女流棋士会独立で震撼している二人

2007-01-20 00:00:34 | しょうぎ
女流棋士会が日本将棋連盟から独立して、女性棋戦を独自運営する方向で協議や検討が進んでいる。1年後の2008年スタートの予定だ。未定のことだらけなのだろうから、ここで触れることもないのだが、女子ゴルフのような形態にはなるのだろう。そして、女流棋士の中で、ことのほか窮地に追い込まれている二人の女性がいる。女流棋士の中で序列15位の植村真理女流三段と序列17位の林まゆみ女流二段である。その理由は・・・

実は、現在、ほとんどの女流棋士は組織的には二重構造になっている。棋戦を運営する日本将棋連盟が女流棋士として認定をし、さらに親睦会としての女流棋士会に所属する。二人を除いてだ。その二人が、植村さんと林さん。別に女流棋士会に所属しなくても、現在のところ対局上は問題ない。日本将棋連盟に加入しているからだ。ところが、日本将棋連盟から女性棋戦が独立し、親睦会だったはずの女流棋士会が正式な女子プロ所属団体となると、どうなるか・・・そう、自動的に失業者になってしまうわけだ。

それなら、女流棋士会に入会すればいいではないか、ということだが、そんなわけにはいかない。二人とも、会を退会したのではない。除名されたわけだ。原因は、女流棋士会の様々なイベントに協力しなかったからということだそうだ。女流棋士会のホームページ上に書かれた除名の経緯はこうだ。


植村真理三段、林まゆみ二段脱会のお知らせ (06/2/9)

 このたび、植村真理女流三段と林まゆみ二段が1月5日付で、女流棋士会を脱会いたしましたのでお知らせいたします。
 
<藤森奈津子女流棋士会会長のコメント>
 日頃より女流棋士会に多大なるご声援をいただき、まことにありがとうございます。
 現在、将棋界は大きな改革の時期であり、それと同時に大きなチャンスを迎えているとも思います。私たち女流棋士も今この時期に会員全員の意思疎通をはかり、 心をひとつにして、女流棋界発展のために一致団結していかなければと思っています。
 しかし残念ながら、実際には女流棋士会の活動に非協力的な女流棋士(女流棋士総会・親睦会に欠席、女流棋士会からの呼びかけに対しても返答なし、等)がおり、数年前から問題になっておりました。
 昨年6月の女流棋士総会において「今後もその意識が改善されない場合はなにかしらの罰則をあたえる」ことが決定し、以来役員会として文書等で本人の意思確認を行い、その取り扱いについて討議してまいりましたが、このたび、植村真理女流三段と林まゆみ女流二段を女流棋士会から脱会扱いとすることに決定いたしました。
 「女流棋士」の資格は日本将棋連盟が認めるものであり、女流棋士会は対局や女流棋士としての活動を規制する権利はございませんが、以上の決定は担当理事にも報告の上、ご了承いただきましたので皆様にもご報告いたします。
 今後とも、女流棋士会は女流棋界の発展・女流棋士の連携と棋力向上・将棋の普及を目的として活動してまいります。これまで同様のご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。



そういえば、女子ゴルフでも、スコア改竄選手に対し、男子の例の5年を上回る10年の出場停止処分があったように記憶する。自民党よりカンバックが厳しいのは確かだ。






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前々週の回答は、▲4四角 △同玉 ▲5四金 △4五玉 ▲5三金 △5五(4四)玉 ▲5四角成まで7手詰。解説不要か。  



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今週の詰将棋は、やや趣向が入った「入玉、双玉、合駒、逆王手」。知人間では好評。うなぎを捕まえる要領でいいと思う。つまり、少し泳がせるということ。できたと思ったらコメント欄に最終手と手数、酷評を書いていただけば正誤判断。

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