021-09-02 00:00:13 | あじ
最近、ハマっているコンビニ弁当が『イカフライおかか御飯』。すでに3回食べている。こういうフライ乗せ弁当だと、フライにするのは豚肉(つまりトンカツ)でトンカツの下にはキャベツ千切りというのが常道だが、そのようなモノはおそらく人生で100回位は食べているわけで、あまり大きな感動は得られない。簡単に言うと食べる前から味がわかる。



まあ、イカフライおかか御飯にしても100回食べたら飽きるだろうが、そのうち店頭から消えるはずだ。とはいえ、イカフライの下敷きはおかかなので、これは決まっているような気がする。

「御飯」と「ごはん」の違いだが、単に文字数の問題で10桁か11桁。よくみると10桁までしか商品名はつけられないのかもしれない。



残念なところは、イカフライだが、レンジで温め直すと固くなる。冷めていても温めないで食べた方がいいだろう。

カロリーだが627キロカロリー。意外と多い。デザートはやめた方がいい。

「ハムネット」邦訳まもなく刊行

2021-09-01 00:00:36 | 書評
“ハムネット”は“ハムレット”ではないが、シェークスピアに大いに関係がある。彼の男児の名前なのだ。今を遡ること400年前、欧州全体にペストが襲い掛かったパンデミックの中、11歳で亡くなっている。

シェークスピアの妻はアン・ハサウェイという女性。有名なハリウッド女優と同姓同名。小顔で欠点は美人過ぎること。『プラダを着た悪魔』『レ・ミゼラブル』などに出演しキャットウーマンを演じたこともある。40歳になり、顔が魔女的になってきたと思っていたら『Witches』という映画で魔女を演じた。英国人の母親が女優で、娘をアンと名付けた。



話を400年以上前のアン・ハサウェーに戻すと、26歳の時に18歳のシェークスピアと結婚したが、いわゆる「でき婚」だった。このため、歴史上はオノ・ヨーコ並の悪女と言われているらしい。実際には彼女についての記述はほとんど残ってなく、シェークスピアの遺言状に二番目のベッドを彼女に贈るということが書かれているそうで、これがまた謎を呼んでいる。

実際に、結婚して6か月で生まれた長女とハムネット、ハムネットの双子の妹の3人、そして妻を残して、シェークスピアはストラトフォードからロンドンに行ってしまう。

小説は、シェークスピアのいないシェークスピア家の記録が書かれているわけだ。ハムネットが亡くなった翌年には大きな農園を買って妻と二人の娘に贈っている。そして3年後に人気沸騰させることになった『ハムレット』が上演された。

晩年、シェークスピアはストラトフォードに戻って余生を送り、妻より先に亡くなる。

妻が嫌いだったら、晩年に戻ることはないと思われる一方、妻が嫌いだからロンドンに出て行って芝居を量産して書けた、と変な肯定論もあるそうだ。なお、本著の作者はマギー・オファーレル。フェミニストの闘志の女性だそうだが、本作の中心にあるのは黒死病といわれたパンデミックだそうだ。

なお、調べてみると、黒死病(ペスト)流行中の英国では、劇場が次々に閉鎖になり演劇関係者が苦境に落ちていたそうだ。今も相変わらずだ。