ICT工夫
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6日の夜にWebページでUTYとYBSの記事を読んだ時には驚きました。同時に哀しみすら感じました。

今回の問題に社説を書くにあたり、最初に柳沢大臣の発言を正確に確認するためにインターネットを活用しても、それがはっきりしたら、自分自身すなわち社としての考えをそのまま書くことが社説の意味でしょう。だから他社の社説と同時に公開され、読者は読み比べてジャーナリズムとしての姿勢も比較できるのです。社説を書くのに他社の論説を参考にしてから書くことは、千万人といえども吾いかんというジャーナリズムとして自らの軸となるものが無い事を示している、それが哀しかったのです。
自社の記者がその場にいなかったなどの理由で、もし正確な発言(ソース)が確認できず即座に社説としては書けないなら、時間をおいて色々な見解を引用し比較しながら自分の意見を述べる記事にすればよいし、それはそれとして読者にとっても自分の考えを整理する助けにもなります。

今回のように身近にもありそうな発言について考察するなら、地方紙の社説としては、その地域での問題があるかないかという点にも言及し論じる事で地方紙としてのスタンスが確立した論説になるでしょう。

ジャーナリズムとして大事なのは他人の意見で右顧左眄せず、常に自分の立脚点を明確に示す論陣を真っ先に張り続ける事です。山梨に来てから存在を知った山梨日日新聞、そのWebページに社説が載らない理由が初めて分かった気がして、それも哀しかったことでした。


YBS 平成19年2月6日のニュース

山梨日日新聞社説 他社を盗用 UTY 02月06日 18時51分


2007年02月06日 本紙社説 他紙を盗用 読者の皆さまに深くおわびします 山梨日日新聞


女性は「産む機械」ですか 厚労相発言 西日本新聞、厚労相発言/時代錯誤というほかない 神戸新聞


2007年2月7日 山梨日日新聞社説記事盗用 ずさんなチェック体制 読売新聞山梨版


過去分調べないと分からない 西川常務一問一答 読売新聞山梨版


山梨日日新聞 論説委員長が他紙の社説盗用 毎日新聞 2月6日 21時42分


山梨日日新聞論説委員長が「産む機械」社説盗用 産経新聞 iza 02/06 20:33


竹中労、この人は甲府から出て日本の言論界に大きな足跡を残していると私は感じていますが、その重さを未だ理解できていません。少しでも分かってきたら労さんの事をWebページに書きたい、私なりに。



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