https://www.nikkeyshimbun.jp/2020/200523-15brasil.html
『ニッケイ新聞』 2020年5月23日
■《ブラジル》医療従事者から先住民にコロナ感染拡大か
アマゾナス州内陸部のサンガブリエル・ダ・カショエイラ市(SC)で、先住民の間にコロナ感染者急増中と22日付現地サイトが報じた。
同州内陸部にはコロナウイルスへの感染率や死亡率が高い市が集中している。中でもSCは10万人あたりの感染者発生率が999に達し、少なくとも15人が死亡している。先住民リーダーによると、死亡後、検査さえ受けずに葬られた人もおり、実際の死者の数はもっと多いはずだという。
先住民へのコロナ感染は感染病の専門家が最も懸念する事の一つだ。2010年の国勢調査によると、SCは先住民が76%を占めており、国内でも先住民の割合が最も高い。同市住民の半分以上は郊外に住んでおり、舟か飛行機でしか行き来出来ない。
先住民は感染症一般への免疫がほとんどない上、様々なものを共有する文化があり、医療体制も脆弱なため、感染が始まればあっという間に拡大する。
コロナ感染が始まる前から、呼吸器疾患は先住民の間の死因の最たるものだった。現在は、人工呼吸器に使う酸素さえ不足し、医師達が購入のためのカンパを募らなければならない状態だ。
同市での感染は当初、市街地に限られていた。だが、先住民のへの感染が日に日に広がり、全員に感染が広がったところもあるという。
だが、733のに割り当てられた検査は200件分しかなく、感染の実態はおろか、死者の実数すらつかめていないという。
先住民への医療サービスは保健省の管轄だが、死亡する2日前に舟の操縦者が複数のを回っており、同地を訪れた医療従事者が感染を広げた可能性があるという。
https://www.cnn.co.jp/world/35154253.html
「CNN」 2020.05.24 16:18
■先住民の死亡率が2倍の水準、新型コロナ感染 ブラジル
【写真】リオデジャネイロの墓地に埋葬される棺。新型コロナウイルスに感染した先住民の死亡率が他のブラジル人と比較して2倍の水準にあることがわかった/Buda Mendes/Getty Images
ブラジル先住民連合(APIB)は24日までに、新型コロナウイルスに関連し感染した先住民の間の死亡率は他のブラジル人と比べ2倍の水準にあると報告した。
同連合は先住民90万人の感染者数や死亡件数を調べている。確認された感染者数は980人以上、死者は少なくとも125人とし、死亡率は12.6%と説明。他のブラジル人は6.4%とした。
先住民は学業や仕事の確保でより大きな町や都市部へ移り、公共サービスの提供が乏しい劣悪な住宅環境に直面する事例が多い。結果的に健康障害を被る危険性が高い。
一方、遠隔地に住む先住民族は基礎的な公衆衛生対策が貧弱で、関連施設もないような環境の中で暮らしている。
ブラジルでは今年4月、アマゾン地域の村落に住んでいた先住民ヤノマミ族の15歳少年が新型コロナに感染し死亡した。先住民の間の最初の犠牲者の1人だった。
ブラジルではここに来て新型コロナウイルスの感染者や死者の増加が目立つ。同国保健省は23日、国内で新たに1万6508人の感染が判明、総数は34万7398人に達したと報告した。死者数は1日で965人増え、合計で2万2013人となった。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ブラジルの感染者の総数は世界規模ではロシアを抜き米国に次いで2番目に多い。
ブラジルではまた、「ファベーラ」と呼ばれるスラム街でも発症例が報告され、爆発的な流行への警戒が高まっている。貧困層が集中する人口密集地でもあるファベーラには全国規模で推定1300万人の住民が居住。最低賃金もしくはそれ以下の収入で毎日を暮らし、仕事は新型コロナで打撃を受けた職種に頼っている。
https://www.afpbb.com/articles/-/3284486
「AFP」 2020年5月23日 9:39 発信地:パリ/フランス
■新型コロナ、アフリカの感染者10万人超える AFP集計
【5月23日 AFP】アフリカで新型コロナウイルスへの感染が確認された人が10万人を超えた。各国政府などの公式統計を日本時間22日午後8時現在でまとめたAFPの集計で明らかになった。アフリカ全体で感染が確認された人は10万2人。うち3095人が死亡した。
アフリカで死者が最も多いのは北アフリカ諸国で、エジプトが696人(感染者1万5003人)、アルジェリアが575人(感染者7728人)となっている。サハラ砂漠以南(サブサハラ)では南アフリカ(死者397人、感染者2万125人)やナイジェリア(死者211人、感染者7016人)で死者が多い。
世界保健機関(WHO)によると、アフリカでは14週間前に初めて新型コロナウイルス感染者が確認され、これまでに域内のすべての国で感染が確認されている。専門家らは、検査能力が不足しているためアフリカで感染が確認された人の数は実態より少ないとみている。
WHOアフリカ地域事務局のマチディソ・モエティ(Matshidiso Moeti)局長は、欧米など他地域に比べてアフリカでの新型コロナウイルスによる死者が今のところ少ないのは若年層人口が多いからかもしれないが、アフリカの医療制度は患者の急増に対応できる力が弱いため油断は禁物だと述べた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052300249&g=int
「時事ドットコムニュース」 2020年05月23日09時20分
■新型コロナ感染者数、ブラジルが世界で2番目に 1日で2万人増え33万人
【サンパウロ時事】ブラジル保健省は22日、新型コロナウイルスの感染者の累計が33万890人、死者は2万1048人になったと発表した。感染者数は1日で2万803人増え、ロシアを抜いて米国に次ぐ人数となった。死者数は前日から1001人の増加。
5千人死亡「それで?」 コロナ軽視のブラジル大統領
ブラジルでは新型コロナをめぐり、商業施設閉鎖など独自の感染対策を取る各州知事と、経済再開を求めるボルソナロ大統領が対立。22日に公開された4月下旬の閣議の映像では、ボルソナロ氏が意のままに動かないサンパウロ州のドリア知事らを口汚くののしり、「われわれの(政策の)自由を奪っている」と不満をぶちまけていた。
ブラジルは欧米などに比べると検査態勢が整っておらず、実際の感染者数は発表よりはるかに多い可能性がある。
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20200522/2069791/1/南米で感染急拡大、ロシアとインドでも感染急増
「東亞日報」 May. 22, 2020 07:52,
■南米で感染急拡大、ロシアとインドでも感染急増
「私たちはこのパンデミック(大流行)の中で、まだ長い道のりが残っている。特に貧しい国や中進国の感染者が増えていることは非常に憂慮されることだ」。
テドロス・アダノム・ゲブレイェソス世界保健機関(WHO)事務総長は20日(現地時間)、1日間の世界中の新型コロナウイルス感染症の感染者数が過去最高の10万6000人増えたとした上で、このように強調したと、ガーディアンなどが伝えた。CNNによると、この日の新規感染者の3分の2が4カ国(米国、ロシア、ブラジル、インド)から出た。
ゲブレイェソス総長は特に、米国、欧州など比較的裕福な国は封鎖措置を緩和して段階的に経済再開に乗り出している一方で、貧困国では、新型コロナウイルスが急増していると懸念している。世界銀行(WB)は同日、新型コロナウイルスで全世界の4000万〜6000万人の人口が1日の生活費1.9ドル(約2340ウォン)以下の極貧困層に転落しかねないと発表したと、アクシオスなどが伝えた。
感染者の増加が最も速いのは南米だ。ワールドオーメーターの集計によると、ブラジルは同日の感染者が2万1472人増加して、1日の感染者数で最高値を更新した。ブラジルの累積感染者数は29万3357人で、スペイン、英国、イタリアなどの欧州諸国を上回って、米国、ロシアに次いで世界3位となった。メキシコも1日の感染者が2248人増え、死亡者数は過去最高の424人を記録した。
新型コロナウイルスの感染拡大がピークを越えた欧州諸国も、2次拡大に備えなければならないという警告も出ている。アンドレア・アモン欧州疾病予防管理センター(ECDC)局長は同日、ガーディアンとのインタビューで、新型コロナウイルスの2次拡大は遠い話ではないと主張し、「いつ、どのくらい大きく襲って来るかが問題だ」と語った。アモン局長は、「抗体生成の割合が国別に2〜14%にとどまっている特性から見れば、人口の85〜90%は新型コロナウイルスに(追加で)感染するリスクがある」とし、「今は完全に安心する時ではない」と警告した。
任寶美 bom@donga.com
『ニッケイ新聞』 2020年5月23日
■《ブラジル》医療従事者から先住民にコロナ感染拡大か
アマゾナス州内陸部のサンガブリエル・ダ・カショエイラ市(SC)で、先住民の間にコロナ感染者急増中と22日付現地サイトが報じた。
同州内陸部にはコロナウイルスへの感染率や死亡率が高い市が集中している。中でもSCは10万人あたりの感染者発生率が999に達し、少なくとも15人が死亡している。先住民リーダーによると、死亡後、検査さえ受けずに葬られた人もおり、実際の死者の数はもっと多いはずだという。
先住民へのコロナ感染は感染病の専門家が最も懸念する事の一つだ。2010年の国勢調査によると、SCは先住民が76%を占めており、国内でも先住民の割合が最も高い。同市住民の半分以上は郊外に住んでおり、舟か飛行機でしか行き来出来ない。
先住民は感染症一般への免疫がほとんどない上、様々なものを共有する文化があり、医療体制も脆弱なため、感染が始まればあっという間に拡大する。
コロナ感染が始まる前から、呼吸器疾患は先住民の間の死因の最たるものだった。現在は、人工呼吸器に使う酸素さえ不足し、医師達が購入のためのカンパを募らなければならない状態だ。
同市での感染は当初、市街地に限られていた。だが、先住民のへの感染が日に日に広がり、全員に感染が広がったところもあるという。
だが、733のに割り当てられた検査は200件分しかなく、感染の実態はおろか、死者の実数すらつかめていないという。
先住民への医療サービスは保健省の管轄だが、死亡する2日前に舟の操縦者が複数のを回っており、同地を訪れた医療従事者が感染を広げた可能性があるという。
https://www.cnn.co.jp/world/35154253.html
「CNN」 2020.05.24 16:18
■先住民の死亡率が2倍の水準、新型コロナ感染 ブラジル
【写真】リオデジャネイロの墓地に埋葬される棺。新型コロナウイルスに感染した先住民の死亡率が他のブラジル人と比較して2倍の水準にあることがわかった/Buda Mendes/Getty Images
ブラジル先住民連合(APIB)は24日までに、新型コロナウイルスに関連し感染した先住民の間の死亡率は他のブラジル人と比べ2倍の水準にあると報告した。
同連合は先住民90万人の感染者数や死亡件数を調べている。確認された感染者数は980人以上、死者は少なくとも125人とし、死亡率は12.6%と説明。他のブラジル人は6.4%とした。
先住民は学業や仕事の確保でより大きな町や都市部へ移り、公共サービスの提供が乏しい劣悪な住宅環境に直面する事例が多い。結果的に健康障害を被る危険性が高い。
一方、遠隔地に住む先住民族は基礎的な公衆衛生対策が貧弱で、関連施設もないような環境の中で暮らしている。
ブラジルでは今年4月、アマゾン地域の村落に住んでいた先住民ヤノマミ族の15歳少年が新型コロナに感染し死亡した。先住民の間の最初の犠牲者の1人だった。
ブラジルではここに来て新型コロナウイルスの感染者や死者の増加が目立つ。同国保健省は23日、国内で新たに1万6508人の感染が判明、総数は34万7398人に達したと報告した。死者数は1日で965人増え、合計で2万2013人となった。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ブラジルの感染者の総数は世界規模ではロシアを抜き米国に次いで2番目に多い。
ブラジルではまた、「ファベーラ」と呼ばれるスラム街でも発症例が報告され、爆発的な流行への警戒が高まっている。貧困層が集中する人口密集地でもあるファベーラには全国規模で推定1300万人の住民が居住。最低賃金もしくはそれ以下の収入で毎日を暮らし、仕事は新型コロナで打撃を受けた職種に頼っている。
https://www.afpbb.com/articles/-/3284486
「AFP」 2020年5月23日 9:39 発信地:パリ/フランス
■新型コロナ、アフリカの感染者10万人超える AFP集計
【5月23日 AFP】アフリカで新型コロナウイルスへの感染が確認された人が10万人を超えた。各国政府などの公式統計を日本時間22日午後8時現在でまとめたAFPの集計で明らかになった。アフリカ全体で感染が確認された人は10万2人。うち3095人が死亡した。
アフリカで死者が最も多いのは北アフリカ諸国で、エジプトが696人(感染者1万5003人)、アルジェリアが575人(感染者7728人)となっている。サハラ砂漠以南(サブサハラ)では南アフリカ(死者397人、感染者2万125人)やナイジェリア(死者211人、感染者7016人)で死者が多い。
世界保健機関(WHO)によると、アフリカでは14週間前に初めて新型コロナウイルス感染者が確認され、これまでに域内のすべての国で感染が確認されている。専門家らは、検査能力が不足しているためアフリカで感染が確認された人の数は実態より少ないとみている。
WHOアフリカ地域事務局のマチディソ・モエティ(Matshidiso Moeti)局長は、欧米など他地域に比べてアフリカでの新型コロナウイルスによる死者が今のところ少ないのは若年層人口が多いからかもしれないが、アフリカの医療制度は患者の急増に対応できる力が弱いため油断は禁物だと述べた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052300249&g=int
「時事ドットコムニュース」 2020年05月23日09時20分
■新型コロナ感染者数、ブラジルが世界で2番目に 1日で2万人増え33万人
【サンパウロ時事】ブラジル保健省は22日、新型コロナウイルスの感染者の累計が33万890人、死者は2万1048人になったと発表した。感染者数は1日で2万803人増え、ロシアを抜いて米国に次ぐ人数となった。死者数は前日から1001人の増加。
5千人死亡「それで?」 コロナ軽視のブラジル大統領
ブラジルでは新型コロナをめぐり、商業施設閉鎖など独自の感染対策を取る各州知事と、経済再開を求めるボルソナロ大統領が対立。22日に公開された4月下旬の閣議の映像では、ボルソナロ氏が意のままに動かないサンパウロ州のドリア知事らを口汚くののしり、「われわれの(政策の)自由を奪っている」と不満をぶちまけていた。
ブラジルは欧米などに比べると検査態勢が整っておらず、実際の感染者数は発表よりはるかに多い可能性がある。
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20200522/2069791/1/南米で感染急拡大、ロシアとインドでも感染急増
「東亞日報」 May. 22, 2020 07:52,
■南米で感染急拡大、ロシアとインドでも感染急増
「私たちはこのパンデミック(大流行)の中で、まだ長い道のりが残っている。特に貧しい国や中進国の感染者が増えていることは非常に憂慮されることだ」。
テドロス・アダノム・ゲブレイェソス世界保健機関(WHO)事務総長は20日(現地時間)、1日間の世界中の新型コロナウイルス感染症の感染者数が過去最高の10万6000人増えたとした上で、このように強調したと、ガーディアンなどが伝えた。CNNによると、この日の新規感染者の3分の2が4カ国(米国、ロシア、ブラジル、インド)から出た。
ゲブレイェソス総長は特に、米国、欧州など比較的裕福な国は封鎖措置を緩和して段階的に経済再開に乗り出している一方で、貧困国では、新型コロナウイルスが急増していると懸念している。世界銀行(WB)は同日、新型コロナウイルスで全世界の4000万〜6000万人の人口が1日の生活費1.9ドル(約2340ウォン)以下の極貧困層に転落しかねないと発表したと、アクシオスなどが伝えた。
感染者の増加が最も速いのは南米だ。ワールドオーメーターの集計によると、ブラジルは同日の感染者が2万1472人増加して、1日の感染者数で最高値を更新した。ブラジルの累積感染者数は29万3357人で、スペイン、英国、イタリアなどの欧州諸国を上回って、米国、ロシアに次いで世界3位となった。メキシコも1日の感染者が2248人増え、死亡者数は過去最高の424人を記録した。
新型コロナウイルスの感染拡大がピークを越えた欧州諸国も、2次拡大に備えなければならないという警告も出ている。アンドレア・アモン欧州疾病予防管理センター(ECDC)局長は同日、ガーディアンとのインタビューで、新型コロナウイルスの2次拡大は遠い話ではないと主張し、「いつ、どのくらい大きく襲って来るかが問題だ」と語った。アモン局長は、「抗体生成の割合が国別に2〜14%にとどまっている特性から見れば、人口の85〜90%は新型コロナウイルスに(追加で)感染するリスクがある」とし、「今は完全に安心する時ではない」と警告した。
任寶美 bom@donga.com