5秒で終わったF1第1戦と ?のトヨタ

2005-03-07 14:11:44 | スポーツ
cce29d64.jpg第1戦は3月6日、オーストラリアで開幕。今シーズンと来シーズンで大規模なレギュレーション変更が決まっている。今年は「レース中(予選を含め)のタイヤ交換の禁止」と「1エンジンを2レース以上使うこと」というのがハード面の大きな変更。そしてソフト面では予選を土曜と日曜午前に行って、その結果、日曜午後4時からが本レースとなる。期間短縮だ。そして来年になると、「排気量の小型化」と「オートマティックトランスミッション禁止」だ。コーナーで減速する時にギアシフトに片手を使うので、ハンドルを片手で抑えなければならなくなるので不安定になる。いずれもドライバー泣かせだ。

そしてこれらの変更の理由だが、一つは「ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)ばかりが勝ちつづけるとファンがいなくなる」というのが大きな理由ではあるが、コストの莫大化によるチーム数の減少と京都議定書への配慮であるのだろうか。パワーよりも技術が必要になる。そして頭脳が必要となる。

第1戦を迎える前の各チームの評判だったが、ルノーとトヨタのエンジンの評判が高かった。元々、トヨタはアメリカではインディのような単純に高出力を出し続けるようなレースは大得意であるのだがF1は何年やっても全然歯が立たない。カーブが多く、出力をコントロールしなければならない欧州のコースでは結果がでていない。しかし、今年は調子が良いらしいとの情報だった。一方、冴えないのがホンダとフェラーリ。フェラーリは、とうとう新型が間に合わず新型車投入は第5戦からとなるらしい。また、親会社フィアットの再建計画からGMが手を引き、フェラーリもちょっとあぶない。

予選の結果、ルノーのフィジケラがPP、何とトヨタのトゥルーリが2番と大躍進。予想通りの結果だった。そしてシューマッハはトラブル続きで下位の方からスタート。そして、なにやらごちゃごちゃトラぶったあとレース開始。そして第一コーナーを抜けるまでの5秒でフィジケラがトップキープ。そしてそのまま1時間半ほどトップを走り続け優勝。一方、シューマッハは接触して棄権。要するに同じエンジンをもう一度使うので、ダメならさっさとリタイアするのも手かもしれない。そして、最大の疑問は、トヨタのトゥルーリは突然のピットイン。結局何もしないでそのままピットから出て行ったが、あれは何だったのだろうか。これ以降、だらだらと走ってポイントのつかない9位まで後退。あの最初のピットインはきっと、新車の無料6ヶ月点検のようなもので、ピット側が心配でしょうがなかったのだろう。

しかし、先が読めない結果ではあるが、結局は赤いフェラーリ+シューマッハを一番に仮置きすると、去年とあまり変わりはない。ということは第4戦までに勝っておかないとフェラーリのニューマシンがやってくる。

ところで、優勝したルノーだがフロントノーズにたばこの広告が大きく付いている「MILD SEVEN」。確かヨーロッパでは禁止のはず。マークを張替えるのだろうか?ヘルメットに数センチのマークを入れるだけで数千万円と言われるのだからフロントノーズ全面の広告はさぞかし高額だっただろう。次は3月20日、第2戦はマレーシアで。路面の熱さも影響するだろう。そして、トヨタには「安全運転」を続ける限りノーチャンスだ。


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