ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




横内知事の県議会説明要旨から甲府市活性化の部分については先に書きましたが、もう一点、情報ハイウェイの今後について何か語っておられないか確認しました。

『また、県の基幹工業団地などの高速インターネット利用環境の整備を行い、本県への企業誘致を行う上でも必要な情報インフラの環境を整備して参ります。』

『次に、情報ネットワークの整備についてであります。
県内の携帯電話の不感地域を解消するため、通信施設を整備する市町村に対し支援を行うとともに、大規模災害時の情報通信体制を確保するため、東京を経由しない独自のインターネットのバイパスとして地域IXを構築して参ります。』

この2か所だけと思います。
知事が誤解なさってはおられないと思いますが、企業が誘致されて山梨に来るのは企業の建物と設備だけではありません。県内で雇用される従業員は別にして、企業本社から山梨に赴任して来られる方々もおられ、その人々の生活環境も考慮せねばならないはずですから、情報ハイウェイが必要なのは工業団地だけではないのです。自宅(あるいは社宅)で高速ブロードバンドが使え、在京テレビ局の地デジチャンネルを通じて情報が取れることも期待されていると考えねばなりません。これは第二の人生を山梨で過ごすために入って来られる方々とは異なっていると思います。企業人は常に自ら学び次のステップを踏み出す為の学習のツールを必要としています。

地域IX(Internet eXchange)は地域内広域LANのいわば交換台のようなものです。ですから地域に交換台があるなら東京の交換台を経由する必要は無く、仮に東京に大震災が発生しても山梨県内のインターネット通信網は活きていることができます。山梨県内の内線通話は可能だという意味です。
ですが、山梨と県外とを結ぶ回線はどのようになっているでしょう。山梨に住む人々が日本国内はもとより世界と情報のやり取りをするには、その山梨IXが国内基幹幹線と直結していなければ無意味です。それはこれからの仕事でしょうか、それとも山梨県情報ハイウェイが計画された時に日本インターネットエクスチェンジ株式会社などの基幹IXとの間で考慮されているのでしょうか。山梨情報ハイウェイと東京大手町とはどんな回線で接続されているのでしょうか。

よく調べないと未だ私は何も知りませんが、NTT山梨などが東京と接続する基幹回線しか無いという事はありえないと思います。だが山梨情報ハイウェイが東京とだけ直結した県内ループなら地域IXを作っても意味が無いはずです。ビル内の交換台が作られたというだけになります。国土交通省には道路を使って組んでいるネットワークがあるようで、他県の情報ハイウェイではそれで隣接県のIXと接続している例もありました。基幹回線の一つが潰れても山梨情報ハイウェイは網の目になっている回線が使えて必ず外と接続できるという仕組みになっている事が必要なはずです。これまで見たWebページでは県内の状態は図示されていましたが、外との接続は見つかりませんでしたので、今後調べてみたいと思っています。

もう一点感じました。工業団地の為に情報ハイウェイ整備も必要でしょうが、医療機関相互接続にも必要でしょう。町や村の病院・診療所と県立、国立病院などが接続されて遠隔診療もできるかも知れません。もしかすると救急車用に道路を拡充するよりベターかと感じる私はやはりインターネットオタクでも医療はまったく無知です。

こんなホームページやブログを書きはじめてからの短期間に山梨情報ハイウェイについて考えただけなので、この関係の資料は未だ読んでいません。今後も引き続き調べてみたいと思っています。こんなブログを書きながらあちこちWebページを見ていると、私のパソコンが今、世界と繋がっているのだなあという実感も湧きます、インターネットってほんとに素晴らしいですね(^o^)

もっとも私自身としては今のところはADSL接続でして、光電話が停電の時にどうなるかをこれから調べてみようかという段階(^_^;)



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