三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「琉球人遺骨 返還へ行動  研究者ら新組織設立へ」

2017年06月02日 | 個人史・地域史・世界史
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-506379.html
『琉球新報』2017年6月1日 05:00
■琉球人遺骨 返還へ行動 研究者ら新組織設立へ
 人類学の研究者らによって戦前、今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から琉球人の遺骨少なくとも26体が持ち出され、京都大学などに75年間以上保管されていた問題で、沖縄と関西の研究者が中心となって6月にも研究会が設立される。台湾の研究者とも連携し、京都大のほか、同様に遺骨を保管しているとみられる台湾の国立台湾大学に対して、情報公開と遺骨の沖縄側への返還を働き掛ける。シンポジウムなどを開き、世論を喚起する。
 研究会の中心となるのは松島泰勝龍谷大教授、冨山一郎同志社大教授、駒込武京都大教授ら。5日午後4時から、シンポジウム(同志社大学〈奄美―沖縄―琉球〉研究センター主催)を京都市の同志社大で開き、松島教授が研究会の設立を提起する。
 松島教授は「京都大学総合博物館に遺骨の実見といくつかの質問への回答を求めたが、全て拒否された。納得できる理由も示されていない。この問題について関心のある研究者、先住民族の権利回復運動の支援者らと共にさらに議論し、次の行動につなげていきたい」と話した。
 琉球人の遺骨は1928~29年、京都帝国大学助教授だった人類学者の金関丈夫氏が持ち出したことが分かっている。今帰仁村教育委員会が2004年、百按司墓の木棺修復事業の一環で京都大学に26体が保管されていることを確認した。同教委の報告書によると国立台湾大学にも33体が保管されている。
     (宮城隆尋)



http://ryukyushimpo.jp/news/entry-474342.html
『琉球新報』2017年4月7日 06:30
■琉球人遺骨返還を要求 民族独立研究学会、国連に報告書提出
 琉球民族独立総合研究学会は6日までに、日本の研究者が今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から持ち出した琉球人の遺骨を返還させることなどを求める報告書を、国連人権高等弁務官事務所に提出した。先住民族の「伝統儀礼を行う権利」を侵害していると訴えている。
 1854~59年に琉球国が米国、フランス、オランダと結んだ修好条約の原本を日本政府が保管していることについても返還を求めている。国連人権理事会で11月に行われる日本政府対象の普遍的定期審査(UPR)で判断材料にしてもらうことが狙い。
 報告書は3月22日付。1879年の琉球併合(琉球処分)などを踏まえ、琉球が「差別、搾取、支配の対象となってきた」と指摘した。琉球独立運動を「琉球民族の国家の主権を回復する運動」と位置付け、日本政府に「脱軍事基地化と脱植民地化を開始すべきだ」と求めている。
 遺骨の持ち出しについては「先住民族の権利に関する国連宣言」第12条(伝統儀礼を行う権利)に違反していると指摘。政府による徹底的な調査と遺骨の返還を求めた。
 3条約の原本については同国連宣言と自由権規約に違反しているとして、即時返還を求めた。
 ほかに米軍北部訓練場ヘリパッド建設をめぐって機動隊員が県民に「土人」と発言したことなども盛り込んだ。報告書は同学会ホームページで公開している。
 UPRには沖縄国際人権法研究会も3月30日、4点の報告書を提出している。

 英文へ→Report submitted to UN requesting return of Ryukyuan remains
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