白兎神社(白兎海岸)

2016-05-22 00:00:51 | たび
鳥取市街地から海岸沿いの道を米子方面にわずかに西に向かうと、白兎海岸がある。大国主命が、皮がはがれた白兎に親切にしたことで有名な場所だ。古事記に「因幡の白ウサギ」として、その逸話が記されている。

大国主命は、出雲の国の王様のこどもだったのだが、他の兄弟と競争してこの地に住む八上姫と結婚しようとやってきたわけだ。他の兄弟はウサギに対して海水浴をしてから甲羅干しすればいいと言ったのだが、もちろんそれでも治るのだろうが、痛い。逆に水で洗って蒲の葉の上に寝転べば治ると教える。

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実際には、ウサギは八上姫が放ったスパイだったそうで、大国主命が結婚相手として合格し、この土地は出雲勢力の配下となった。クレオパトラとシーザーの関係によく似ている。

来る前は出雲(島根)の国の話かと思っていたのだが、出雲からはかなり遠い。出雲勢力は大和勢力と大戦争の結果、滅びたのだが。やはり戦国時代のように各地の豪族の奪い合いとかあったのだろう。

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位置的に言うと、白兎海岸は鳥取市のそばであり、出雲勢力はここから兵庫県北部まで進出してもおかしくないが、そこはもうすぐ京都である。京都と奈良は同一回廊の中にあるともいえるので、大国主命の影響力が強くなったあたりで大戦争があったのかもしれない。

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砂浜は広いが、白兎がいない代わりに黒いウェットスーツの人間がたくさん海の中にいる。

これより鳥取県の西部に移動する。


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