有志連合で湾内護衛といっても・・

2019-07-11 00:00:51 | 市民A
日韓で日本海VS東海の呼称で争っているのと同様に、イランとサウジ等とはペルシャ湾かアラビア湾なのか大問題になっていて、サウジに行って「ペルシャ湾」はご法度だし、イランに行って「アラビア湾」もご法度だ。危険回避のために、ガルフとか言う人が多い。

先だってのタンカー攻撃はそもそもガルフの外側だ。

米国中心の有志連合で船舶防衛しようということになりかけているが、イメージが沸かない。そもそも魚雷とかミサイルというのは横から飛んでくるものなので、どうやって防ぐのだろう。大型タンカーの全長は400mもある。二ミッツクラスの空母でも330m、いずもだと250mなので、船体で盾になって止めようとしてもはみだしてしまう。抑止力というのは反撃能力ということ。

さらに、この地区からの原油輸送先で一番多いのは中国。あとは日韓、インドといったところだろうか。有志連合といっても組みにくい相手が多い。

また、向け先の国とタンカー会社の国籍と一致しないこともある。

前のこの地区の紛争の時には、船員組合が、ガルフ北部には行かないと宣言したため、今回も同じになれば事実上、タンカーは湾外で待機し、サウジ等から送られた別のタンカーで瀬取りすることになるだろう。

また、タンカーにも中の原油にも保険が掛かっている。船舶と自動車の保険の差だが、自動車の場合、車齢が上がれば一般的に車両保険の額が下がる。残存価値分しかもらえない。一方、船舶の場合、100億円の価値が下がっていても再調達価額といって保険料をたくさん払えば100億円かけることもできる。要するに、船主にとっては必ず沈むならそれの方がいいわけだ。

おそらく、いよいよ危なくなると、輸出できずに困る湾岸諸国がそれぞれタンカーを手配し、ホルムズ海峡の外側で瀬取りということになると思う。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿