世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

眼張(メバル)・黒メバル・ウスメバル

2017年04月19日 20時19分39秒 | Weblog

        ウスメバル

メバル(目張)・黒メバル、ウスメバル

【語源】
メバルは大きな目が張り出している事から、この名がついた。






【旬】
文句なく春である。早春の船釣りは、メバルから始まるため、
「春告魚」とも呼ばれている。風が強く海が荒れている時には
メバルがつれない事から、メバルが釣れるような春の凪(なぎ)を
「めばる凪(なぎ)」と釣り人は呼ぶ。

ちなみに「春告魚」と呼ばれるのはメバルだけではなく、鰊(ニシ
ン)もこう呼ばれる。


【うんちく】
メバルは、メバル(黒めばる)、ウスメバル、ヤナギメバル、トゴ
ットメバル、キツネメバル、タケノコメバル、エゾメバルなど、種
類が多い。しかし、味が良く、主に市場に流通しているのは「黒め
ばる」と「ウスメバル」である。

黒めばるは超高級魚として扱えあれ、一般に食卓にあがるのは主に
うすめばるの方である。しかし、ウスメバルも大衆魚とは言いがた
く、高級魚の部類に入ると言える。

代表的な食べ方は煮付け、この時季旬の筍(たけのこ)と一緒に
煮る事が多いため、市場では「タケノコ」と言う通称も持つ。
市場にも、食卓にも春を告げる代表的な魚種である。



余談ですが、エゾメバルと言うのはガヤガヤとうるさいほど磯を
泳ぎまわっている事から北海道では「ガヤ」とも呼ばれています。
去年、10月頃に北海道に行く機会があり、羅臼漁港の堤防から、
ルアーを投げてみました。巻きもどすと必ず釣れる。入れ食い状態
。2時間程度で、100匹近く釣り上げました。
やっぱり、ガヤガヤと「ガヤ」がいました・・・・。

メバルは魚には珍しい卵胎生です。秋から冬にかけて交尾し、雌の
体内で孵化します。ぜんちょう5㎜の稚魚に成長したところろで
体内から生まれ出ます。




          黒メバル  

【ブランド・産地】
メバルのブランドは今のところ見当たりません。関東で多く流通し
ているウスメバルの多くは青森産が主のようです。


        メバルの焼き物

【産地ならではの漁師料理】
もちろん煮つけがおすすめ。初春に筍、ワカメと一緒に煮る煮つけ
は、春の到来を感じる事ができ、美味。

しかし今回は、瀬戸内の漁師料理、「めばる酒」を紹介します。
小さめのメバルが取れると漁師さんはこの「めばる酒」を堪能しま
す。作り方は簡単。メバルのウロコ、エラ、内蔵を取り除き、素焼
きにします。そこに熱燗(あつかん)をそそぐだけ。
コツは鮮度が良く、小さめのメバルを使い、良く焼く事。
魚の風味が鼻からぬけ「旨い」の一言。呑みすぎ注意です。


         黒メバルの煮付け

【栄養と効果・健康】
低脂肪・低エネルギーの典型的白身魚。骨ごと食べない魚の中では
カルシュームの含有率はトップクラス。その他ミネラルで突出した
物はないが、バランスよく含んでいる。


メバルの情報ドンドンお待ちしています。



         黒メバルの塩焼き






          メバルの煮付け





          黒メバルの塩焼き

 



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桜鱒(サクラマス)・山女(ヤマメ)

2017年04月19日 08時13分56秒 | Weblog

     ヤマメ
サクラマス(桜鱒)・ヤマメ(山女)


         サクラマスの燻製焼き

【ヤマメとサクラマスは一緒?】
ヤマメとサクラマスは元は同じと言えます。
両者は川で生まれ、海に出るものと、川に留まるものの分かれます。
海に出るのがサクラマス。川に留まるのがヤマメです。
但し、ヤマメも正式名称は「サクラマス」なんですよ~

10月頃川で産まれ、1年半位を川で過ごした後、春に海に下ります。
約1年間、海を回遊し60㌢ほどに成長し、生まれ故郷の川に産卵の為
戻ってきます。これがサクラマス。


サクラマスの切身

これに反し、川にとどまり、生涯を川で過ごすグループがいます。
このグループを陸封型と呼び、ヤマメと名付けたようです。
ヤマメは最大でも30cm程です。





     サクラマス

【山女と桜鱒の別れ道と不思議】
孵化した稚魚たちが成長して降海するのか、川にとどまるのか、
その要因はまだ解明されていないようです。
遺伝子によるものなのか?、成長期の餌によるものなのか?
成長速度のためなのか?解っていません。
また、北に行くほどサクラマス(降海型)になる割合が高く、南に
行くほどヤマメ(陸封型)が多くなります。
更にその中でも、雄が川に留まりヤマメになる割合が高く雌が
サクラマスになる確率が高いのです。

特に日本海側の福井県ではサクラマスのほとんどが雌だそうです。
しかし~隣の石川県では、雄雌半々だとか・・・

不思議ですね~


   ヤマメのうるか





       サクラマスの菜の花マスタード焼

【語源】
漢字で山女魚(ヤマメ)と表記するとおり、その美しい魚体から、
「山に住む美しい女」・・・山女(ヤマメ)となったという説が
有力です。

また、川に留まるヤマメの内、雄の比率が多いため、雄のヤマメ、
雌のサクラマスの組み合わせで産卵を行う事も多く、この事から、
「男ヤモメ」・・・が転じて、ヤマメになったとも言われます。

「サクラマス」の語源は、婚姻色が明るい桜色である事から来て
いるようです。

「サクラマス」は、別名「ホンマス」で流通してる事が多いよう
です。


       ヤマメ

【旬】
ヤマメ、サクラマスの旬は、文句なく春です。
初夏まで美味しいですよ~


        サクラマス


        サクラマスの昆布〆鮨


【うんちく】
ヤマメはサケ目サケ科サケ属に分類されます。
日本を中心とした東アジア固有のサケ属魚類です。

川魚の王様として、人気が高いのが「鮎」ですが、このヤマメも
負けていません。
ヤマメは「渓流の女王」と呼ばれ、。「五月ヤマメでアユかなわん」
という俗言があるほど。


          山女
また、サクラマスは、日本で漁獲される鱒の中で最も美味しいと
言われ、流通価格も高いです。

山女(桜鱒)に、そっくりなのが、アマゴ(サツキマス)。
この魚も同じ様に、川に留まるものをアマゴと呼び、海に下るものが
サツキマスとなります。





    ヤマメ
【ブランド・産地】
ブランド化はされていません。
主な産地ですが、サクラマスは山形県です。北海道、岩手、新潟でも
漁獲されます。


    山女の味噌田楽焼き

ヤマメは、今やほとんどが養殖物。
水揚量は福島、岩手、群馬の順になっています。


サクラマスの塩焼き


【産地ならではの漁師料理】
ヤマメは、塩焼き・味噌焼き、天ぷら、甘露煮などで食されますが、
お勧めはやはり塩焼き。BBQには欠かせません。
遠火で時間をかけてじっくりと焼き上げたヤマメは頭も背骨も食べ
尽くせます。

サクラマスは魚体も大きく脂ののりが良いので、塩焼き、ムニエル、
ルイベや刺身も美味しいです。


        サクラマス
【栄養と効果・健康】
ヤマメの注目すべきは、カルシウムの多さ。
基本的に骨ごと食べない魚にしては、かなり多目です。

サクラマスの方はカロチンの多さが目立ちます。
但し、野菜類のカロチンとは違い、ビタミンAとしては働きませんが
強い抗酸化作用を持ち合わせているので、老化や癌を予防する効果を
期待できます。


          サクラマスのルイベ




       サクラマスのカマ焼




      稚 ヤマメのから揚げ





       チップと呼ばれる紅鮭の幼魚




         サクラマスのムニエル
















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