不似合いな駅

2012-10-03 00:00:10 | 美術館・博物館・工芸品
勤務先の近くの駅で改修工事が行われていた。周りには、丸ビルとか中央郵便局とか歴史的建造物があり、それらのビルの建替えにあたっては、賛否両論を配慮し、低層階の意匠にクラシックモデルを活かし、高層階は現代的高層ビルを組み合わせると言う造りが多い。背の高い紳士がスーツを着ていながらスカートを穿いているようで、どうもしっくりいかない。
tokyost1


一方、赤レンガの駅舎は、100年前のデザインを復元したようで、まったくのクラシックモデル。そう、駅には赤レンガが似合うのかもしれないが、なんとなく威厳を重んじた設計であると同時に、満州国の入口の大連あたりにあると、もっと似合いそうだ。そう、諸外国が最近指摘しているように、日本の右傾化の象徴なのだろうか。

たとえば、JR東海の名古屋駅は、実質的には平屋建てのような構造であることを考えれば、JR東日本は、かなり時代主義的のようだ。個人的には、このあたりの風景に違和感を覚えている。

tokyost2


駅舎の天井を写す人が大量にいてそちらの方が面白い感じだ。

そして、丸の内中央口から外を見ると視界は一面に晴れているのだが、その先の皇居には建物は何も見えないようになっている。本来、その空間に、『江戸城』が見えれば、なおよろし、ということだろうか。


みどりの窓口で席の予約を入れていたのだが、駅員同士の私語が耳に入り、駅事務所のどこかに植物園が開業できるぐらい大量の胡蝶蘭が贈呈されているようである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿