補足です。平成20年版自殺対策白書のコラム記事(自殺予防総合対策センター)に気が付きました。これは内閣府政策統括官(共生社会政策担当)のホームページから、「自殺対策」-「自殺対策白書」と入って読めます。
『我が国の自殺の実態を把握することのできる公的な統計は二つあります。一つは厚生労働省大臣官房統計情報部の「人口動態統計」(指定統計第5号)、もう一つは警察庁生活安全局の「自殺の概要資料」です。』
『「人口動態統計」は指定統計であり、厚生労働省や目的外使用の申請を行った研究者によって分析結果が公表されてきており、今後は「自殺の概要資料」も自殺対策に活用していくことが期待されています。』(下記の記事がこの概要資料)
そして、『ここでは警察庁集計データを読む際に留意すべき点として、発見地における自殺死亡率の問題を指摘しておきたいと思います。』と書かれている以下の内容は、私がこのブログで書いたことを専門的に分析されているように思いました。
『各都道府県の発見地による自殺死亡率と、「職業不詳」かつ「年齢不詳」の自殺者数を除いた発見地による自殺死亡率・・・二つの自殺死亡率に 1.0以上の差があるのは山梨県のみで、16年、17年も同様でした。山梨県の自殺死亡率の高さには、こうした背景があることを認識しておく必要があります。』(すなわち、他県から山梨に来て自殺されたご遺体が歳月を経て発見されて身元不明というケースが際立つという意味かと思います)
統計値などが報告された時、それに付された見出しやコメントを鵜呑みにせずに自分でしっかり考えるべきと思います。青木が原を目指す人々を減らすのは山梨県だけの仕事では無いと思います 2009.05.24
警察庁サイトで[H21.5.14 掲載] 平成20年中における自殺の概要資料(PDFファイル)が出ています。警察庁生活安全局生活安全企画課の資料。
都道府県別自殺者数のページには、「本統計は、自殺の発生地における計上であり、自殺者の居住地とは異なる。自殺率は、総務省統計(毎年10月1日現在)の都道府県別総人口に基づく。」と注記されています。
2009年5月15日読売新聞山梨版記事によると、「山梨県内の自殺者358人のうち、県外から訪れた自殺者と身元不明者を合わせると133人」とのことですから、自殺率 41.1 から逆算すると基準人口数87万人、それから 358-133人 = 225人で計算すると 25.8 になると思います。全国で 32,249 人の自殺率全国平均は 25.3 とされていますので、山梨県は全国平均並みということになるでしょう。
読売新聞の記事で、『県障害福祉課によると、県は、樹海周辺などで自殺に来たと疑われる人に対して声をかけるボランティア組織を08年6月に発足させた。今年度は、声をかける際の注意点などをまとめた手引きを製作する予定。同課は「樹海についてしまった自殺のイメージを何とか一掃したい」としている。』とあり、また2009年05月15日 山梨日日新聞記事では、『県障害福祉課は「高齢者の自殺予防については市町村と連携しながら取り組んでいきたい」としている。』と書かれていることから自殺問題の担当は山梨県福祉保健部障害福祉課なのだと思いました。ちなみに、精神保健福祉センターにある自殺防止電話相談ダイヤルは0570-064556です。PDFファイルじゃすぐ見えないからここにも書いておきます。この電話受付は月曜日~金曜日(祝祭日除く)午前9時~12時、午後1時~ 4時、なるほど・・・山梨いのちの電話 055-221-4343 受付■毎週火曜日~土曜日 午後4時から午後10時、もありますけど。民間インターネットのサポート体制は24時間365日です。セキュリティ問題では無かったのですが昨晩も23時過ぎの電話でMS-Officeの漢字変換トラブル修復をサポートしていました(^o^)