ICT工夫
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◇ 2020年10月06日 9月県議会閉会 予算案など可決(10月06日 17時35分 NHK甲府放送局)
山梨県議会2020年9月定例会の閉会日です。『政府がデジタル化を推進する中、県の印章業組合連合会などが提出したはんこ制度や文化の維持などを求める請願が全会一致で採択されました。 これを受けて県議会は、新型コロナウイルスの影響でテレワークが推進されるなか、「印章は社会のデジタル化を進める上での阻害要因ではなく共存できるもの」だとして、印章制度の維持を図ることや、事業者が行う販路開拓に向けた取り組みへの支援の強化などを求める意見書を国に提出することになりました。』
山梨県議会サイトでは採択された請願書は公開されるはずなので後日確認しておきます。【以上追録 2020-10-06】
◇ 2020年10月05日 人口一極集中の是正/試される官民の意志と知恵(社説・河北新報)
 そもそも国自らが政府機関の地方移転をうたいながら、腰砕けを繰り返してきた。文化庁の京都移転のほか、消費者庁の徳島県への一部移転などが決まっただけ。「国会対応や省庁連携に支障が出る」という官僚の強い抵抗に阻まれ、結果を残せずにいる。
 書面、対面、押印。霞が関の悪弊が政府機関の地方移転の足かせの一因になっている。
「隗(かい)より始めよ」。菅義偉首相の指導力も問われる。
この記事で「押印」の部分が気になりました。先日、関連ニュースを見た覚えがあったのです。
山梨県知事「ハンコ悪者は不見識」 電子化は推進(2020/9/29 19:44 日本経済新聞山梨版)
『山梨県の長崎幸太郎知事は29日の記者会見で、押印の廃止に関する議論について「行政手続きの電子化は山梨県も力を入れていきたい。行政手続きで押印しなくて済むようにすることは反対していないが、ハンコに対する不当な評価はごめん被りたい」と述べた。』
関連した山梨県内記事もありました・・・“ハンコの日”で印章供養祭(10月01日 NHK甲府放送局)
10月1日は「印章」つまり「ハンコの日」でもあります。 会社や家庭などで使われなくなった印鑑を供養する催しが、市川三郷町で行われました。
「印章の日」は、明治6年の10月1日に公文書に実印を押す制度が定められたことを記念して、全日本印章業協会が定めました。
(中略)供養祭を開いた六郷印章業連合組合の小林茂仁組合長は「新型コロナの影響などにより、オンラインを強化してハンコをなくそうというような話もありますが、あくまで行政手続きの中でのことで、私たちの生活の中では今までどおりハンコは必要なものと確信しています。ぜひ、使い続けてほしい」と話していました。
ハンコ発言は河野太郎大臣だと思い出しました。安倍内閣で外務大臣、防衛大臣で、2020年9月16日、菅義偉内閣で行政改革担当大臣、国家公務員制度担当大臣、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、規制改革)に就任(by Wikipedia)
自由民主党議員のお一人だった時には、河野太郎氏のネット発信をしばしば読んでいましたが、安倍政権の大臣就任後には私の脳裏からは消えてしまったのです。Twitter を確認してみました。
午後6:18 · 2020年9月30日 『11省庁から回答が来た時点で、行政手続き上ハンコの存続が必要だという手続きは、数件のみ。法律に押印が規定されているというものがほとんど。』
午後7:02 · 2020年9月30日 『行政手続き上の押印廃止について各省ほぼ出揃いました。銀行印が必要なものや法律で押印が定められているものなど、検討対象が若干ありますが、大半は廃止できそうです。』
ハンコ問題は行政改革の一環なのだと私は理解しました。これが実行される場合は捺印について決めがある法律の改正も必要になるらしいです。そのような流れから官僚主権国家が本来の国民主権の国に変わっていくなら良いと思っています。
国土交通省が発信したスーバーメガリージョン構想と河北新報が論じた政府機関の地方移転についても考えつつ、河野大臣がホンモノの行政改革を始めるなら期待してみようかと、久しぶりに実印を取り出して眺めながら、こんな記事を書きました。


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