タクシー生誕100周年って・・

2012-07-17 00:00:25 | 歴史
タクシーに乗ったところ、全国ハイヤー・タクシー連合会主催の「タクシー生誕100周年記念キャンペーン」の案内があった。

taxi


クイズに当選すると自動車がもらえるそうだが、自動車をもらうとタクシーにとってマイナスではないかと思うが、賞品は全部で2台なので関係ないか。クイズは「今年はタクシー○○○周年?」というものだからね。

生誕何年というのは、クラシック音楽の世界だけかと思っていたら、日本のタクシー業界と言うのも100年間と言うのは苦難の道だったようだ。

まず、日本に最初に登場したのが、大正元年(1912年)8月5日。100年前だ。場所は有楽町の数寄屋橋付近だそうだ。タクシー自働車株式会社という会社が設立され、6台のT型フォードによって営業が開始された。「自動車」ではなく「自働車」である。

そして、この会社はあっという間に成長し9年後の1921年には1205台を保有することになったそうだ。この1920年代には数多くのタクシー会社が設立されることになるのだが、結局、第二次大戦になるとガソリン不足になり、強制合併させられていく。さらに、1945年には空襲の被害を受け、車両は大幅に不足していくことになる。(たぶん運転手も不足していたのだろう)。戦後、東京で焼け残ったタクシーは1565台に過ぎなかったそうだ。

ところで、戦争中にタクシー会社の集約が行われたと言われるが、東京は四社になったのだが、いわゆる「大日本帝国」といわれる、大和、日本交通、帝都、国際(KM)ということで、今と大して変わってない。タクシー自働車株式会社は、どの会社に吸収されたのか軽く調べてみたが、皆目見当がつかない。

会社創設者は目利きがある人物のような気がするので、案外、タクシー会社をたたんで別の事業に転進したのではないか、との直感もある。


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