夏休みヒアリ注意報

2017-07-17 00:00:30 | 市民A
横浜でも本牧でヒアリが発見された。

当初の発表で100匹だったのが、数時間後に500匹になり、その後700匹となった。

一般的に、官公庁の発表というのは極めて実際よりも少ない量の時が多い。海上にオイル類が漏えいといった時も、実際には1000リットルでも15リットルとか発表になる。そもそも1000でも150でも、それ位の量なら、海面に薄く広がって30分も経てば蒸発してしまうのでほぼ影響はないのだが、“公表される数字が少ないな”と思っても、当事者もあえて不利なことは言い出さない。

ところがヒアリの数字はそうはいかない。オイルはすぐに蒸発してなくなるものだが、ヒアリは逆にどんどん増えていく。それに、関係者は「数字を低めに言った方がいい」というような動機をもっていないのだから、ウソはやがてバレてしまう。

ということが、100匹が700匹に変わった理由ではないかと思うが、全国のヒアリ発見情報の中に「女王アリ」が含まれていないのが問題だ。すでに危険を感じて女王だけが逃げてしまったのか、それなら手遅れなのだろうか。最初は地上にアリ塚を作るということで、見つけやすいのではないかと思ったのだが、実は地下に巣を作っても繁殖力が強く、巣が地下だけではなく地上に盛り上がってしまう、ということだそうで、地上のアリ塚を見つけたときはお手上げかもしれない。

一説には、ヒアリを体内から食い殺すある種のコバエがいるそうで、ヒアリの体内に卵を産み付けて、孵化した幼虫がヒアリを食いつくすそうだ。また動物界にはアリクイという偏食家もいて、アリ塚が大好物なので、野生に放つ方法があるかもしれない。ただ、コバエもアリクイも一見、ヒアリの天敵のように思えるが、実際には互いに共生関係の可能性もある。アリクイの体にしがみついて、あらたな場所に移動してそこに種族を拡大する=アリクイのエサが増える、という関係だ。

で、地元横浜に話を戻すと、数日前にご近所を歩いていたところ、小学生男児が3人グループを作って、棒を持って歩道を歩きながら、道端の雑草をかき回している。「ヒアリかも」「ヒアリじゃない」「ヒアリかも」「ヒアリじゃない」、と自主的にヒアリ捜索をしているではないか。

こどもの行動って、単純で悪気がないことが多いのだが、かといって人畜無害ということではなく、危険がいっぱいということ。夏休みは1か月以上あるのだが、その間に大繁殖してしまうかもしれないわけで、夏季休暇が始まる前に、小学生には、「ヒアリ捜索をしないこと」を学校で徹底することが必要なのではないだろうか。

大人よりも子供の方がニュースに敏感というのは悪いことではないのだが、小学校では豊田議員の三文オペラ調の話し方が流行しているようで、これは夏休み中に忘却扱いになるかもしれない。中身がないから、話が盛り上がらない。

そういえば、この記事を書きながら、数十年前にシンガポールでゴルフをしていた時に、巨大なアリに右足のすねを噛まれたことを思い出した。激痛があり、さらに噛まれたところに穴があき、1年ほど炎症がとまらず、膿が出て、直径3ミリほどの穴があいたようになった。思えば帰国後、体調を崩していたことまでを思い出してしまった。今でも穴の開いた場所は、赤くなったままでケロイド状になっている(撮影する前には、剃刀が必要なので画像は割愛)。まずいのかもしれない。


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