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オールジャパン:平和と共生 | All JAPAN:Peace and Coexistence サイトで 2017.05.20 5.17院内緊急学習会「共謀罪・安倍暴政を許さない!主権者が日本を取り戻す!」基調報告等の概要 が出ていました。
山田正彦さんの講演概要が掲載されていたので目を通しましたが、私が 2017-04-29 記事に書いた 「主要農作物種子法を廃止する法律が成立していました」と関連する講演でした。
【元農水相で弁護士の山田氏は主要農作物種子法(種子法)廃止を踏まえて公共品種保全法制定について提言した。】

この提言内容を私は理解できませんが、山梨県の農業関係の皆さんは既に種子法廃止対策をご検討なさっているかも知れませんし、山梨県議会6月定例会では議題になるかもしれません、というより4月記事にしたように種子法廃止と関係する山梨県条例規則の改訂審議の過程で対策も当然検討されるはずです。
山梨県に限らず安倍晋三政権べったりの自由民主党・公明党の地方議員が地域農業保全の為にどのような智恵を出すか、それは農業素人の私にも興味津々です。
・・・ということで、講演概要を転載記録しておきます。

種子法失効前に公共品種保全法を
 山田氏はまず、TPPが「あくまで眠っている状態」と指摘。これを批准した安倍政権はその国内法として整備しているものとして、種子法廃止や農業競争力強化支援法、農村地域工業誘導推進法、水道法改定、官民連携指針法などを挙げ、「その中の最たるものが種子法廃止であり、日本の農業はつぶれる」と提起した。

 「これまで日本は、コメや麦、大豆など主要作物は国が管理し、各自治体が伝統的な原種・原原種を守ってきた。これを廃止し、全て民間に任せようとしている。すると、今まで優良品種、例えばコシヒカリなど各県で競争してきたものを国が予算を付けて農家に安く安定供給してきたものができなくなる」

 こうした「公共品種」と呼ばれる優良品種は現在、米だけでも約300種あるが、農業競争力強化推進法8条3項では銘柄を集約し、5、6種になる。主要穀物の種子が民間に開放されれば、種籾の価格が5~10倍に跳ね上がるという。

 「現在、三井化学『みつひかり』や住友化学『つくばSD』、日本モンサント『とねのめぐみ』は公共品種の4~5倍の価格で販売されている。民間の品種はF1(1代交配種)で、自家採取できず、毎年新たに種籾を購入しなければならない」

 かつて日本の野菜の種子は、国産が100%だったが、現在は90%が海外生産。種子法が廃止されれば、コメなどの主要農産物の種子もこの運命をたどると指摘した。
農業競争力強化支援法8条4項により、主要穀物の原種、原原種、優良品種の知見と施設を全て民間に積極譲渡することになっていて、日本のコメ農家はモンサントやデュポン、シンジェンタなどへ特許料を支払うことになると説明。

 「農家が住友化学と契約し、農薬や肥料、農業資材は全て同社の指定するものでなければならなくなる。しかも、作ったコメはよそに売ってはならない」と強調した。

 すでに住友化学がモンサントと共同開発した遺伝子組み換え品種「WRKY45」など70種が開発され、政府に承認されている。茨城県つくば市の隔離圃場で栽培されているという。

 「種子法は来年(2018年)4月に失効する。それまでに公共品種保全法をみんなで作らなければ。でないと、日本の農業は危機的状況になる」と警告した。

私が知らない事が記載されていたので後日のためにリンクしておきます・・・
衆議院第193回閣第21号 農業競争力強化支援法案 | 経過(平成29_2017年5月12日参議院可決)
 衆議院審議時賛成会派:自由民主党・無所属の会; 公明党; 日本維新の会
 衆議院審議時反対会派:民進党・無所属クラブ; 日本共産党; 自由党; 社会民主党・市民連合
農水省、「農業競争力強化支援法案」骨子提示 2年以内に追加対策検討(産経新聞 2017.1.30)記事によれば 『法案は、政府・与党が昨秋まとめた「農業競争力強化プログラム」に沿った内容で、今通常国会に提出される農業改革関連8法案の柱』とのことです。
農林水産省・農業競争力強化プログラム(平成29_2017年5月12日更新)
政府広報オンライン・農業競争力強化プログラム

「民間の品種はF1(1代交配種)で、自家採取できず、毎年新たに種籾を購入しなければならない」
 この部分で私は Windows 7, 8.1 から Windows 10 へのアップグレードを思い出しました。
マイクロソフトは期間を決めて無償アップグレードで Windows 10 を提供しました。サポートが終わる前に新バージョンを購入せねばならなかった Windows の歴史には無かったことでした。
しかし Windows のサポート期間は10年ほどあり、例えば Windows 7 を 2009年10月から使い始めて Service Pack 1 に無償アップグレードしてあれば 2020年1月がサポート終了です。この間に表示方法などは自分が使い易いように Windows の機能で手直しすることができます。
お米の品種改良、新品種の創作などについては全く知識はありませんが、おそらく農家ご自身の田の中で色々な工夫、試行錯誤をなさって生みだされていくものでしょう。
種籾を毎年購入せねばならない・・・2年縛りで契約して2年経つ頃にはネット環境が変わって使い勝手が悪くなるスマホみたいなもんですね。

このブログでは 環太平洋経済連携協定(TPP)カテゴリー を設定してあります。
その中で、2011-11-09 TPP協定が山梨県に及ぼす影響(引用) を書いていました。
これを参考にして今後の山梨県政、山梨県議会の動きに注意していきたいと思います、リニア新幹線事業情報を確認する時にちょっと付け足しで確認できるでしょう・・・



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