極楽イタリア人になる方法(ジローラモ)

2012-07-16 00:00:22 | 書評
本当のことを言うとイタリア人に知人はいないし、今まで会話をしたこともない。もっともイタリア語はまったくわからないのでそういうシチュエーションが来るのは、同時自動通訳機が世間に普及した後かもしれない。

あるイタリア人が嫌いな日本人元外交官から聞いた話では、外交官と言うオカタイ仕事であってもイタリア人とドイツ人の差は歴然としていて、たとえば会議などの開始時間とか集合時間といったものでもドイツ人は30分とか1時間前に来ているのにイタリア人は、予定時間の30分とか1時間後に来るとか言っていた。

彼の説によると、こちらがちょっと立派なネクタイをしていると、あいさつ代わりにネクタイを手にとって裏返してブランドを確かめたりするそうだ。そういう行動は首相に至っても同じで、イタリア人の特徴らしい。

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だから、ジローラモ氏はチョイワルオヤジとして有名なのだが、イタリアに行けばごく正常範囲にあるわけで、本書を読んでも、ある意味それほど驚くことはない。イタリアってこういうものなのだ、ということ。

で、本書には圧倒的にイタリア料理のことでマス目を埋められているのだが、はっきりいって旨そうな話ばかりだが、決して日本では食べられないものばかりで、かといって本書を読む限り、日本人がイタリアに行くと、徹底的にカモにされるということが書かれていて、さてどうしようということになる。

ところで、真偽のほどはわからないのだが、本書でも紹介されているイタリア国旗の意味なのだが、赤、緑、白は、トマトとバジリコとモッツァレラを意味しているという説がある。

イタリアが統一されたのは、そんな昔ではなく日本が幕末でドヤドヤやっていたころで、そういえば日の丸の起源も今一つはっきりしない(というか、真実を知られたくない特定の人たちが意図的に隠しているのだろう)。イタリア国旗の三色も、国土と雪と血ということになっているのだが、アルプスに近い地区に住む人たちが豊かな南部の農地を血まみれにして占領していった過去をうやむやにするために、マルゲリータ・ピザ説を持ち出したのだろう。


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