猫!あなた何を食べたの?

2005-10-10 22:46:21 | 市民A
23422594.jpg先週後半から、日本海側のある場所に行き、危険なお仕事+能天気な暇つぶしなどして帰ってくるとまとめてニュースをみる。気になる件が二件。地震と人食い猫の話だ。地震の情報はまだ難しいのでおいておき、人食い猫の件。

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毎日/MSNはこう書く。
「猫:認知症女性の足の指、食いちぎる 埼玉の特養」
 埼玉県北埼玉郡の特別養護老人ホームで、就寝中の認知症の女性(88)が施設内に住み着いていた猫に右足の指すべてを食いちぎられていたことが8日、わかった。猫は保健所に捕獲された。
 同ホームによると、6日午前5時ごろ、女性と相部屋の女性からナースコールがあり、職員が駆けつけると、寝ていた女性の両足から出血し、右足の指すべてが第一関節近くからなくなっていた。傷口にかじられた跡があり、床などに猫の足跡があった。女性は寝たきりで会話が出来ない状態だったという。
 女性の部屋は1階で、当時、窓が約30センチ開き、網戸の下にも穴が開いていた。職員が中庭に住む猫の口の周りが赤く染まっているのを目撃していた。
特養入所の80代女性、猫にかじられ右足指すべて失う。

Yahoo!はこう書く。
「特養入所の80代女性、猫にかじられ右足指すべて失う」
 埼玉県北埼玉郡の特別養護老人ホームで6日、入所者の80歳代の女性が猫にかじられ、右足の指をすべて失うけがを負っていたことが8日、わかった。
 同ホームによると、6日午前5時過ぎ、同室者からのナースコールで呼び出された職員がけがに気づき、119番通報した。女性は右足の指をすべて第1関節付近から失っており、左足にもひっかき傷があった。
 その後、ホームの中庭に住みついていた猫の口元が赤くなっていることや、女性のベッド周辺に猫の足跡があることが判明。同ホームは保健所に通報し、猫は捕獲された。けがをした女性は認知症で、寝たきりだった。
 同ホームによると、女性の部屋の窓は事故直後、30センチほど開いており、窓の外に取りつけられた網戸の一部が破れていたため、猫が入り込んだらしい。同ホームは「網戸の点検が不十分だった」として、女性の家族に謝罪した。
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要するに、被害者は88歳の寝たきりで認知症の老女。同室の女性が気が付いた時には、足の指すべてがなくなり血まみれになっていた。窓が約30センチあいていて、部屋に猫の足跡が残り、施設内に住んでいる猫の口の周りが赤いので捕獲した。


これが、「噛み付かれた」という事件だとまず報道されない。報道されても、まあユーモアのある記事になるだろう。しかし、この事件では「指がなくなった」というのだ。それもすべて。猫のせいだと考えると、考えられる可能性は、指を噛み千切った上、食べてしまった。ということになる。本当だろうか。

こどもの頃、猫を何代かにわたり飼っていた。およそ猫の習性にはくわしいが、いわゆる飼い猫は「メシの心配」がないため、小動物を襲っても食べたりはしない。遊んでいるときに殺してしまうことは多いが、トカゲやネズミを食うよりもっと旨い物を人間が食わせてくれることを知っている。つまり特養施設内に住み付いた猫は人間の餌になれていたのか、あるいは野生の餌も食っていたかということが問題になる。

そして、仮に猫が侵入したとして、なぜ足の指を食べたかということだが、考えられる可能性は、右足が毛布から出ていたということだろうか。左足には被害がない。おそらく、老女には傷みがあっても体を動かすことができずに指だけでもがいたのかもしれない。それが猫の凶暴性を甦らせたのだろうか。

指が全部なくなったというのもいささか変ではないか。確かに骨粗鬆症とかで骨が細く柔らかくなっていたかもしれないが、猫は骨は食わない。小骨は食べても大骨は残す。奇妙だ。さらに言うと猫はきれい好きだ。口の周りが赤いというのも少しでき過ぎた話だ。だいたいからして古来、化け猫伝説はあっても猫が人を食ったというような話があるのだろうか?

犯罪の証明の3要素は「証拠、証人、自供」ということなのだろうが、真犯人の影も感じられないわけではない。ただし、猫語のわかる弁護士は少ない。


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