新潮社のとんぼの本シリーズは、良書もあり、怪書もありという渾然一体感があるが、この『利休入門』も、ちょっとした問題本である。
茶でも始めようかと思い、まず、利休の足跡とその存在の意味について、ちょっと学んでみようと思って購入したのだが、かなりの利休批判の著だった。
どうも、著者は裏千家に属していて、その観点で、何か利休の「俗」を毛嫌いしているように感じた。
利休についても、たいした茶人じゃなかったとして、秀吉に取りいって、茶人として最高権威になった後、今度は秀吉の俗を批判したと、批判的である。
本著によれば、茶を武士の情報交換の場にし、自ら堺の武器商人としてカネを稼いだり、茶道具に法外な価格を設定して諸大名を茶道具投機に引きこんだりさせた、と手厳しい。
さらに、愛弟子だった細川三斎のこともシロオト扱いだ。
サムライもアキンドも茶道の世界ではシロオトで、真の茶の精神は家元伝来の閉鎖社会の中にのみ存在するということだろうか。
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茶でも始めようかと思い、まず、利休の足跡とその存在の意味について、ちょっと学んでみようと思って購入したのだが、かなりの利休批判の著だった。
どうも、著者は裏千家に属していて、その観点で、何か利休の「俗」を毛嫌いしているように感じた。
利休についても、たいした茶人じゃなかったとして、秀吉に取りいって、茶人として最高権威になった後、今度は秀吉の俗を批判したと、批判的である。
本著によれば、茶を武士の情報交換の場にし、自ら堺の武器商人としてカネを稼いだり、茶道具に法外な価格を設定して諸大名を茶道具投機に引きこんだりさせた、と手厳しい。
さらに、愛弟子だった細川三斎のこともシロオト扱いだ。
サムライもアキンドも茶道の世界ではシロオトで、真の茶の精神は家元伝来の閉鎖社会の中にのみ存在するということだろうか。
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