七つの会議(2019年2月・映画)

2021-09-03 00:00:44 | 市民A
池井戸潤原作の映画化。監督は数多くの池井戸作を手掛けている福澤克雄。原作は2011年に発表されている。

中堅電機メーカーの内部で起きた品質偽装事件だが、本作が書かれた以降、多くの日本企業が不正を行っていたことが判明し、最近でもエアコンスペックアウト不正が発覚した会社がある。

類型化すると、
1. 品質、設計に問題があったケース。悪意はなかったものの品質不良で巨額補償になったエアバッグのような事例。
2. 品質の不正というよりも検査の手抜きを行ったケース。
3. 意図的にコストダウンのため、品質の悪い製品を作った
ということだろうか。最もいけないのが、3だろう。

本作は、この3に該当する。

社長自ら、不正を考え出し、巧妙に責任を部下に追わせていたわけだ。一本のねじの強度を偽装して、航空機や電車のイスに使っていたり。発覚した場合は2000億円の損害と思われていた。

社内のぐーたら社員(演:野村萬斎)が、その秘密を知ることになり、調査を進めることになる。もちろん過去の出演作のように陰陽道を使えば、事件の真相を明らかにするのは簡単だが、本映画では陰陽道、忍術などの技は使わない。

映画は次々に新展開を続け、最後に大爆発する。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿