三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

「「アカ」とされて満身創痍の人生…「家の保証金200万ウォンが私の葬式代」」

2020年05月14日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36625.html
「The Hankyoreh」 2020-05-14 14:42
■「アカ」とされて満身創痍の人生…「家の保証金200万ウォンが私の葬式代」
 [5・18 40周年企画]    5つの話-(2)苦痛 

 市民軍機動打撃隊出身のナ・イルソンさんの40年 
 打撃隊に選ばれてから1日で戒厳軍に連行され 
 単純加担なのに「金大中内乱陰謀の同調者」に 
 当時激しい暴行を受け、右膝が壊れる 
 骨の節々の痛みのうえに幻聴まで聞こえ苦しむ 
 毎日睡眠誘導剤を10錠以上飲まないと眠れない

【写真】5・18民主化運動当時、殴打の後遺症で不眠症に苦しむ市民軍機動打撃隊出身のナ・イルソンさんが、睡眠誘導剤を処方してもらうため病院に向かっている=キム・ヨンヒ記者//ハンギョレ新聞社

 5・18光州(クァンジュ)民主化運動がはや40周年を迎えるが、完全な真実究明と責任者処罰を求める声は依然として残っている。ハンギョレは新軍部のむごい暴力によって人生がもつれた人々の話を▽別れ▽苦痛▽忘却▽懺悔▽復活の5つのキーワードに分けて聞いた。市民だけでなく、命令に従って光州に投入された“普通の軍人”たちも歴史の被害者であり、彼らの荒い息づかいはいまも現在進行形だ。40年目の5・18の5つの話を、3回に分けて掲載する。

 光州広域市西区(ソグ)のある賃貸マンションに住むナ・イルソンさん(59)は最近、韓国の解放戦後史を勉強している。5・18民主化運動当時、市民軍の機動打撃隊員として活動した彼は、若い頃に「アカ」と決めつけられ、まともな職につけず、肉体労働などを転々とした。現在は殴打の後遺症で体調を崩し、政府から支給される基礎生活受給費(日本の生活保護にあたる)に頼って13坪(43平方メートル)ほどのマンションで一人暮らしをしている。
 「5・18直後、祖父が『アカは家に帰ってくるな』と言ったんです。いまでもアカとは何なのか分からなくて、死ぬ前に勉強してみようと思っています」
 1980年5・18光州民主化運動当時、ナさんは市民軍の機動打撃隊に選ばれた。5月27日未明、旧全南道庁の裏門を守っていたところ、戒厳軍に捕まって尚武隊営倉に連れて行かれた。機動打撃隊は戒厳軍の鎮圧計画を聞いた抗争指導部が5月26日午前に結成した決死抗戦組織で、主に巡察と治安を担当した。ナさんは「単純加担者」だったが、最終的に「金大中(キム・デジュン)内乱陰謀同調者」になっていた。

【写真】2008年4月、5・18機動打撃隊同志会団結会で、ナ・イルソンさん(右)が仲間たちと話をしている=5・18機動打撃隊同志会提供//ハンギョレ新聞社

 調査のたびに殴られ、右膝が壊れた。1980年6月、自殺を試みたが失敗した。その年の10月26日、一審で長期7年、短期5年の刑を言い渡されたナさんは、4日目に釈放された。翌年の1981年3月3日、全斗煥(チョン・ドゥファン)の大統領就任を契機に赦免復権の通知書が届いた。自分たちが勝手に捕まえて拘束し殴打して裁判をしたのに、突然赦免とは。敵がい心と虚脱感に襲われ、生きる意欲がなくなった。家族に内緒で睡眠薬50錠あまりを飲み込んだが、死なずに3日で目を覚ました。夜には骨の節々がうずく苦痛にもがき、耳には幻聴が聞こえ、精神まで疲弊した。苦痛を忘れようと酒に浸り、アルコール依存症とうつ病も発症した。そんな中、1984年に5・18墓地で偶然出会った女子大生と結婚し、2人の娘をもうけたが、家庭は4年で崩壊した。家族をなおざりにして5・18名誉回復と民主化運動にばかり走り回ったためだった。

【写真】詩人のキム・ジュンテさんが5・18市民軍機動打撃隊出身のナ・イルソンさんに書いた献詩。ナさんはこの詩を自分の墓碑に刻む予定だ=キム・ヨンヒ記者//ハンギョレ新聞社

 1990年5・18被害者補償の際、障害12等級を受け、約4000万ウォン(約350万円)を受け取ったが、大きな助けにはならなかった。タクシー運転や建設現場、日雇いなどで生計を立ててきたが、十年以上前から腰と足がひどく痛んですべての仕事を辞めてからは、一人で過ごす日が多い。1カ月の所得は基礎生活受給費52万ウォン(約4万6千円)と光州市が支援する5・18民主有功者生活支援金10万ウォン(約8800円)がすべてだ。ご飯の代わりに酒で食事を済ませ、たまに昔の仲間に会うのが慰めだ。
 焼酎の代わりにマッコリを飲んでアルコール依存症を克服しようと努力している。しかし不眠症は相変わらずで、毎晩睡眠誘導剤を10錠以上飲まないと眠れない。ナさんは「手元に200万ウォン(約17万5千円)あればいい」と言う。自分の葬式費用だ。
 「家の保証金がちょうど200万ウォンなんです。他人に借金さえ負わなければいいと思うので、気は楽です。私のために苦しんだであろう家族や仲間たちにすまない気持ちでいっぱいです」
 2000年、全北大学看護学科のピョン・ジュナ教授とパク・ウォンスン弁護士(現ソウル市長)が共同で発行した『癒されない五月』によると、ナさんのような5・18による連行・拘禁者5500人余りは長期間の痛みに苦しみ、鎮痛剤やアルコールなど薬物に依存する人生を生きている。昨年、慶尚大学のキム・ミョンヒ教授は5・18 39周年記念学術大会で発表した『5・18関連自殺とトラウマの系譜学』で、1980年から昨年まで計46人(推定)が自殺を図ったと明らかにしている。

キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/944545.html
韓国語原文入力:2020-05-12 08:01
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「知らないうちに海外に養子に出された二人の息子…5・18以後、胸に重い石」

2020年05月14日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36602.html
「The Hankyoreh」 2020-05-12 16:53
■知らないうちに海外に養子に出された二人の息子…5・18以後、胸に重い石
 [5・18民主化運動40周年企画]    5つの話 -(1)別れ

 戒厳軍の銃に撃たれ夫を亡くしたイ・グィイムさんの「40年」 
 ひとりで手あたり次第働き生計を立て 
 「生活苦で保育園にしばし子どもたちを預けたのに」 
 3カ月後に訪ねると、突然フランスに養子に出されていた 
 「元気で暮らしているという知らせでも聞ければ…」ため息

【写真】1983年2月、ソウルのホルト児童福祉会を通じてフランスに養子に行ったチョン・ミンジュ君(右)、ミンソン君兄弟=イ・グィイムさん提供//ハンギョレ新聞社

 5・18光州(クァンジュ)民主化運動がはや40周年を迎えるが、完全な真実究明と責任者処罰を求める声は依然として残っている。ハンギョレは新軍部のむごい暴力によって人生がもつれた人々の話を▽別れ▽苦痛▽忘却▽懺悔▽復活の5つのキーワードに分けて聞いた。市民だけでなく、命令に従って光州に投入された“普通の軍人”たちも歴史の被害者であり、彼らの荒い息づかいはいまも現在進行形だ。40年目の5・18の5つの話を、3回に分けて掲載する。

 その年の5月、夫はあっけなくこの世を去った。1980年5月21日、光州錦南路(クムナムロ)で戒厳軍の銃に撃たれて死亡した。市民に向けて集団発砲を行った日だ。
 先月18日、京畿道安養(アニャン)で会ったイ・グィイムさん(67)は「夫が死んだと聞いて、嘘だと思った」と話した。彼女は二人の息子を連れて羅州(ナジュ)栄山浦(ヨンサンポ)の義理の姉の家におり、後れて悲報を知った。「光州公用ターミナルからバスに乗って栄山浦に行く時までも光州がそんな騒ぎになっているとは思いませんでした」。戒厳軍の統制で足止めされ、遺体の収拾もできなかった。

【写真】1980年の5・18民主化運動当時夫を亡くしたイ・グィイムさんは、二人の息子を臨時に保育園に預けていたが、自分の同意もなく養子に出された事実を知った=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

 両親を早く亡くし、光州に住んでいたイさんは、1973年に知人の紹介で夫(故チョン・ハックン)に会った。京畿道富平(プピョン)で新婚生活を始め、1975年と1977年に続けて息子が生まれた。1980年3月頃に光州に引っ越し、借り家で生活していた間に5・18を迎えた。市民がアジア自動車工場(現・起亜自動車光州工場)から軍用車を運転して道に出たとき、そこに一緒にいた。イさんは「家族が現れなかったため夫の遺体は何の葬儀も行わずに望月洞墓地に埋葬された」と語った。
 一人になったイさんは手あたり次第仕事を探しては働き、二人の息子を育て生計を立てていった。リヤカーを引いて蒸しトウモロコシを売り、ひよこの行商もした。家を借りるお金がなく、農城洞(ノンソンドン)の裏山にテントを張って数カ月間暮らしたこともある。長男が小学校に入学したが、詐欺にまで遭い袋小路に追い詰められた。境遇を気の毒に思ったある教会の牧師が、イさんに木浦(モッポ)にある保育園(孤児院)を紹介した。イさんは「中学校まで卒業させてくれるという話を聞き、何とか厳しい時期だけでも乗り越えようと、臨時で子どもたちをそこに預けた」と話した。

【写真】イ・グィイムさんの二人の息子、チョン・ミンジュ君とミンソン君兄弟//ハンギョレ新聞社

 その後、人生の糸が絡まってしまった。イさんは3カ月後の1983年2月、子どもたちの服を買って保育園に向かった。チョン・ミンジュ(75年9月17日生まれ)・ミンソン(77年12月20日生まれ)の二人の子どもはそこにいなかった。保育園は「子どもたちをソウルに行かせた」と言った。
 「びっくりして『なぜソウルに行ったのか』と聞いたら、ソウルのホルト児童福祉会を通じて養子に送るというんです」。青天の霹靂のような言葉を聞き、狂ったようにソウルへ探しに行ったが、二人の息子はすでにフランスへ発った後だった。「私は養子に送るとも言っていないのに、同意書を書いたことになっていたんです。私の書体ではありません。その時は私はハングルも書けなかった頃でした」。

【写真】イ・グィイムさんの次男チョン・ミンソン君の養子当時の様子//ハンギョレ新聞社

 生きる意欲を失ったイさんは、心も体もすっかり弱くなっていった。幻覚が見え長く患うようになり、巫堂(ムーダン)を呼んでクッ(神を憑依させお告げなどを行なう儀式)をするほどだった。そのうち、ある男性に会った。重装備の技師だった二番目の夫と結婚を約束し、全羅南道宝城(ポソン)の夫の実家に行った。しかし、一度結婚に失敗したことを知った夫の両親が結婚に反対した。夫に何も告げず、妊娠4カ月の身で家を出た。涙を堪えながら一人で娘を生んだイさんは、自分の姓をつけ娘を戸籍に載せた。「生涯お父さんと一度も呼べずに暮らすことになった娘にいつもすまないと思っています」
 5・18は彼女の人生を吹き飛ばしてしまった。5・18の遺族らとソウル延禧洞(ヨンヒドン)の全斗換(チョン・ドゥファン)元大統領の自宅まで駆けつけてデモを行ったりもした。そして「殺すこともできず、何の力もない」自分を恨みもした。25年前に安養(アニャン)に引っ越し、数年間食堂で働いた。幸い、娘は勉強ができ、奨学金を受けて大学の英文学科を卒業した。病院の非正規職の清掃員として働くイさんは、週末にはおかずを作って娘に会いにソウルに行くのが唯一の楽しみだ。「娘がいなかったら世の中が絶望的で、どう持ちこたえられたかわかりません。娘のために生きる理由ができたんです」

【写真】イ・グィイムさんの長男チョン・ミンジュ君の養子当時の様子//ハンギョレ新聞社

 もちろん胸の苦しさは変わらない。二人の息子のためだ。イさんは「胸がつかえたようにいつもしこりが残っていることがある」と言った。「長男は当時、物心がついていました。『お母さんが病気だから、医者になって治してあげる』と保育園の職員に言って(養子に)行ったという話を聞いて、どれほど泣いたかことか」。
 20年前、ソウルのホルト児童福祉会を訪ねたが、次男の近況だけをうっすら確認したという。「正直、今は二人の息子の住所を知っても、私にはどうすることもできません。ただ二人の息子が元気で暮らしているという知らせだけでも聞けたらと思います」。

安養/チョン・デハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/944546.html
韓国語原文入力:2020-05-12 08:01
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「揺ぎ無く続いた水曜集会…市民「応援します」」

2020年05月14日 | 日本軍隊性奴隷
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36624.html
「The Hankyoreh」 2020-05-14 09:01
■[ルポ]揺ぎ無く続いた水曜集会…市民「応援します」
 中止せず開催された集会現場 
 支持市民・取材陣が集まって熱気帯びる 
 周辺では右派団体の対抗集会も 
 YouTubeで生中継、約1500人がコメントで応援 
 「5年間、ここで平和・人権を学んだ」 
 参加市民、口をそろえて「初心に戻ろう」 
 正義連理事長「会計検証受ける」

【写真】平和の少女像=チョン・グァンジュン)記者//ハンギョレ新聞社

 「第1439回、主催正義記憶連帯」。強風に煽られ、平和の少女像の上に置かれていた黄色い立て札が落ちた。日本軍「慰安婦」問題解決に向けた水曜集会が開かれた13日昼12時、定義記憶連帯(正義連)がずさんな会計報告などで物議を醸しており、集会の雰囲気は一段と重かった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、水曜集会はオンライン中継で行われてきたが、同日はソウル鍾路区中学洞(チュンハクドン)の旧駐韓日本大使館前は、正義連を支持するために集まった市民や取材陣、抗議する右派団体のメンバーら約100人が集まり、ごった返した。
 同日、発言台に立った市民は口をそろえて正義連への支持を表明すると共に、「初心に帰ろう」と呼びかけた。全国平和ナビネットワーク代表の大学生イ・テヒさんは「5年間私はこの場所でキム・ボクドンさんやキル・ウォノクさん、イ・ヨンスさんの声を通じて平和と人権とが何かを学んだ。この場にいる多くの市民と主催する様々な団体を通じて連帯とは何かを学んできだ」とし、「(最近の)、悪意的な攻撃とヘイトにもかかわらず、慰安婦被害問題の解決を強く望んで正義連の運動とハルモニ(おばあさん)たちの声を支持し、応援する人が多いことを知らしめたい」と語った。ボランティア活動を行っているイ・パンスさんも「水曜集会は被害者と正義連だけの行事ではない。世界のすべての平和市民が連帯する場」だとしたうえで、「水曜集会を主催する被害者と正義連の小さないざこざが28年間共に作り上げてきた韓国の平和共同体を大きく傷つけた。だが、誰も責めることなく、どうか初心に帰ってほしい」と述べ、拍手を浴びた。

【写真】正義記憶連帯の主催で今月13日午後、ソウル鍾路区の旧日本大使館前で開かれた第1439回定期水曜集会が開かれている=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 正義連側は、一部マスコミを中心に持ち上がっている後援金の使途を巡る疑惑を強く否定した。イ・ナヨン正義連理事長は経過報告で、「個人的な資金横領や不法流用は絶対にない。毎年、弁護士と公認会計士から会計監査を受けており、問題ないと言われてきた。国税庁のシステム公示入力過程で若干のミスがあったものの、国税庁の再公示命令に従って修正する」とし、「悪意に基づいた歪曲報道に立ち向かうため、複数の会計士から検証も受ける。日本軍『慰安婦』問題の幕引きを試みる悪意に満ちた動きを中断してほしい」と訴えた。女性人権運動団体からも正義連に対する誹謗中傷をやめてほしいという声が上がった。キム・ヨンスン韓国女性団体連合常任代表は「被害者への支援は本来政府がやるべきことだ。正義記憶連帯は、被害者を支援する活動とともに、政府の支援から疎外された被害者たちを支援するために募金活動を行い、被害者支援活動を続けてきた。政府の役割を民間が代わりに行ってきたのだ」とし、「国内初のミートゥー運動である日本軍性奴隷制告発活動を分裂させ、その価値を損なう動きに対して、強い懸念を表する」と述べた。チョン・チュンスク共に民主党議員も同日「韓国社会に歴史歪曲を正そうとする努力を貶す勢力がある」として、連帯を呼び掛けた。
 YouTubeの生中継にも注目を集めた。約1500人あまりがリアルタイムで視聴し、書き込みで正義連に指示を送った。「ハルモニたちと共に過ごした30年の歳月は、数行の記事では評価されません。愛しています」(蝶)、「真実は必ず勝つ」(アルバム)、「これまでCOVID-19事態で関心から遠ざかっていたが、この機会に再び関心を持って後援します」(Love Love)、「応援します。今回をきっかけに正義連について知りました! 後援が遅くなりまして、申し訳ないです」(kh kim)「岩のごとく守り抜こう、水曜集会」(Kwangil Yoo)、「マスコミの行動を見て呆れて後援を始めます」(dong keun song)
 同日、水曜集会の現場周辺では右派団体も対抗集会を開いた。右派団体「ターンライト」は「罪を犯したら罰を受けろ。ユン・ミヒャン当選者は辞退せよ」などのスローガンを叫んだ。母親部隊のチュ・オクスン代表は「会計が不透明な公益団体を解体せよ」というプラカードを持って沈黙デモを繰り広げた。彼らは昼1時頃、水曜集会が終わるまで抗議を続けた。集会が終わり、人影が消えた旧日本大使館前は、平和の少女像と慰安婦被害者35人の名前が刻まれた銅版だけが残り、その場を守っていた。
チョン・グァンジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/944770.html
韓国語原文入力:2020-05-13 21:32


https://japanese.joins.com/JArticle/265951?servcode=200§code=240
「中央日報日本語版」 2020.05.14 16:21
■韓国与党議員「李容洙さんの記者会見を口実に親日勢力が攻勢」
 「共に民主党」議員と当選者が14日、尹美香(ユン・ミヒャン)氏を公開支持する声明書を発表した。声明には姜昌一(カン・チャンイル)、金相姫(キム・サンヒ)、南仁順(ナム・インスン)、洪翼杓(ホン・イクピョ)の各議員ら16人が名前を連ねた。
 彼らは声明書で「李容洙(イ・ヨンス)さんの記者会見を口実に、親日、反人権、反平和勢力が歴史の真実を正そうとする運動をおとしめる攻勢にすぎない」と指摘した。
 また「歴史の真実を歪曲しようとする勢力は国民と歴史の前に謝罪しなければならない。長い信頼に基づいた被害者らと尹氏の仲を裂くのを止め、日本軍性的奴隷問題解決に向け専念してきた団体と個人の人生を冒とくするな。メッセンジャーを攻撃してメッセージを傷つけようとする典型的な手法」と明らかにした。
 また「われわれ国会議員と当選者はこの30年間に日本軍性奴隷制問題解決のために正義記憶連帯がしてきた努力を尊重し高く評価する。正義記憶連帯に例え小さなミスがあるとしても、これによって活動の意味と成果が否定されてはならない」と話した。


https://japanese.joins.com/JArticle/265938?servcode=200§code=210
「中央日報日本語版」 2020.05.14 14:05
■韓国外交部、国会で「元慰安婦団体代表に『10億円』の内容知らせたかどうか知らない」

【写真】日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)の寄付金運用方式に問題を提起した旧日本軍慰安婦被害者の李容洙さんが13日、大邱(テグ)で月刊中央の記者と会い、インタビューに応じている。ムン・サンドク月刊中央記者
【写真】李容洙さんが日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)の活動に対して批判を提起したことについて、今月11日、同団体のイ・ナヨン理事長が記者会見を行っている。チャン・ジニョン記者
【写真】2017年12月27日、韓国外交部の康京和長官(左)と呉泰奎(オ・テギュ)慰安婦合意検討TF委員長がソウル都染洞(ドリョムドン)の外交部で2015年韓日慰安婦合意検証TF報告書を発表するためにブリーフィング室に向かっている。 [写真 共同取材団]

 韓国外交部が2015年韓日慰安婦合意時に被害者側の代表として連絡係を務め、今回の総選挙で与党系「共に市民党」比例代表で当選した尹美香(ユン・ミヒャン)氏〔旧「韓国挺身隊問題対策協議会」(以下、挺対協)代表〕との接触記録を「公開できない」という趣旨で12日の国会に回答したことが確認された。
 14日、消息筋によると、外交部は2015年に尹氏と外交部の間の面談日誌など関連資料を提出するよう求める国会外交統一委員会の要請に「明日合意を発表するという事実と日本政府の謝罪と拠出等、大きな枠組みの要旨については伝達したが、『最終的・不可逆的解決』と『国際社会の相互非難自制』などは伝えられていないとみられる」と口頭で回答した。
 これに関連し、ある外交消息筋は「日本政府の10億円国庫拠出部分に関連しては、『尹氏に事前に伝えられたかどうか分からない』という趣旨で回答した」と話した。
 これに先立ち、慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんは「尹美香代表が日本政府から10億円を受け取ることを知りながらも被害者に知らせなかった」と明らかにした。13日、月刊中央とのインタビューでも「合意をしたとすれば被害者に知らせるべきで、私だけをすっかりだました」として既存の主張を維持した。
 政府の12日の国会答弁とは違い、当時合意に関与した複数の前職政府当局者は李さんの主張と類似の反応を示した。
 当局者は「外交部は青瓦台(チョンワデ、大統領府)など一部の懸念にもかかわらず、尹美香代表に秘密交渉の全般について最大限伝達し、尹代表は『日本政府がこの程度(譲歩)するというのか』と言って肯定的な反応を示したこともある」と伝えた。「外交部の業務方式上、面談が行われた後、上層部の報告のために面談結果をまとめた報告書を作るのは当然だ」という主張もあった。
 反面、尹氏と挺対協の後身である日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(以下、正義連)は「代表は2015年12月28日のテレビ発表を見て知った」という立場であるため真実攻防が広がる様相だ。
 これに関連し、李さんは13日のインタビューとは別にコメントを通じて「2015年韓日間合意の時、挺対協関係者と政府関係者との対話内容を公開してほしい」と明らかにした。「当時、対民意見取りまとめ過程とその内容、挺対協関係者の政府関係者面談時の対話内容などに関連した内容が早く公開されなければならない」とし「合意過程全般を公開して国民の評価に基づいて問題を解決していかなければならない」としながらだ。
 外交部は2017年検証TF(タスクフォース、作業部会)を通じて2015年関連文書を閲覧・検証した前例がある。当時のTF報告書には「外交部が2015年一年だけで15回以上被害者および関連団体に接触した」と記されている。ただし日本政府の10億円拠出の部分に関連して「韓国政府が被害者から拠出金の金額に関して意見を取りまとめたという記録は確認することはできなかった」と書いているが、「被害者」に尹氏が入るかどうかは明確ではない。
 当時TFに参加したある委員は「明らかにするわけにはいかないが、『15回以上面談』と報告書に記録した時はそのように評価する根拠があったと話すことができる」と言及した。
 現在、外交部の公式立場は「政府の被害者団体接触の概要はTF報告書に記述されていて、それ以上言及する事項はない」としている。今の状況で、当時の面談内容をまとめた報告書を公開する可能性は低いということだ。2017年検証TF時も、民間委員は関連文書を閲覧しながら秘密維持誓約を行ったと言われている。


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36620.html
「The Hankyoreh」 2020-05-14 07:49
■沈黙破ったイ・ヨンスさん「30年間の成果の無視・消耗的な論争はやめよう」
 今月7日、大邱での会見以来初めて立場表明 

 日本に犯罪の認定と謝罪求める 
 「メディアの憶測・対立助長」を指摘 
 正義連にも事業方式の改善を要求 
 「誤りや過ちを克服するための過程が必要」 
 「韓日拙速合意の過程を公開すべき」 
 「両国の学生の教育・共同行動が必要」 
 水曜集会への不参加宣言とは“趣旨”異なる

【写真】今月7日、大邱のある喫茶店で記者会見を開き、発言しているイ・ヨンスさん=大邱/聯合ニュース

 寄付金の使途など正義記憶連帯(正義連)の活動に問題を提起した日本軍「慰安婦」被害者のイ・ヨンスさん(92)が「(正義連が)出した成果を貶したり、消耗的な論争を繰り広げるのは避けるべきだ」という立場を明らかにした。今月7日に大邱で記者会見を開き、正義連の会計問題などを指摘すると共に、水曜集会への不参加を宣言して以来、初めて表明した立場である。
 イさんは13日、自分のフェイスブックに「女性人権活動家イ・ヨンス」としての立場文を掲載し、現在起きている様々な議論と今後の願いについて意見を述べた。イさんは文の冒頭で加害国である日本に対し、犯罪の認定と謝罪、真相究明と法的賠償金、再発防止のための制度的装置づくりなどを求めると共に、「これを通じて被害者の名誉と人権回復が実現しなければならない」と強調した。これまで自分をはじめ挺身隊問題対策協議会(挺対協)、正義連などが堅持してきた立場を再確認したわけだ。イさんはまた、最近メディアを中心に、共に市民党のユン・ミヒャン比例代表当選者と正義連の活動方式をめぐり様々な疑惑が持ちあがっていることについて、「既成メディアの根拠のない憶測と非難、対立助長」だと指摘した。
 記者会見後に触発された論議には批判的だったが、正義連に対しては「これまで30年間、真実を明らかにするための闘争過程で現れた事業方式の誤りや過ちを克服するための過程が必要だ」と指摘した。具体的には、今の時代にふさわしい事業方式や責任ある執行過程、透明な公開を求めた。また、「朴槿恵(パク・クネ)政府当時、韓日間の拙速の合意と関連し、政府の市民に対する意見集約の過程と内容、挺対協関係者たちが政府関係者との面談の際に対話した内容など、関連内容が早めに公開され、韓国社会が信頼を取り戻さなければならない」と強調した。イさんはさらに「両国の学生に対する教育が重要だ。韓日両国の未来関係を構築していく学生同士の交流や共同行動など活動がもう少し拡大していけばと思う」と記した。「水曜集会」には直接触れなかったものの、「学生らに苦労させ、無駄にお金を使っているだけで、教育もまともに行われていない」と言い水曜集会への不参加を宣言したのとは、やや趣旨の異なる内容だ。イさんは「韓国社会共通の価値である人権と平和、和解と容赦、連帯と和合が実現することを願う」と付け加えた。
 数日前には正義連を厳しく批判したイさんが今回立場を表明したことで、慰安婦問題の解決に向けて共に戦ってきた人たちの分裂への懸念は収まるものと見られる。正義連に対し、闘争過程の“過ち”を克服することを求めながらも、人権と連帯の価値を強調することで、戦争犯罪で犠牲になった女性の人権普遍的問題に取り組んできた正義連の活動を後押ししたからだ。
 このため、イさんが水曜集会への不参加を宣言するなど、激しい口調で正義連を批判した背景には、正義連を根本的に否定するよりは、2015年の拙速合意やその後続いた膠着状況による心の傷や苛立ちがあったものと見られる。文在寅(ムン・ジェイン)政府は発足後、作業部会を立ち上げ、2015年合意の問題点を包括的に調査したものの、両国政府間の公式合意だったためこれを破棄して再交渉を進めるのは困難な状況が続いた。イさんと交流のあるチェ・ボンテ弁護士(大韓弁護士協会、日帝被害者人権特別委員長)は13日に行ったハンギョレとの電話インタビューで、「2015年合意以降、政府が慰安婦問題を事実上放置しているのも、イさんの怒りの原因」だとし、「30年近く争ってきたにもかかわらず、出口がまったく見えない状況に苦しんでいた」と伝えた。
キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/944855.html
韓国語原文入力:2020-05-14 02:42


https://japanese.joins.com/JArticle/265900?servcode=A00§code=A10
「中央日報日本語版」 2020.05.13 15:58
■釜山市民団体「日本軍慰安婦運動の毀損を中断するべき」

【写真】釜山平和の少女像前で緊急記者会見[釜山女性団体連合 提供]

 日本軍慰安婦問題解決のための釜山(プサン)女性行動は13日、釜山平和の少女像前で緊急記者会見を開き、日本軍慰安婦運動を傷つける政治攻勢とわい曲報道を中断するよう求めた。
 メンバーは声明書を通じて「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義記憶連帯)は、加害国・日本の謝罪と賠償、正しい歴史を広報して定着させることを目的とする団体」とし「一部の政界の根拠のない人身攻撃とわい曲報道が度を越している」と主張した。
 続いて「正義記憶連帯30年の歴史は誰か1人の歴史ではなく、正義記憶連帯活動家を含めた全国のすべての女性団体、市民社会団体活動家の血と汗の歴史」と強調した。
 記者会見参加者は「われわれは日本軍性奴隷制問題の解決のために共にやってきたすべての人々を支持する」とし「歴史の正義を立てる道、親日積弊清算の道にブレることなく連帯していくだろう」と話した。
 記者会見には少女像を守る釜山市民行動、安倍糾弾釜山市民行動、強制徴用労働者像建立特別委員会のメンバーも参加した。


https://japanese.joins.com/JArticle/265897?servcode=A00§code=A10
「中央日報日本語版」 2020.05.13 15:15
■予定通り開かれた旧在韓日本大使館前の水曜集会…「再検証を受けて疑惑を終息させる」
 慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」が13日、予定通り「水曜集会」を開いた。集会には多数の人々が集まったが、出席者の表情は険しかった。あちこちで支持者と反対派の間で大きな声が行き来した。
 正義記憶連帯はこの日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の旧日本大使館前の少女像付近で第1439回定期水曜集会を開いた。「共に市民党」の比例代表で当選した尹美香(ユン・ミヒャン)正義記憶連帯前理事長の姿は見えなかった。
 集会で正義記憶連帯の李娜栄(イ・ナヨン)理事長は「正義記憶連帯では個人的な資金横領や不法流用は絶対にない」とし「国税庁システム公示入力過程で若干のミスがあったが、国税庁の再公示命令に従って正す」と明らかにした。
 李理事長は「毎年、弁護士と公認会計士から会計監査を受け、毎回問題はないという意見を受けた」とし「私たちの透明性をもう一度立証し、悪意的な歪曲報道に正面から対応するため多数の公認会計士から寄付金使用内訳について検証を受ける」と述べた。続いて「(このようにして)寄付金の使用に関連する不必要な疑惑を終息させる」とし「正義記憶連帯は寄付金の使い道において不法な流用や横領がないということをはっきりと伝える」と改めて強調した。
 これに先立ち慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)は7日、大邱(テグ)で記者会見を開き、被害者は寄付金を受けたことがなく慰安婦支援団体に利用されていると述べ、水曜集会をなくすべきだと主張した。
 この日、共に民主党と共に市民党の議員も水曜集会に出席して連帯を訴えた。鄭春淑(チョン・チュンスク)共に民主党議員は「私たちの社会には歴史の歪曲を正そうとする努力を蔑み、歪曲しようとする勢力があまりにも多い」とし「支持と連帯の心を伝えに来た」と述べた。
 水曜集会現場周辺の少女像左側の道の向かい側では、保守団体の集会も開かれた。これら団体は「尹美香は学費と生活費が年間1億ウォン以上にもなる(娘の)留学生活を4年間続けさせたが、資金の内訳を詳細に明らかにすべきだ」と糾弾した。自由大韓護国団、ターンライトなどは総選挙当時、共に市民党の比例代表で当選した尹氏の辞退と正義記憶連帯の解散を主張した。
 新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して正義記憶連帯は2月からオンライン方式で水曜集会を開き、一部の活動家だけが集会現場に出ている。この日の集会には、正義記憶連帯とその前身の韓国挺身隊問題対策協議会をめぐる最近の疑惑のため取材陣100ほどが集まり、集会場所の周辺を埋めた。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200513002500882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.13 14:23
■渦中の慰安婦団体が定例集会「寄付金の流用ない」 報道陣100人=韓国
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」は13日、慰安婦問題の解決を求めてソウルの日本大使館前で開催している定例の「水曜集会」を予定通り行い、寄付金の使途など会計の透明性を巡る疑惑などを否定した。

【写真】日本大使館前で行われた水曜集会=13日、ソウル(聯合ニュース)

 同団体のイ・ナヨン理事長は「個人的な資金横領や流用は決してない」と主張。「毎年、弁護士や公認会計士から会計監査を受け、問題ないとの意見をもらった。ただ、国税庁システムの公示入力で若干のミスがあったが、国税庁の再公示命令に従って正しく直す」と述べた。
 また、「われわれの透明性を再び立証し、悪意的な歪曲(わいきょく)報道に対応するため、多数の公認会計士から寄付金の使途について検証を受ける」との方針を明らかにした。その上で、「一部メディアの悪意的な歪曲報道は市民社会全般に対する弾圧」とし、「もっと大きく連帯し、力強く行動していく」と強調した。
 同団体を巡っては、慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんが今月7日に記者会見を開き、「募金が被害者のために使われていない」などと批判し、波紋が広がった。同団体と前身の韓国挺身隊問題対策協議会を巡る疑惑が相次いで提起され、集会には報道陣約100人が集まり、関心の高さをうかがわせた。
 集会は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月からは正義記憶連帯などのメンバーが日本大使館前で声明を読み上げる様子などをインターネット配信する形で行ってきたが、この日は市民も「愛しています」などと書かれたプラカードを手にして参加した。配信は約1万5000人が視聴した。
 また、与党「共に民主党」の鄭春淑(チョン・チュンスク)国会議員と比例政党「共に市民党」のク・ボンギ最高委員も出席した。鄭氏は「社会には歴史歪曲を正そうとする努力をおとしめ、歪曲しようとする勢力があまりにも多い」として、「支持の意を伝えるため(集会に)来た」と述べた。
 会場周辺では複数の保守団体の集会も開かれ、先月の総選挙で共に市民党の比例代表で当選した正義記憶連帯の尹美香(ユン・ミヒャン)前理事長の議員辞職や正義記憶連帯の解散などを求めた。
 男性が会場に乱入して正義記憶連帯を非難するプラカードを掲げるなど、一時騒然となる場面もあったが、警察が阻止し、衝突は起きなかった。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200513001900882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.13 12:35
■江原道・太白に「平和の少女像」 23日除幕式=韓国
【太白聯合ニュース】韓国北東部の江原道太白市で23日、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」の除幕式が開かれる。
 「太白平和の少女像記念事業会」の関係者は13日、自治体などのほか、約1000人の市民が募金に賛同したと伝えた。記念事業会は昨年9月、少女像の設置に向けて24の市民団体によって発足した。中でも地元の青少年でつくる「太白青少年平和ナビ」が周知活動と募金運動で主導的な役割を果たしたという。
 除幕式は当初、日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」記念日を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期された。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200513000300882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.13 09:30
■渦中の慰安婦支援団体 きょうも予定通り水曜集会=韓国
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(旧「韓国挺身隊問題対策協議会」)は13日、慰安婦問題の解決を求めてソウルの日本大使館前で開催している定例の「水曜集会」を予定通り行う。同団体を巡っては寄付金の使途など会計の透明性に関する疑惑が取り沙汰されている。

【写真】6日に開かれた水曜集会。オンラインで中継されている=(聯合ニュース)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、水曜集会は2月から、関係者が日本大使館前で声明を読み上げる様子などをインターネット配信する形で続けている。この日は正義連のイ・ナヨン理事長が参加する。関係者は「最近の論争に関連した発言が自然と出てくるだろうが、日ごろと同じように(集会を)進める予定だ」と述べた。
 1992年に始まった水曜集会は、正義連と前身団体が主導してきた。慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんは集会初期から積極的に参加してきたが、今月7日に記者会見を開き、「募金が被害者のために使われていない」「水曜集会も役に立っていない」などと批判し、波紋が広がった。
 これに対し正義連は11日の記者会見で、2017年から19年までの寄付収入(特定の目的を指定した寄付を除く)は計約22億1900万ウォン(約1億9400万円)で、このうち41%の約9億1100万ウォンを被害者支援事業費に充てたと説明。また、慰安婦問題を巡る2015年末の韓日合意に基づき日本政府が10億円を拠出した「和解・癒やし財団」からの支援金受け取りを正義連が妨げたという疑惑に関しては、「財団の基金を受け取るかどうかは被害者が決められるようにした」と述べた。
 この会見後も一部のメディアは、正義連の会計処理に関する疑惑などを報じた。団体側は12日、「慰安婦の歴史的な真実を否定する国内外の勢力と、15年の韓日合意の主導者である積弊(積み重なった弊害)勢力が事態の本質を隠し、人権運動全体を弾圧している」と批判した。
 一方、水曜集会と同じ時間、近くでは正義連に批判的な保守傾向の団体が集会開催を予定している。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200512004600882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.13 06:00
■ソウル市 「慰安婦被害者の日」の記念行事実施団体を公募
【ソウル聯合ニュース】韓国の公式記念日「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」(8月14日)に合わせて記念行事を行う団体をソウル市が公募する。市が13日発表した。

【写真】韓国政府が昨年開催した「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」記念式の様子=(聯合ニュース)

 対象となるのは、記念日を市民に広め、被害者を記憶する行事で、ソウル市に所在する関連団体が申請できる。応募する団体は22日までに必要書類をオンラインで提出する。選ばれた団体は市から補助金を受けることができる。
 ただ、行事が8月14日に開催されるかについては決まっておらず、新型コロナウイルスの感染状況を考慮して、公募で選ばれた団体と市が協議して開催日を決める。
 日本軍慰安婦被害者をたたえる日は韓国人被害者の故金学順(キム・ハクスン)さんが自身の被害を初めて公の場で証言したのが1991年8月14日であったことから8月14日に定められた。金さんの証言がきっかけとなり慰安婦問題が国際社会に知られることになり、2012年末に開かれた慰安婦問題解決に向けた「アジア連帯会議」で、8月14日が「世界慰安婦の日」に制定され、韓国では17年末の法改正により18年から国の公式記念日になった。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200513001800882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.13 11:47
■慰安婦団体の前理事長 比例立候補時は疑惑提起の被害者が「支持」と主張
【ソウル聯合ニュース】韓国の先月の総選挙で、与党「共に民主党」の比例政党「共に市民党」の比例代表で当選した旧日本軍の慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」の尹美香(ユン・ミヒャン)前理事長は13日にラジオ番組に出演し、比例代表候補になった後、被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんが慰安婦問題を解決してから政界に進出するよう話したと明らかにした。
 李さんは今月7日に記者会見を開き、「募金が集まれば(慰安婦被害者の)おばあさんたちのために使うべきだが、おばあさんたちに使ったことがない」として、同団体の募金の流用疑惑などを提起した。
 尹氏によると、比例代表に立候補する前は李さんらと議論できず、立候補した後に李さんに話したところ「よくやった」と言われ、「支持を受けて飛び上がるほどうれしかった」という。
 だが、その後、尹氏がメディアとのインタビューで「李さんが私を支持してくれた」と発言したことについて、李さんが尹氏に電話をかけ「(慰安婦問題を)解決してから(政界に)行け。死ぬまでに解決しなければならないのにどこに行くのか」と話したという。
 尹氏は李さんに「喪失感、名残惜しさ」があったとして、「この問題を解決するため(政界に)行くと話しても受け入れてもらえなかったと思う」と述べた。
 その上で、「これから解決しなければならない問題」として、李さんとの面会を図っていると伝えた。
 同団体が募金のうち、約3300万ウォン(約290万円)をビアホールで支出したとの報道に関しては事実ではないと反発。司会者が1年間の140件を集めた総額で、100万ウォン以下のものが同じ目的で使われた場合は最も金額が大きな業者を記載するようになっているのかとの質問に「そうだ」とし、「(募金を)着服したとの話まで出ている」と疑惑を否定した。
 慰安婦問題を巡る2015年末の韓日合意の内容を事前に知っていたとの疑惑についても「誹謗(ひぼう)中傷だ」と否定し、「その発言をする当局者たちは韓日合意の主役だちだ。朴槿恵(パク・クネ)政権の積弊(積み重なった弊害)の代表的な事案が韓日合意だったことを皆が記憶している」と批判した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「3日の銃撃事件 北朝鮮軍監視所への照準射撃で対応=韓国軍」

2020年05月14日 | 北部朝鮮
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200513002400882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.13 14:16
■3日の銃撃事件 北朝鮮軍監視所への照準射撃で対応=韓国軍
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮軍が今月3日朝、南北軍事境界線に近い韓国北東部・江原道の非武装地帯(DMZ)にある韓国軍の監視所を銃撃した事件で、韓国軍合同参謀本部は13日、軍が当時、北朝鮮軍の同一監視所の2カ所に照準射撃を行っていたことを明らかにした。

【写真】韓国軍合同参謀本部=(聯合ニュースTV)
【資料写真】非武装地帯の監視所=(聯合ニュース)

 K6機関銃の遠隔射撃システムでの対応射撃を試みたが、故障していたため手動に切り替え、K3機関銃、K6機関銃で計30発の照準射撃を行ったという。最初の照準射撃は、監視所が銃撃を受け、弾痕を発見してから22分後だった。合同参謀本部は「北の軍が韓国の監視所を撃ったため、われわれも照準射撃で対応した」と説明している。
 軍は、銃撃事件は北朝鮮軍による偶発的なものだったとする立場に変化はないと強調している。合同参謀本部の関係者は「軍が2度も対応射撃を行ったが北の反応はなく、北の軍は日常的な営農活動をしていた。特に、北の監視所勤務者たちは当時、鉄帽をかぶっていなかった」と説明した。
 国防部はただ、今回の銃撃が、敵対行為の全面中止を定めた2018年9月の南北首脳会談での軍事合意に反すると指摘。3日に北朝鮮側に抗議し、謝罪と再発防止を求めたが、北朝鮮は反応を示していない。


https://japanese.joins.com/JArticle/265901?servcode=100§code=120
「中央日報日本語版」 2020.05.13 16:16
■【コラム】韓国政府、引き金を引いた北朝鮮に沈黙…虚々実々戦術なのか
 3日、北朝鮮軍が江原道鉄原(カンウォンド・チョルウォン)の非武装地帯(DMZ)で韓国の監視哨所(GP)に向けて14.5ミリ機関銃で射撃した。これに対し韓国国防部は北朝鮮軍のGP銃撃を一切の敵対行為を全面中止することにした9・19南北軍事合意を違反したと指摘し、北朝鮮に公式釈明を要求した。しかし5日後の8日、北朝鮮は人民武力省報道官の談話で、(韓国側)空軍と海軍が6日に西海(ソヘ、黄海)で実施した合同防御訓練を「軍事対決の極限状態」と非難した。そして「すべてが2018年の南北首脳会談以前の原点に戻っている」とし「南北軍事合意に対する全面的な逆行であり露骨な背信行為」と主張した。
 北朝鮮が非難した西海合同防御訓練は2015年から毎年実施している訓練だ。敵が西海で艦艇を攻撃する場合、海・空軍が共に反撃するシナリオで進める。しかし北朝鮮の談話には3日の銃撃に関する内容は一文字もなかった。北朝鮮はむしろ因縁をつけて韓国を非難したのだ。
 北朝鮮の厚かましさは国防部の原罪と同じだ。国防部の内外では国防部のローキー(low-key)基調のためという指摘が多い。ローキーはもともと写真・放送で意図的に写真を暗くしたり、暗い画面の雰囲気を演出する技法だ。国防部が北朝鮮に対してローキーを維持するというのは、北朝鮮を刺激する発表を控えることを意味する。2018年の3回の南北首脳会談による南北和解ムードの火が軍事的衝突で消えてしまわないよう気をつけるというのが国防部の意図だ。ところが国防部のローキーは度が過ぎるうえ、北朝鮮に対する低姿勢として映るケースが多かった。
 銃撃事件の当日、軍当局のバックグラウンド(非公開)ブリーフィングが代表的な例だ。当時のブリーフィングを担当した軍関係者は銃撃事件の概要を説明した後、「現場指揮官の判断」という前提で▼霧がかかって視界が良くなかった▼北朝鮮軍の勤務交代時間だった▼銃撃前後に北朝鮮軍の特異動向はなかったーーなどの事実を羅列した。
 「銃撃が、挑発か、誤射か」という質問が出る前から、軍関係者が親切にも意図的な銃撃ではないと先に知らせたのだ。その後、国防部と軍当局は一様に「銃撃に意図性はない」という立場を表した。また対応射撃の過程を詳細に説明してほしいという記者の要求に対しては「関連調査が終ってから公開する」と答えた。調査が終わっていないにもかかわらず偶発的な銃撃という結論を出したということだ。これを見ると、国防部と軍当局のローキーが果たして何のためのものかが気になる。政府の南北交渉を支援するレベルではなく、北朝鮮の反応を気にしているという考えを抱かせる。
 昨年の「発射体」をめぐる論争は国防部のローキーの弊害を見せている。北朝鮮は昨年13回も弾道ミサイルを発射した。軍当局は当初これを「発射体」と表現していたが、後に「ミサイル」と評価した。弾道ミサイルなら2018年の南北、米朝会談の成果が崩れたと見なすことができ、射程距離に関係なく国連安全保障理事会決議違反だった。これを意識した軍当局は弾道ミサイルと認めるのが難しかったのだ。後に軍当局は13回すべて弾道ミサイルという資料をさりげなく国会に提出した。韓国の最大の脅威である北朝鮮の弾道ミサイルをまともに分析することができなくなるところだった。
 高高度無人偵察機グローバルホークを導入する過程でもローキーの雑音が聞こえた。20キロの高度から地上30センチの大きさの物体を区別できるグローバルホークは、北朝鮮だけでなく周辺国を相手にするうえで必要だ。国防部と軍当局はグローバルホークが韓国に到着した事実を隠した。関連記事が出ると、大々的な保安調査を始めて口封じをした。8800億ウォン(約800億円)以上の導入予算を出した国民の知る権利は無視された。
 軍内部からも北朝鮮の反応を気にしてグローバルホークを隠しているという声が出てきた。このような過敏対応はグローバルホークが結局、北朝鮮を狙う武器であることを国防部が立証しているのと変わらない。徹底的なセキュリティーの中でも空軍基地の周辺で夜を明かした写真記者が滑走路に着陸したグローバルホークを撮影した。ハリー・ハリス駐韓米大使はツイッターに格納庫に保管中のグローバルホークの写真を載せて国防部を困惑させた。
 国防部が自らこのように行動するため、北朝鮮がむしろ当惑するという解釈が出ている。北朝鮮が挑発すれば韓国が反発してこそ挑発の効果がある。しかし韓国が何もなかったかのように行動するため、北朝鮮の立場では挑発の意味が薄れる。国防部と軍当局が突然、北朝鮮の挑発を抑止しようと虚虚実実戦術を駆使したわけではないはずだ。「沈黙は金なり」という格言がある。しかし決然とした行動がない沈黙は弱さに対する苦しい弁解にすぎない。
            イ・チョルジェ/軍事安保研究所長


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36523.html
「The Hankyoreh」 登録:2020-05-05 20:42 修正:2020-05-06 07:10
■[ニュース分析]北のGP銃撃、韓・米いずれも「挑発ではなく誤射」と見る理由は
 北によるGP銃撃…挑発か、“誤射”か? 
 保守野党の挑発論の根拠は 
 潜伏終えた金正恩報道の翌日というのが理由 
 確認されていない「チャン・ソンテク処刑の武器」主張 

 韓国軍「挑発ではなく誤射」判断の根拠は 
 有効射程距離外…対応射撃に“無反応” 
 「国連軍司令部、韓国の過剰対応を問題にするかも」 

 北側はなぜ釈明しないのか 
 北側は抗議の電話通知文にも無返答 
 政治・外交的理由ない場合の無応答は珍しくない

【写真】最前方の非武装地帯(DMZ)監視警戒所(GP)に、青い国連旗と太極旗が掲揚されている。国連旗は、GPが国連軍司令部の施設であり所轄区域であることを意味する=韓国陸軍本部のホームページより//ハンギョレ新聞社

 3日、南側のGP(監視警戒所)に北朝鮮軍の弾丸4発が飛来し、GPの外壁に当たったことをめぐり、保守野党とマスコミなどを中心に「北朝鮮が挑発しておきながら謝罪しない」という批判が多い。だが韓国軍当局は、銃撃の直後から現在まで一貫した態度を見せている。意図的“挑発”ではなく“誤射”と判断されるということだ。
 一部では、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の20日ぶりの公開活動が労働新聞に報道された翌日に銃撃があり、銃撃に使われた「14.5ミリ高射銃」が「チャン・ソンテク処刑時に使われた武器」だとして“挑発”だと主張している。もちろん14.5ミリ高射銃が金委員長の叔母の夫であるチャン・ソンテク元国防委員会副委員長の処刑に使われたとの主張は、事実確認されていない一方的主張だ。
 3日午前7時41分、GP現場にて服務していた韓国軍が銃声を聞き、直ちにGP周辺を調べた。外壁に4発の弾痕を確認した。その後、韓国軍は10数発ずつ二度にわけて1・2次の警告射撃を行い、警告放送を流した。警告射撃は虚空や目標物とやや離れた地面に行うのが一般的だが、軍は一部対応射撃をしながら、北側が南側のGPの外壁に銃を撃ったように、北側のGPに向けても銃を撃ったという。
 合同参謀本部は今回の事件を“挑発”とも“誤射”とも公式に規定していない。ただし内部的に“誤射”と判断しているのは、種々の状況が根拠に挙げられている。まず、銃撃がなされたと推定される北側のGP数カ所と弾痕が発見された南側GP間の距離(1.5~1.9キロメートル)が、14.5ミリ高射銃の有効射程距離(1.4キロメートル)から外れているという事実だ。韓国軍当局者は、射撃する際に目標物の距離が遠いほど正確度が落ちるのに、あえて有効射程距離より遠いGPを挑発目標にする理由があるだろうかと指摘した。
 北側のGPが南側のGPより高度が低い点、北朝鮮が当初挑発を意図したとすれば南側の警告射撃に対応射撃をしたはずなのに一切反応がなかったという点も“誤射”判断の有力な根拠に挙げられる。韓国政府関係者は「北朝鮮が計画的にそうしたとすれば、わが方の射撃に対応するなりの反応があるはずなのに全くなかった」と話した。
 さらに、当時現場には霧が深く視界が1キロメートル程度しかなく▽北側のGPの人員が勤務交代後に火器装備を点検する時間帯と重なっている点▽状況発生の前後に北側の営農地域では日常的な営農活動がなされていた点なども、軍当局が誤射の可能性が高いと見る情況だ。
 マイク・ポンペオ米国務長官も3日(現地時間)、北朝鮮軍の銃撃について「偶発的なこと」と述べた。韓・米軍当局の判断に違いはない。

【図】北朝鮮軍 中部戦線非武装地帯銃撃事件の概要//ハンギョレ新聞社

 国連軍司令部は4日からこの事件に関連して現場調査をしている。調査結果はまだ出ていないが、韓国軍の内外には、国連軍司令部がむしろ韓国軍の対応を問題にすることがありうるという意見もある。韓国軍は自軍の交戦規則に則り対応射撃をする際には“比例の原則”に従うことになっているが、韓国軍が発射した警告射撃が30発に近く、北朝鮮が発射した4発より5~7倍多い。韓国軍関係者は5日「結果はまだ出ていないが、国連軍司令部が韓国軍が過度に措置したとの結論を出す可能性も排除できない」と話した。
 今回の事態が意図せざる“誤射”から始まったのであれば、北朝鮮側がなぜこれを釈明しないのかとの問題提起もある。韓国軍は、南北将軍級会談南側首席代表名義の電話通知文を3日に送り、北側の説明を要求したがまだ反応がない。
 今まで南側軍当局の抗議の電話通知文に対し、北側が即刻応答した前例はほとんどない。北側が公開的に誤りを認めたり釈明した事例も十指に挙げられる程度だ。それさえも2015年8月の非武装地帯における木箱地雷爆発事件の直後の南北高位級会談で「遺憾を表明」した事例のように、南北関係や政治・外交的な理由で説明や謝罪が避けられない場合が大部分だった。ハノイでの2回目の朝米首脳会談決裂以後、南北当局間の関係が長期膠着を抜け出せずにいる状況も、北側が積極的に釈明せずにいる背景の一つに挙げられる。
ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/943711.html
韓国語原文入力:2020-05-05 18:44


https://japanese.joins.com/JArticle/265580?servcode=200§code=220
「中央日報日本語版」 2020.05.04 20:05
■北朝鮮、張成沢処刑時に使った14.5ミリ高射銃で韓国軍監視哨所銃撃

【写真】非武装地帯(DMZ)内の北朝鮮軍監視哨所(GP)[写真 国防部]

 国連軍司令部が3日に起きた北朝鮮軍による江原道鉄原(カンウォンド・チョルウォン)の非武装地帯(DMZ)内の監視哨所(GP)銃撃事件について休戦協定違反がなかったか調査した。
 国連軍司令部関係者は4日、「国連軍司令部軍事休戦委員会調査チームが銃撃を受けたGP外壁で弾痕と弾頭を調査した」と話した。国連軍司令部は北朝鮮軍が14.5ミリ高射銃を撃った可能性が大きいとみている。国防部と合同参謀本部関係者もこの日安圭佰(アン・ギュベク)国会国防委員長に北朝鮮軍が高射銃を発射したという内容を報告した。
 航空機やヘリコプターを撃墜する用途の高射銃は4本の銃身をひとつにまとめ4発が一度に発射される。今回のGP外壁からも4発の弾痕と弾頭が見つかった。高射銃は北朝鮮が2013年12月に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のおじに当たる張成沢(チャン・ソンテク)元労働党行政部長と2015年4月に玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)元人民武力部長を処刑した時に使った。
 北朝鮮は銃撃事件に対し2日間にわたり沈黙している。韓国国防部のチェ・ヒョンス報道官は定例会見で「北朝鮮に電話通知文を通じ強い抗議の意を伝え立場を表明するよう求め、このような行為をすぐに中断すべきとも促した」としながら「まだ回答はない」と話した。チェ報道官は北朝鮮が回答しない場合には「状況を見守って判断し措置する予定」と付け加えた。
 だが北朝鮮から回答を引き出す方法がないというのが国防部の悩みだ。昨年11月23日に北朝鮮軍が西海(黄海)の昌麟島(チャンリンド)で海岸砲を撃ち9・19南北軍事合意に違反したことに対し当時国防部が強く抗議したが、北朝鮮は反応しなかった。
 韓国政府消息筋は「北朝鮮が銃撃事件に対し何かを言うだろうと信じる当局者は1人もいない」と打ち明けた。韓国国家戦略研究院のムン・ソンムク統一戦略センター長は「北朝鮮は民族共助に出ない限り韓国と一切対話しないだろう」と分析した。
 国防部は今回の事件を依然として偶発的銃撃と判断している。軍消息筋は「銃撃当時北朝鮮軍GP勤務交代時間で、濃い霧が立ち込めており、GP近くの畑では日常的な営農活動が目撃されていた。具体的に明らかにすることはできないが、各種技術情報も意図的挑発でないという根拠になっている」と説明した。
 しかし一部では北朝鮮がとぼけたり韓国に責任を転嫁する代わりに口を閉ざしており、「挑発」ではなく「誤射」という国防部の説明が苦しくなったとの指摘も出る。北朝鮮の沈黙がむしろ意図性を見せる状況という点からだ。
 韓国軍GPに正確に着弾した点もやはり挑発の根拠のひとつだ。非武装地帯の火器は正照準した状態で据え置かれており、点検過程で誤射したのであれば照準が揺れたはずだが韓国軍GPに正確に着弾したという点からだ。
 韓南(ハンナム)大学国防戦略大学院のヤン・ウク兼任教授は「非武装地帯での射撃は軍事合意違反であると同時に深刻な政治的行為になりかねないため上部の指示や了解がなくては行われにくい。北朝鮮が事態拡大につながらない範囲内で統制された挑発をしたとみるべき」と指摘した。
 3日に南北間で銃撃が起きた場所が、南北が韓国戦争(朝鮮戦争)の戦死者の遺骨を共同で発掘することで合意するなど一種の「平和」の象徴であるファサルモリ高地がある江原道鉄原という点も政治的計算が背景にあるという根拠に挙げられる。北朝鮮が最近の冷え込んだ南北関係と、韓米空軍と海兵隊がそれぞれ実施した合同演習に対する不満を示した可能性もあるという。
 一方、北朝鮮の対外宣伝メディアである「メアリ」はこの日、「南朝鮮(韓国)が北侵戦争準備に向けた武力増強と軍事的対決策動に狂奔している」と非難したが、銃撃事件に対する言及はなかった。


http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/05/2020050580008.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/05/2020050580008_2.html
「朝鮮日報日本語版」  2020/05/05 09:20
■14.5ミリ高射銃で1.5キロ以上離れた韓国哨所に4発命中させたのに「誤射」?
 北朝鮮軍が今月3日、非武装地帯(DMZ)内にある韓国軍の最前方監視哨所(GP)へ銃撃を加えた際に使用した火器は、14.5ミリ機関銃(高射銃)であることが分かった。韓国軍の消息筋は4日、「韓国のGPで発見された北の銃弾(弾頭)は14.5ミリらしい」として、「北朝鮮軍は、過去のDMZ挑発のときも14.5ミリ機関銃を何度か使った」と語った。韓国国防部(省に相当)および韓国軍の合同参謀本部(合参)の関係者も4日、国会国防委員会の安圭佰(アン・ギュベク)委員長に対する報告で「(引き金を)一度引いたら3-4発連射される種類の機関銃を使用した」と確認した。この機関銃は、2013年12月に金正恩(キム・ジョンウン)の義理の叔父に当たる張成沢(チャン・ソンテク)労働党行政部長、15年4月に玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力相を残忍に処刑する際にも使用されたという。
 韓国軍当局は「偶発的な銃撃の可能性が高い」と語っている。だが専門家らは、1.5キロ以上離れた韓国のGPに14.5ミリ機関銃を数発、正確に命中させたことに注目している。偶発的に撃って当てるのは難しい重火器だという点からみて、意図的な挑発の可能性が高いというのだ。
 14.5ミリ機関銃は、北朝鮮軍の代表的な対空火器として活用されてきた武器だ。4丁の機関銃を束ね、4連装高射銃(ZPU4)としても使われる。最大射程は8キロ、有効射程は1.4キロ(対空用は2キロ)、発射速度は1分あたり550発から600発だ。北朝鮮軍の戦車、装甲車などにも広範囲に搭載されている。また北朝鮮軍は、銃身が2本ある対空火器(ZPU2)も最前方地域などで多数運用している。2014年10月に韓国の民間団体が北朝鮮向けのビラを積んだ風船を飛ばした際、これを阻止するために射撃したのもZPU2だった。北朝鮮軍がおよそ150カ所のGPに1丁ずつ配置した14.5ミリ機関銃(KPV)は、銃身が1本のものだという。だが、本来は航空機・ヘリの撃墜用なので高い火力を備え、破壊力は韓国軍の主力重機関銃であるK6(12.7ミリ)の2倍に達すると評されている。
 国連軍司令部軍事停戦委員会は4日、今回の事件の真相把握のため、現場に特別調査チームを派遣したといわれている。だが公式な見解は表明しなかった。ポンペオ国務長官は、今回の事件について「偶発的だと思う」とコメントした。したがって国連軍司令部も、偶発的な挑発と判断する可能性がないわけではない。韓国軍関係者は4日も「銃撃の当時、北朝鮮軍GPは勤務交代の時間で、濃い霧がかかっており、GP近くの畑で日常的な営農活動が目撃された」として、偶発的な挑発という部分に重きを置いた。北朝鮮軍GPには韓国のGPに向けて固定した機関銃があり、銃器を点検する過程で偶発的に発射されたこともあり得る、というのだ。
 だが、専門家らは疑問を投げかけている。まず14.5ミリ機関銃は、ミスによって1.5キロ以上離れた韓国のGPに、正確な弾着群を形成して4発も当てるのは難しいという。銃器の専門家であるヤン・ウク韓南大学国防戦略大学院兼任教授は「14.5ミリ機関銃は反動が非常に大きいので、両手でしっかりつかんで撃たないと目標に命中させるのは難しい武器」と語った。ミスによる誤射だったとすると、正確な弾着群を形成するのは困難、というわけだ。また北朝鮮軍は平素、機関銃に弾帯を付けた状態にはしておかないといわれている。
 北朝鮮当局や北朝鮮軍が二日も沈黙を守っていることも謎だ。これまでのDMZ銃撃事件の場合、放送を通して「偶発」であることを主張したり、韓国側に責任を転嫁したりする態度を取るケースが少なくなかった。身辺異常説に巻き込まれていた金正恩国務委員長が20日ぶりに登場したと北朝鮮メディアで報じられてからわずか一日で、およそ5年ぶりのDMZ内銃撃挑発があったという点も、見方によっては釈然としない部分だ。
 なお国防部は4日の定例のブリーフィングで、遅まきながら「北朝鮮に電通文で強く抗議の意思を伝えると共に、立場を明らかにしてほしいとして、こうした行為について直ちに中止すべきだとも求めた」と発表した。
            ユ・ヨンウォン軍事専門記者


http://www.donga.com/jp/home/article/all/20200504/2054078/1/金正恩氏が姿を現わした翌日に-北朝鮮が韓国側哨所を銃撃
「東亞日報」  May. 04, 2020 07:52
■金正恩氏が姿を現わした翌日に…北朝鮮が韓国側哨所を銃撃
 健康不安説が流れていた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、姿を現わさなくなって20日ぶりに公開活動を再開した。正恩氏の動静が確認された翌日の3日、北朝鮮軍は非武装地帯(DMZ)で韓国軍の最前線監視所(GP)に銃弾を発射する奇襲行動を強行した。正恩氏の身辺異常説の混乱局面でDMZ奇襲挑発に出ることで、韓半島情勢を再び揺さぶろうという狙いがあるのではないかとみられている。
 労働新聞などによると、正恩氏は1日、平安南道順天(ピョンアンナムド・スンチョン)の肥料工場の竣工式に出席した。先月11日の政治局会議の後、15日の故金日成(キム・イルソン)主席の誕生日の参拝にも姿を見せなかったが、20日ぶりに公の場に現れたのだ。北朝鮮は、正恩氏が一人で歩く姿や、たばこを吸っている様子を公開した。移動式カートに乗ったり、足の動きがぎこちなくみえたが、重体説とは程遠い比較的正常な様子だった。介助されたり杖をつくこともなかった。正恩氏は、「肥料工場の完工は、党中央委員会第7期第5回全員会議後に果たした初の成果であり、化学工業を一段階跳躍させる重要な契機だ」と強調した。昨年のマラソン全員会議で強調した「正面突破戦」の成果を確認するために現場を訪れたと強調したのだ。
 正恩氏は自身の動静を追跡していた韓米の情報装備の対応を分析すると共に、総選挙を終えたソウルと11月に大統領選を控えたワシントンの反応を見て姿を現わすタイミングを決めたと、外交関係者はみている。トランプ米大統領は2日(現地時間)、正恩氏が姿を現わしたことを受けて、「彼が戻ってきて、元気そうで、私としてはうれしい」とツイートした。
 しかし、正恩氏の動静が公開された翌日、北朝鮮軍はDMZ内の韓国の監視所に銃弾を発射し、軍が警告射撃を行った。2018年の9・19南北軍事合意が締結された後、北朝鮮がDMZで韓国軍に銃弾を発射したのは初めて。
 軍によると、3日午前7時41分頃、江原道鉄原(カンウォンド・チョルウォン)地域の中部戦線のDMZで、数発の銃声がなり、韓国の監視所が被弾した。軍はGPの外壁の弾痕を確認し、北朝鮮軍のGPから機関銃を発砲したと判断し、K6機関銃などで2度、警告射撃(約10発)をした後、警告放送を実施した。北朝鮮軍の追加の動きはなく、軍は発砲の背景を分析している。
            黃仁贊 hic@donga.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「福島原発汚染水 海洋放出の可能性に韓国海軍が対応苦慮=関連研究推進」

2020年05月14日 | 
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200512001100882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.12 11:29
■福島原発汚染水 海洋放出の可能性に韓国海軍が対応苦慮=関連研究推進
【ソウル聯合ニュース】日本が東京電力福島第1原子力発電所の放射性物質を含んだ処理水の海洋放出を決定するのではないかとの見方が出ているなか、韓国海軍も対応策の整備に乗り出したことが12日、分かった。

【資料写真】福島第1原発での汚染水保管タンク建設の様子=(聯合ニュース)

 海軍は先ごろ、「放射能汚染水が海軍の任務遂行に与える影響」と題した研究事業の入札を公告した。
 海軍は研究の目的について「作戦海域において放射能汚染水がわが軍の作戦に与える影響と対応策を研究し、対策策定を具体化するためのもの」と説明している。
 周辺国が多量の放射能汚染水を海洋に放出するケースを想定し、海軍が影響分析と対策策定のための研究を実施するのは今回が初めて。
 海軍は研究提案書などで、放出する可能性のある「周辺国」がどこなのかについて明示していないが、状況からすると主に日本などを念頭に置いているとみられる。
 日本政府は原発で発生する放射能汚染水の処分方法を巡り、近ごろ地元住民や専門家からの意見聴取を相次いで行っているが、事実上、海洋放出を決めた上で形式的な手続きを踏んでいるのではないかとの疑念が出ている。
 国際環境保護団体グリーンピースのドイツ事務所の核問題シニア・スペシャリスト、ショーン・バーニー氏は昨年の懇談会で「高レベルの放射能汚染水110万トンを太平洋に放出すれば、(朝鮮半島東の)東海の放射性物質も増える」とし、東海に流入するのに1年ほどかかるとの分析を示していた。
 海軍は「多量の放射能汚染水が海洋に放出された場合の、作戦海域に与える影響に関する研究事例がない」と説明。海水が放射能に汚染された状態で生活用水や装備の冷却水として使うことや、将兵が海水に触れることなどについての研究が必要だと軍は判断している。
 海軍関係者はただ、研究は「汚染水の放出への対応マニュアルをより具体化するためのもの」だとし、「特定国に対応した研究ではない」と説明している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「韓国人教授とネットユーザー 東京五輪での旭日旗排除呼びかけ」

2020年05月14日 | 国民国家日本の侵略犯罪
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200512000400882?section=news
「聯合ニュース」 2020.05.12 09:38
■韓国人教授とネットユーザー 東京五輪での旭日旗排除呼びかけ
【ソウル聯合ニュース】韓国の広報活動などに取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授は12日、来年開催の東京五輪で旭日旗を使った応援をできないようにするため、韓国の在外同胞や留学生などのインターネットユーザーと共にキャンペーンを展開していると明らかにした。

【写真】英語で製作されたデザインファイル(徐ギョン徳氏提供)=(聯合ニュース)

 徐氏は先週、旭日旗がナチス・ドイツのハーケンクロイツ(かぎ十字)と同じく戦犯旗であることを韓国語、英語、中国語、日本語、スペイン語で説明するデザインファイルを製作し、自身のSNS(交流サイト)に投稿した。
 これを見たネットユーザーたちが自発的にドイツ語、フランス語、イタリア語に翻訳してSNSで拡散させ始めた。12日午前にはロシア語、インドネシア語なども加わり、全11言語に増えた。
 同氏は「外国人に『旭日旗は戦犯旗』と認識してもらう上で役立っている」と述べた。


https://japanese.joins.com/JArticle/265679?servcode=A00§code=A10
「中央日報日本語版」 2020.05.07 10:46
■徐敬徳教授「旭日旗=戦犯旗、東京五輪から追放」…SNSキャンペーン開始

【写真】徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が進める旭日旗追放キャンペーン関連イメージ [写真=徐教授インスタグラム キャプチャー」

 日本極右勢力の歴史歪曲を世界に知らせてきた徐敬徳(ソ・ギョンドク)誠信女子大教授が7日、国際オリンピック委員会(IOC)と日本政府が来年の東京オリンピック(五輪)で「旭日旗」応援を許容したことに対し、これを阻止するためのキャンペーンに入ると明らかにした。
 旭日旗はナチスドイツのハーケンクロイツのような戦犯旗であり、日本帝国主義と軍国主義を象徴する。徐教授はこうした事実を理解しやすくデザインファイルに制作し、英語、中国語、日本語、スペイン語など多国語でSNSを通じて共有することにした。
 世界の人々に「旭日旗=戦犯旗」という事実を広く知らせてIOCと日本政府に圧力を加え、東京五輪から旭日旗を追放するという戦略だ。
 東京オリンピック・パラリンピック組織委は最近、競技場内搬入禁止物品や禁止行為を発表したが、旭日旗を禁止品目から除外した。「日本で広く使用されていて、政治的な意図や差別的な表現に該当しない」という理由を挙げた。
 徐教授は「東京五輪が1年延期された状況でも彼らは旭日旗応援を強行しようとしている」とし「戦争犯罪に使用した旗を取り出して応援道具として使うのは五輪の趣旨の『世界平和』に背く行為」と指摘した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする