朝日新聞、変調かな?

2022-08-24 00:00:39 | 市民A
旧統一教会の報道で、NHKが消極的なのはいつものことだが、さらに朝日新聞はNHKの陰に隠れるかのように評論家的になっているとの指摘があるようだが、もう一つ不思議なことがある。それは連載小説のこと。

きょうでまだ第六話なのだが新連載は『人よ花よ』。作家は今村翔吾氏。若手の歴史小説家である。

第五話までのところ、本作の主人公は幼名を「多聞丸」というのだが、成人して「楠木正行」となることが明らかにされている。つまり「楠木正成」の子である。親子ともに後醍醐天皇の忠臣として、鎌倉幕府の最後や南北朝時代の代表的武将として戦いに次ぐ戦いの中を生きて、戦場で討ち死にしている。戦前の大日本帝国では叙勲もされ、銅像も立ち、小学校の教科書にも登場。

今後の小説の展開は読めないが、まさか足利尊氏に通じていたスパイで、討ち死にしたのは替え玉だったというような展開にはならないはず。楠木親子については歴史的にも不明なことが多く、何を書いても真偽不明ということだろうが、フィクションを並べるのも限界はあるだろう。

つまり朝日新聞は天皇親政に向かって方向転換したのだろうか。

戦前、日本が戦争に直行した原因の一つが報道の偏向。特に朝日新聞が右転したことで新聞社総崩れとなって、大本営発表が唯一の真実となってしまった。

もっとも、今さら朝日が再び右転したところで単に現行の読者が新聞を取らなくなるか毎日に変えるかということだろう。

もしかすると、実際には今の与党にも野党にも我慢できなくなり、新聞社が天皇を担いで政権交代に加担しようというのかもしれない。